二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第四話 新しい町、初めてのジムバトル ( No.18 )
- 日時: 2012/12/09 20:44
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: kAifypKr)
「リープン、葉っぱカッター!」
リープンは鋭い葉を出現させ、それを放って攻撃する。
しかし、カワラベは影を実体化させて分身を作り、それを使って葉っぱカッターを回避する。影分身だ。
「どれが本物だ…?」
困惑するレオ。リープンもキョロキョロと周りを見回し、本物を探す。
不意に分身が消えた。リープンの横にいた個体だけが残り、勢いの強い大量の泡を放った。バブル光線だ。
リープンはとっさの攻撃に避けられず、バブル光線の直撃を受けた。
しかし、効果は今一つ。カプリンと違って攻撃力は並のようで、あまりダメージは無さそうだ。
「反撃だ! 葉っぱカッターだ!」
リープンはすぐさま体勢を立て直し、鋭い葉で攻める。
しかし、カワラベはまたしても影分身で葉っぱカッターを避ける。
「まとめてなぎ払え! 風起こしだ!」
すかさずリープンは大きな葉っぱを振るい、風を起こす。
カワラベの分身は次々と消えてゆく。本物は風に吹き飛ばされ、池の中に落ちた。
本当は葉っぱカッターで追撃しようと思っていたレオは、少し悔しそうな表情を浮かべると、
「逃げられたか…?」
そう言って池を覗き込む。しかし、その考えは甘かった。
突如、橋の反対側からカワラベが飛び出し、水をまとって突っ込んできた。
「何だ!?」
慌てて振り向くレオ。
リープンも振り向いたが、そこからの反応が追いつかず、カワラベのアクアジェットを受けた。
さっきのバブル光線より効いている。
「リープン、葉っぱカッターだ!」
リープンは鋭い葉っぱを出現させる。
しかし、それを発射する前に、カワラベは泥の塊をリープンにぶつけ、リープンの動きを遮る。
そして、そこから泡の光線を放つ。リープンは避けられず、バブル光線を喰らった。
効果は今一つだが、そこそこダメージが蓄積している。
「くっ、やるな。リープン、成長だ!」
リープンは体内の細胞を急速に成長させ、体を大きくさせて、決定力を上昇させる。
「風起こしだ!」
リープンは葉っぱを振るい、カワラベを吹き飛ばす。
カワラベは再び池に落ちた。
「リープン、来るぞ。気をつけろ…」
全神経を集中させるレオとリープン。
カワラベは今度は正面から飛び出す。水をまとって突進、しかし、
「このチャンスを待ってた! リープン、葉っぱカッターだ!」
鋭い葉がカワラベに直進、そのままカワラベを捕らえた。カワラベはバタリと地面に落ちる。
「よーし! 本日二度目、行け、モンスターボール!」
レオが投げたモンスターボールは、カワラベにぶつかり、中に吸い込む。
ボールは二度、三度揺れ、そしてカチッと音がし、止まった。
「よおおし! カワラベ、ゲットおおおお! よろしくな、カワラベ!」
新たなる仲間をゲットし、レオは今度こそアロンジシティへ向かう。
アロンジシティは割と賑やかな町だ。
ポケットモンスターはもちろん、町の真ん中には商店街が並び、人で賑わっている。
そして何より、ここにはポケモンジムがある。
レオはまずポケモンセンターに立ち寄り、ポケモンを回復させた。
「さて、まずは商店街に行ってみるか」
レオは財布の中を確認し、商店街へ向かう。
商店街はたくさんの人が行き来していた。子供連れの親や、老人、同年齢くらいの子ども達など、実にさまざまな顔ぶれだ。
その時、
「お、レオじゃん」
後ろから聞こえた声。振り返ると、キラがいた。手には買い物袋を持っている。
「おう、キラ。何かポケモンゲットしたか?」
「ああ、でもまだ二体だ。お前は?」
「僕は今の所三体だぜ!」
キラはその言葉に少し驚く。
「もうそんなに捕まえたのか…。ならジムに行ってみたらどうだ? ここのジムは三対三らしい。さっき挑戦してみようとしたんだが、出来なかったよ。もう一体捕まえてこないとな」
キラは頭をかきながら言った。
「おう、じゃあ早速行ってみるよ、ありがとな!」
レオはそう言って、一旦キラとは別れ、ジムに向かう。
ジムは一際大きくそびえ立っている。
レオが入ろうとすると、ジムから誰かが出てきた。
「あー、負けたー!」
まさかのチヅルだった。え、何この幼馴染との二連続遭遇。
「あ、レオ? 今からジム挑戦?」
イライラ口調で、チヅルが訊いて来る。
「ああ、そうだけど…」
「レオ、あんたの最初のポケモンってリープンだったわよね? 気をつけたほうがいいわよ、ここのジム虫タイプつかいだから。あー、また特訓だなー」
そう良いながらチヅルはどこかへ行ってしまった。
レオはジムの中へ入っていく。
中に入って、まず目を引いたのは、超大広間に用意されたスタジアムだ。というか、スタジアムしかない。
さらに、スタジアムには四、五本木が植えられ、スタジアムは草で覆われている。
「お願いしまーす!」
レオは大声で叫ぶ。すると、だれかが出てきた。
「はいはーい、挑戦者さんですか?」
十八、九くらいの年の女の人だ。オレンジ色の肩までかかるくらいの長さの髪で、前髪は水色のピンで留めてある。
水色とオレンジのワンピースで、手には虫取り網を持っていた。この格好で虫取りって大丈夫なのだろうか。
「挑戦者さんですよね。うちはアロンジシティジムリーダ、タマナっていいます。正直に答えて。女で虫ポケ使いって、変でしょ?」
何とも答え辛い質問。
「変、ってほどではないですけど、珍しいですよね」
レオがそう答えると、
「でしょー? 皆うちのことを変だっていうんですよ。でも、虫ポケモンって強いんです! 今日は虫ポケモンの強さを貴方に叩き込みますから、覚悟して下さいね! じゃ、早速ポケモンバトル、始めましょうか!」
タマナとレオは、お互いにモンスターボールを構える。
『アロンジシティジム ジムリーダー タマナ 人間と化した虫ポケ大図鑑』
ふう。ちょっと更新頻度がウザいですね。はい。明日も更新頻度がウザいだろうと思います。てへっ。今回は、新たな仲間カワラベをゲットしました。更にアロンジシティ到着、ジム戦開始です。何かレオをよく『秀夜』って打ってしまうんですよねー。さて、次回はジム戦です!(当然です)大体三、四話かかる見込みですが、宜しくお願いします。では、次回もお楽しみに!