二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第六十話 イビルアジト壊滅部隊 ( No.164 )
日時: 2012/11/11 23:27
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

「さて、じゃあ早速ジム戦! …の前に、この子達回復してあげなきゃ」
当然である。
幸い、ポケモンセンター近くでバトルしたので、すぐに回復させることが出来た。
「さあ、それじゃ、今度こそ!」
その時だった。
唐突に、二人のライブキャスターが鳴り出した。
相手はコウラン博士。
ライブキャスターをつなげ、二人は通話に出る。
『やあ。今は二人ともラビンタウンかい?』
「はい、そうですけど……」
レオが答えると、
『そうか。ジム戦はもう終わったかい?』
「レオは勝ったみたいですよ。私は今からリベンジしようと思ってたところです』
今度はチヅルが答える。
『そうか。なら二人ともラビンジムリーダーとは対面してるね。それならちょうどいい』
「「?」」
二人が疑問符を浮かべていると、

『悪いんだけど、スミレを連れて、ラビリンシティまで来てほしいんだ』

「え? ラビリンシティですか?」
「何かあったんですか?」
突然の博士の一言に少々びっくりする二人。
『ああ、ちょっとね。詳しいことはこちらで話すから、なるべく早く頼む。スミレがなかなか承諾しなかったら、また私に掛けてくれ』
そして、通話は切れてしまった。
「…何か起こってるみたいだな」
「なるべく早くって行ってたよね。距離はそう遠くないみたいだけど」
とりあえずジムリーダーを呼びに行こう、と二人の意見は合致。
ジムに行き、再びジムの扉を開ける。
「おや、挑戦者…あれ?」
ジムの奥から出て来たスミレは、レオが再びやってきたことに首をかしげた。
「どうしたんだい? 忘れ物か?」
「いえ、ちょっとお話したいことが…」
そう言って進み出たのはチヅル。
「おや、懐かしい顔だ。チヅルちゃんだったかな? で、話したいことというのは?」
「はい、チヅルです。先程コウラン博士から連絡があって、私たちと一緒に至急ラビリンシティまで来てほしいと」
チヅルが一通り説明すると、スミレは考え出す。そして、
「よし分かった。一旦博士と話させてくれ」
「分かりました」
レオがライブキャスターを繋げる。ワンコールで出た。
「コウラン博士ですか。スミレです。何かあったんですか」
『おおスミレ君。至急、三人でラビリン図書館へ来てほしいんだ。詳しいことはこちらで話す』
「出来れば、簡単にでいいので、教えていただけませんか?」
博士は考え出す。しかし、急に画面に映った人が変わった。
黄色のショートヘアーの少年。ラビリンシティジムリーダーのユウだ。
『お久しぶりです、スミレさん。なるべく早く来てほしいので、非常に簡単に言います』
「おや、久しぶりだなユウ。ああ、簡単にでいい。一言でもいいぞ」
『分かりました。では言います。イビルのアジト壊滅に協力してほしいんです』
「何?」
スミレの顔が引きつる。
『グレース殿には、なるべくイビル関係に一般トレーナーを巻き込むなと言われたのですが、ジムリーダーを大人数集合させるのは難しいでしょう。こちらは強いトレーナーを三人見つけました。そちらの二人で五人、更に僕たちで七人。これなら十分でしょう』
かなり長くなっている気がするがレオは黙っておく。
「よし分かった。すぐ行く。切るぞ」
一言返事し、スミレは通話を切った。そして、二人に向き直る。
「二人とも、パンプッチの重力波を浴びてくれ。僕たち三人の重力を軽くし、その状態で走ってラビリンまで行く。これならさほど疲れない」
そして、スミレはパンプッチを繰り出し、重力波を指示。
三人の重力が軽くなっているうちに、三人はラビリンシティへ走り出す。


「博士、お待たせしました。こちらの三人、到着しました」
レオたち三人は、ラビリン図書館へ到着。ほとんど疲れていない。
「おおスミレ君、それにレオ君にチヅルちゃん。待ってたよ」
博士が三人を出迎える。
図書館の一室にいたのは五人。
コウラン博士とユウの他に、幼馴染のキラ、以前ラビリンシティで出会ったフウカ。
そしてもう一人は、水色の髪に深い青の瞳、白いカッターシャツに黒の長ズボンを着用した、ボーっとした少年。後ろ髪が触覚のようにはねている。
「よお、レオにチヅル。久しぶりだな」
「一応知らない人もいるから、自己紹介します。私の名はフウカ、以後お見知りおきを」
「…あ、シアンです」
その少年は、シアンという名前らしい。
「さて博士、スミレさん、人はそろったし、そろそろ本題に入りましょうか」
「ああ、そうだな」
博士が頷くと、ユウが話し出す。
「今回集まってもらった理由ですが、まず、僕たちはイビルのアジトの場所を突き止めました」
皆もう知っているらしく、誰も驚きの声は上げない。
「場所は、レオ君は知っていると思いますが、前僕とレオ君が二人で行った、あの倉庫の地下です」
「ええ!?」
レオはびっくりした。何しろ、イビル七将軍のカペラは、囮だったとはいえ、その倉庫に隠れたのだ。
イビルにとってもかなり危険な賭けだったのだろう。
「僕も驚きましたよ。しかし、監視を続けた結果、これが事実であると完全にはっきりしました」
淡々とユウは続ける。本当に子供っぽさが無い。
「ということで、明日、僕たちはこの七人で、イビルのアジトに殴り込み、アジトを壊滅させてやろうという訳です」
「私は、何をすればいい?」
そう言ったのは博士だ。
「博士は、アジトの外で監視をお願いします。何かあったら、僕たちのライブキャスターに連絡をお願いします」
ユウの目は自信に満ちている。
「おそらく七将軍もいるでしょう。今日は調整して、明日、完璧な状態で攻め込みましょう」
かくして、イビルアジト壊滅部隊が、ここに結成された。



久しぶりの登場、ラビリンシティジムリーダーのユウに、霧火さんのオリキャラ、フウカ。そして、イビル七将軍のアジトが発覚しました。白黒さん、シアン君の登場が遅れて申し訳ありません。しかも一言しか喋ってないし。キャラ崩壊などあれば…って言ってもまだ分からないか。今後キャラ崩壊等あれば何なりとお申し付けください。さて、次回はイビルアジト編。それでは、次回もお楽しみに!