二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第三十六話 森に潜む大顎 ( No.119 )
日時: 2012/11/11 13:06
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

「さあ、行くよ! アルデッパ、出ておいで!」
アサツキの一番手は、大きな口を持ち、体からは水草のような葉っぱや触手を生やしたポケモン。
アルデッパ、水草ポケモン。水・草タイプ。
「こっちの一番手はもう決まってる! 頼むぞ、リーティン!」
レオはエースのリーティンをいきなり先鋒で持ってきた。
リーティンで出来るだけ抜き、次につなごうという作戦だ。
「まずはこっちから! リーティン、エアスラッシュ!」
リーティンは葉を振り、空気の刃を放つ。
「アルデッパ、噛み砕く!」
アルデッパは口を大きく開いて、空気の刃に噛みつき、破壊してしまう。
そのまま、リーティンにも無数の歯を突き立てる。
「怯むな! グラスミキサーだ!」
リーティンは葉を振って木の葉の渦を発生させ、アルデッパに叩きつける。
アルデッパは木の葉の渦をも砕こうと口を大きく開くが、流石にこれは破壊出来ず、逆に吹っ飛ばされた。
「続けて連続切り!」
リーティンは葉を構え、アルデッパを追う。
素早く追いつき、連続でアルデッパに切りかかる。
「アルデッパ、パワーウィップ!」
咄嗟にアルデッパは手の葉を伸ばし、鞭のように勢いよくリーティンに叩き込む。
アルデッパの長所は決定力の高さだ。効果は今一つだが、そこそこのダメージはある。
「相手を追っての追撃は危険を伴うもの。あたしならこうするね! アルデッパ、ハイドロポンプ!」
アルデッパは大量の水を噴射する。
再びリーティンに命中、こちらも効果は今一つだが、ダメージはそれなりにある。
「ちっ、だったらリーティン、成長だ!」
リーティンは体の細胞を急速に成長させ、決定力を上げる。
「そこからエアスラッシュ!」
リーティンは葉を振り、空気の刃を放つ。
「アルデッパ、噛み砕く!」
アルデッパは空気の刃に噛みつき、砕いてしまう。
「ハイドロポンプ!」
そして大量の水を噴射して攻撃。
「リーティン、受け流せ!」
リーティンは葉を使い、襲い来る水を受け止め、後ろへ受け流した。
「まだまだ! アルデッパ、パワーウィップ!」
アルデッパは葉を伸ばし、その葉を鞭のようにリーティンに叩きつける。
「今度は効かないぞ! リーティン、下がってグラスミキサー!」
リーティンは素早く後退してパワーウィップの射程範囲から逃れ、葉を振って木の葉の渦を発生、それをアルデッパにぶつける。
「なかなかやるじゃん。アルデッパ、光合成!」
アルデッパは体に光を溜め込む。
すると、みるみるうちにアルデッパの体の傷が癒えていく。
レオはこれと似たような技を見たことがある。
ヤシロのオオイナリの自己再生だ。
「回復技か…ッ! リーティン、エアスラッシュ!」
素早くリーティンは葉を振り、空気の刃を放つ。
「アルデッパ、噛み砕く!」
アルデッパは光の吸収を止め、襲い来る刃を噛み砕いた。
光合成は途中で止まったが、それでも体力はそこそこ回復したようだ。
ふとそこで、レオは気付く。

(あれ? こいつ、さっきから回避行動してないぞ?)

アルデッパは動きが遅く、素早く技を避けることが出来ないのだ。
「なら、リーティン、エアスラッシュ!」
リーティンは葉を振り、空気の刃を放つ。
「その技はもう通じないよ! アルデッパ、噛み砕く!」
アルデッパは空気の刃を噛み、破壊してしまう。
しかし、
「もう一撃だ!」
アルデッパが一撃目を噛み砕こうとした瞬間、リーティンはもう一撃空気の刃を放つ。
これは避けられず、アルデッパは刃の直撃を受けた。
「あー、バレたか! しょうがない、アルデッパ、パワーウィップ!」
アルデッパは葉を伸ばし、リーティンに叩き込む。
「連続切り!」
リーティンは巧みに葉の鞭を避けつつ、アルデッパの懐に潜り込み、連続で斬りつける。
「止めのグラスミキサー!」
リーティンは素早く葉を振り、木の葉の渦を発生。
渦がアルデッパを呑み込み、地面に叩きつける。
渦が晴れると、アルデッパは戦闘不能だった。
「あーあ、アルデッパ、戻って休んでて」
悔しそうな言葉を口にしたアサツキだが、表情に焦りや悔しさは無い。
むしろ、戦いを楽しむような表情で、微笑すら浮かべている。
「まだまだよ。今のは小手調べ。ここからが本番!」
アサツキは、二体目のモンスターボールを掲げた。
「出ておいで、あたしの二番手———!」



ブルムジム戦、VSアサツキ、開幕です。アルデッパはマスキッパの進化系なのですが、マスキッパと比べて外見が怖いです。まあコイキングからギャラドスほどではないですが。能力的には攻撃・特攻ともに高いですが鈍足です。もし公式ポケモンにいたらシビルドンみたいな感覚で使えそうですかね。さて、次回もジム戦。それでは、次回もお楽しみに!