二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第五十五話 あの世へ誘う送りの霊 ( No.158 )
- 日時: 2012/11/11 23:12
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)
「そのバフォット、かなりパワータイプに見える。でも、僕のワラガシラは破れるかな? ワラガシラ、雷パンチ!」
ワラガシラが動く。腕に電気を込め、腕を振って必殺のパンチを繰り出す。
「望む所ですよ! じゃあ…」
レオは図鑑でバフォットの技を確認する。そして、
「バフォット、ぶち壊す!」
バフォットは地を蹴って、飛び出す。
万物をも破壊する勢いでバフォットは突撃、ワラガシラに激突。
ワラガシラの拳にもびくともせず、逆にワラガシラを吹っ飛ばしてしまった。
「何ッ!? 僕のワラガシラに、パワーで打ち勝った…?」
スミレは思わず驚きで声を上げる。
が、そこはジムリーダー、すぐに平静を取り戻し、
「だったら、弱点を突く! ワラガシラ、炎のパンチ!」
ワラガシラは何とか体勢を立て直し、今度は炎を腕に灯して、思い切り殴りかかる。
「バフォット、地震だ!」
しかし、バフォットは地面を揺らし、ワラガシラの動きを止める。そして地震の衝撃波でワラガシラを吹っ飛ばす。
「止めだ! メタルブラスト!」
バフォットは鋼のエネルギーを巨大な物質に変えて撃ち出す。
ワラガシラにまともに命中し、ワラガシラは壁に激突、戦闘不能となってしまった。
「ワラガシラ、よくやってくれた」
スミレはワラガシラをボールに戻す。
「今のワラガシラは、パワーを売りにしている、ゴーストタイプのトリッキーさは少ないポケモンだった。次のポケモンは、こうはいかないぞ」
言って、スミレは次のモンスターボールを構える。
「出でよ、送りの霊、ホムロソク!」
スミレのポケモンは、青い炎の顔を持ち、赤いフリル(?)の付いた蝋燭のような体に、その体から離れた手を持つポケモン。
ホムロソク、蝋燭ポケモン。炎・ゴーストタイプ。
ゆらゆらと漂い、いかにも怪しげなポケモンだ。
「炎タイプか…相性上では確かに不利だけど、バフォットはそれをひっくりかえしてみせます! バフォット、地震!」
バフォットは地面を揺らし、衝撃波を飛ばす。
ホムロソクは浮いているが、特性は浮遊では無いので、地面技は普通に受ける。
「ホムロソク、火炎放射!」
ホムロソクは灼熱の炎を地面に噴出し、衝撃波を相殺する。見た感じではゴルドーのものよりも強そうだ。
「さて、ホムロソク、鬼火だ!」
続けてホムロソクは、自身の顔のような青い火の玉を放つ。
「バフォット、メタルブラストで打ち消せ!」
バフォットは鋼のエネルギーを巨大な物質に変えて撃ち出す。
青い炎を打ち消し、さらにホムロソクを襲うが、
「ホムロソク、サイコキネシス!」
ホムロソクは強い念動力で、その物質を止めてしまう。
「さあホムロソク、送り返してやれ!」
ホムロソクは念動力を操り、鋼の物質をバフォット目掛けて飛ばす。
バフォットは避けきれず、自らの技を逆に喰らってしまう。
「くっ、ならバフォット、ぶち壊す!」
バフォットは吼えると、駆け出した。
万物を破壊する勢いで、一気にホムロソクに迫る。
「よし、ホムロソク、火炎放射!」
ホムロソクは炎を噴出し、バフォットを迎撃する。
しかし、あろうことかバフォットは炎を気にせず突き進み、遂に炎を破ってホムロソクに激突した。
「な…ッ!?」
流石にこれは予想していなかったらしい。
効果抜群の一撃を受け、ホムロソクは吹っ飛ばされる。
しかし、そこはジムリーダーのポケモン。一撃では倒れず、ホムロソクは再び浮かび上がる。
「ホムロソク、あれを使うぞ。鬼火だ」
ホムロソクは青色の火の玉を浮かび上がらせる。
しかし、今度は鬼火をホムロソクの周りに出現させ、鬼火を放ってくる様子が無い。
が、次の瞬間、
「ホムロソク、サイコキネシス!」
ホムロソクは鬼火を念動力で操る。
その鬼火を全て凝縮、その鬼火は巨大な青い炎となる。
「さあホムロソク、放て!」
ホムロソクはその巨大な青い炎を、バフォット目掛けて投げつけた。
「バフォット、メタルブラスト!」
バフォットは鋼のエネルギーを巨大な物質に変え、撃ち出す。
しかし、その物質でさえも鬼火の塊を打ち消せない。
「くっそ、ぶち壊す!」
一か八か、バフォットはその炎に突撃する。
バフォットは炎の中に飛び込む。そして、
「万事休すか…?」
スミレが呟いた、その瞬間。
その鬼火の塊が、文字通り『ぶち壊された』。
「よーし! バフォット、そのままぶち壊す!」
さらにバフォットは、そのままの勢いでホムロソクに激突する。
だが、その瞬間。
「ホムロソク、道連れ」
バフォットがホムロソクを吹っ飛ばした。
ホムロソクは地面に落ち、目を回して倒れてしまう。
しかし、その刹那、バフォットもその場に崩れ落ちる。
「何だ!?」
突然の事に驚くレオ。
対して、スミレはやれやれと首を振り、
「ホムロソクの道連れだよ。この技を放った直後にそのポケモンが倒されると、倒した方も倒れてしまうんだ」
「なるほど…」
お互いにそれぞれのポケモンをボールに戻し、最後のボールを取り出す。
「よし、お前が最後だ! 頼むぞ、リーティン!」
「さあ出でよ、僕のエース、死の霊ネクロシア!」
お互いにエースポケモンだ。
レオのエースはリーティン、スミレのエースは、口を包帯で巻き、紫の体を持つ、鋭い爪に下半身の恐ろしい鎌が特徴のポケモン。
ネクロシア、隙間ポケモン。ゴースト・悪タイプ。
「こいつは強いぞ。強力な攻撃力を持ち、しかもタイプ上弱点無しだ。ネクロシア、存分に暴れてもらおうじゃないか」
「僕のリーティンだって、手持ちの中で一番強いんです。リーティン、絶対勝ちをもぎ取るぞ!」
お互いのエースが、睨みあう。
ジム戦も終盤に近づいています。ホムロソクの「送りの霊」は、魂をあの世に送る意味での「送りの霊」となっています。そして、ネクロシアは俺がハンタマよりも好きなポケモンなのです。前作ではVの手持ちとして、しっかりラグラージのかませ犬になってくれまs(殴 さて、次回はジム戦、多分ですが決着です。それでは、次回もお楽しみに!