二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第三話 新しい仲間 ( No.15 )
- 日時: 2012/11/10 20:50
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1HHiytFf)
レオは高速でポケモン図鑑を取り出す。
リープンの技を確認し、リープンに指示を出す。
「リープン、葉っぱカッター!」
リープンは、カッターのように鋭い葉を出現させ、それを飛ばしてカプリンを襲う。
カプリンはまだこちらに気付いていなかったようで、葉っぱカッターをまともに受ける。
しかし、今のでカプリンもこちらに気付き、身構える。なおかつ、カプリンは鋼タイプなので、今の葉っぱカッターによるダメージはあまり無さそうだ。
今度はカプリンが突進して来た。自慢の立派な角を構えてリープンに迫る。
「もう一度葉っぱカッター!」
リープンは再び鋭い葉を出現させてカプリンを攻撃する。
が、葉は全てカプリンの硬い角に弾かれてしまった。
角の攻撃がリープンに命中した。なかなかの威力らしく、リープンは後ずさりして体勢を立て直す。
「だったら積んで攻撃だ! リープン、成長!」
リープンは体の細胞を急速に成長させ、体を少し大きくする。
「そこから連続切りだ!」
リープンはカプリンに急接近、大きな葉っぱを使ってカプリンを連続で切りつける。
しかしその直前、カプリンは鋼の体を急激に硬化させた。
リープンは連続で切りかかるが、カプリンにほとんど傷はない。カプリンの、鉄壁だ。
「攻撃も高く、かつ防御面も強い…ますますゲットしたくなってきたぜ! リープン、葉っぱカッター!」
リープンは一旦離れ、鉄壁の解けたカプリンにさっきよりも強力な鋭い葉を放つ。
今度は命中、そして今回はなかなか効いたようだ。
カプリンはこちらを睨むと、次なる技に出る。
頭をこちらに向けて向かってくるところまでは同じだが、何か頭に強烈なオーラをまとっている。
「突っ込んでくるんなら押し戻す! リープン、風起こし!」
カプリンの思念の頭突きに対し、リープンは大きな葉っぱを振り、風を起こしてカプリンを押し戻そうとする。
しかし、カプリンの勢いは風よりも強く、カプリンは風を突っ切って頭突きをリープンにぶつけた。
かなりの威力だったらしい。リープンが吹っ飛ばされる
「リープン! 大丈夫か!」
リープンは辛うじて起き上がるが、かなりのダメージだったようで、体力も残り僅かだろうといったところだ。
「やれるだけやってやる! リープン、葉っぱカッターだ!」
リープンは最後のあがきで、葉っぱカッターを放った。
尋常ではない量の。
「!? 何だ、何でこんな量…?」
レオは何が起こったか分からなかった。
とにかく大量の葉っぱが飛び出したのだ。ちなみに、この時のレオは知らなかったが、これはリープンの特性、深緑によるものだ。
流石にこの量の葉っぱカッターは避けられないと判断したのか、カプリンは鉄壁で防御する。
しかし、その鉄壁でもこの大量の葉っぱカッターを防御しきることは出来ず、途中で鉄壁は解け、カプリンは葉っぱカッターの猛攻を喰らった。
「よっしゃ、これで終わりだ! 行っけえ! モンスターボール!」
よろめいているカプリンに対し、レオはモンスターボールを放り投げる。
カプリンにぶつかり、カプリンはボールの中へ吸い込まれる。
そのまま、ボールは二度、三度揺れ、そしてカチッと音がし、止まった。
「よっしゃああああ! カプリン、ゲット!」
ところで、モンスターボールには不思議な力がある。たまに例外はあるが、一度モンスターボールに入ってゲットされたポケモンは、とたんにトレ−ナーの指示をしっかり聞くことが出来るようになる。
その時、レオはある物を見つけた。
近くの木に生っている、二つの青い木の実。レオの記憶では、確かオレンの実という、ポケモンの体力を回復できる木の実だったはずだ。
痒い所に手が届くって、こういうことだな。レオは木の実を取り、リープンとカプリンを出した。
二体にそれぞれオレンの実を一個ずつ渡す。
「お疲れ、二人とも。これ食って回復しな。あとカプリン、これからよろしくな!」
とりあえず臨時ではあるが回復させたので、レオはアロンジシティに向けて歩き出す。
池にかかる橋を渡る途中で、ふと池を見たレオは、何か違和感を感じ取る。
見るからにおかしな白い玉が、池にプカプカ浮かんでいる。
「何だ、コレ?」
レオは手を伸ばし、その白い玉を触ろうとした。
その途端に、白い玉がレオの顔面目掛けて飛んできた。
「うわっ!」
レオは辛うじてそれを避けるが、ひっくり返り、危うく池に落ちそうになった。
白い玉の正体はポケモンだった。頭に白い皿のようなものを付けた、緑色の球体状の体に、腹に赤いバッテンマークのあるそいつは、レオの前に立ち、ケラケラと笑っている。
「こいつもポケモンか…」
そう言って、レオは起き上がり、図鑑を取り出した。
こいつの名前はカワラベ、河童ポケモン。水タイプ。
「こいつもゲットしてやる! 今度は水タイプだからこっちが有利だ、リープン、連戦だが頼むぞ!」
再び、リープンを繰り出すレオ。
いやー、モンスターボールを投げるシーンは初めて(久し振り)でしたね。前作ではこのシーン一切ありませんでしたが、やっぱポケモンはコレがないとね、始まらないでしょう(あれ、じゃあ俺の前作は始まってなかったの?)! さて、今回はレオがカプリンをゲットしました。次回はカワラベ戦、そして次の町に着く予定です。更新頻度が高いのは、もうすぐまた忙しくなって更新できなくなるための保険です。それでは、次回もお楽しみに!