二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第四十四話 絶対零度の氷結晶 ( No.132 )
日時: 2012/11/11 17:15
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

「まずい…フシギバナ、ソーラービーム!」
フシギバナを覆う闇のオーラの中に、光が吸い込まれていく。
しかし、何の変化もない。
「ふふ、無駄だ。今頃闇が貴様のフシギバナの体力を蝕んでいることだろう。闇が晴れれば、そこにあるのは貴様のポケモンの倒れた姿だよ」
シャウラはそう言って、一息つくと、
「さて、可哀想だから一思いに倒してやるか。トコヤミ、ダイヤブラスト」
トコヤミは目の宝石から青白く輝く光線を放つ。
シャウラは勝ちを確信していた。
ダークリゾルブを耐えきられるはずがない。いかにフシギバナの耐久力が優れていようと、闇のオーラは相手の体の内部から体力を吸い取っていく。
だが。
勝負とは、そう簡単に決まらないものである。

刹那、闇が弾け飛び、そこから白い太陽光線が放出された。

「…は?」
太陽光線は、ダイヤブラストをも難なく突き破り、トコヤミを捕らえた。
「ば、馬鹿な…。ダークリゾルブを耐えきった挙げ句、闇を破壊しただと!?」
シャウラがフシギバナの方を見ると、フシギバナは怒りの形相でシャウラとトコヤミを睨みつけている。
「くぅ、トコヤミ、立て! ダイヤブラスト!」
何とかソーラービームを耐えきったトコヤミは、起き上がり、目から青白く輝く光線を放つ。
「フシギバナ、ソーラービーム!」
フシギバナは花に光を吸収する。
ダイヤブラストを難なく耐え抜き、反撃の太陽光線を放つ。
トコヤミは慌てて地面に潜ろうとしたが、それよりも早く太陽光線がトコヤミを捕らえていた。
トコヤミがその場に崩れ落ちる。戦闘不能だった。
「ちっ、トコヤミ、戻れ」
シャウラはトコヤミをボールに戻すと、もう一度大きく舌打ちし、道を開けた。


「頼むぞ、ハンタマ!」
レオの二番手はハンタマ。タイプ上相性がよい。
「行くぞ。ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマは拳に影をまとい、アリンセスに突っ込んでいく。
「アリンセス、サイコカッター」
アリンセスは腕に念動力の刃を作り、ハンタマを迎撃する。
しかし、ハンタマは双方が激突する寸前、素早く横に逸れ、横から拳をアリンセスに叩き込んだ。
「そこからブレイズキック!」
普段はすぐに退くハンタマが、珍しく追撃に出る。
足に炎をまとい、渾身のキックでアリンセスを吹っ飛ばした。
アリンセスは壁に叩きつけられ、戦闘不能となる。
「戻って、アリンセス」
メイサはそっけなくアリンセスをボールに戻す。感情が読めない。
「ご指名ですよ、フリージオ」
メイサの二番手は、氷に身を包み、口元から二本の氷の鎖を伸ばしているポケモン。
名はフリージオ。氷タイプだ。
「ハンタマ相手に氷タイプ…なめやがって」
「タイプ相性など関係ないわ。私はそれをひっくり返す力を持っている。フリージオ、冷凍ビーム」
フリージオは冷気を光線のように発射。
「ハンタマ、ブレイズキック!」
ハンタマは足に炎をまとい、キックを繰り出す。
冷気を溶かしつつ、ハンタマは一気にフリージオとの距離を詰めていくが、
「フリージオ、溶ける」
フリージオは一瞬で液体と化し、地面に落ちて水溜まりのようになってしまう。
ハンタマは水溜まりにブレイズキックを喰らわせるが、全く手応えはない。
「フリージオ、辻斬り」
フリージオは一瞬で体を元に戻し、すぐ近くにいるハンタマを鎖で切り裂いた。
「だったらハンタマ、マッハパンチ!」
フリージオは攻撃力はそうでもないため、ハンタマのダメージはそんなに多くない。
ハンタマは拳を構えると、一瞬でフリージオの正面に移動し、顔面に拳を叩き込んだ。
効果は抜群、フリージオが吹っ飛ばされる。
「くっ、フリージオ、ラスターカノン」
フリージオは素早く体勢を立て直し、光を溜め、鋼の砲撃を放つ。
「ハンタマ、かわしてシャドーパンチ!」
ハンタマは軽い身のこなしで砲撃をかわすと、拳に影をまとい、フリージオに突進、拳を叩き込む。
「無駄。フリージオ、溶ける」
フリージオはまたしても液体となり、地面に落ちてしまう。
「そこから辻斬り」
ハンタマの拳をかわしたフリージオは、素早く元の姿に戻り、鎖でハンタマを切りつける。
しかし今度はレオも油断していなかった。
「ハンタマ、ビルドアップ!」
回避の余裕はなかったため、ハンタマは筋肉を増強させて防御力を上げ、鎖を防御した。
「よし、そこからマッハパンチ!」
ハンタマは素早くフリージオに接近、その拳を叩き込む。
が、

「フリージオ、冷凍ビーム」

フリージオがそれより早く冷気の光線を放つ。
ハンタマは避けられず、冷凍ビームを喰らって、氷漬けになってしまった。
「しまった、ハンタマ、脱出だ!」
しかし氷は分厚く、ハンタマもぴくりとも動かない。
「チェックメイト。フリージオ、ラスターカノン」
フリージオは光を溜め込む。
先程より長く溜めているのは、この一撃で確実に仕留めるためだろう。
ハンタマ、絶体絶命のピンチ。



俺は今日、テンションが高いです。何故なら、色違いヒトモシをゲットしたからです。しかも良個体! 早速育成にかかろうかと。ちなみにこれでシャンデラを育成するのは三度目になります。何で三匹もシャンデラ育ててるんだろう。次回はレオの戦い決着、そして、大変なことが起こります。それでは、次回もお楽しみに!