二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第六十六話 アジトの戦いは続く ( No.182 )
日時: 2012/11/11 23:58
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

「マカドゥスか。電気技が怖いが、こちらはインファイトが通るな」
「だがお前のほうが不利だぜ。お前のドゴンは、さっきのインファイトで耐久が下がっている」
キラが笑うが、アンタレスはびくともしない。
「言ってろ! ドゴン、インファイト!」
ドゴンは守りを捨ててマカドゥスに突撃する。
「こっちもぶつかるか! マカドゥス、ジオインパクト!」
マカドゥスは体を銀色の光に包み、こちらも猛突進。
お互いの強烈な一撃がぶつかり合う。威力は互角、競り合い、お互いに退いた。
「ダイヤブラスト!」
すかさずマカドゥスは青白い光線を放つ。
ドゴンに命中した途端、その光線は爆発した。
「効かんぞ! ドゴン、ブレイブバード!」
効いてはいるだろうが、それでもドゴンは翼を折りたたみ、燃え盛る火炎弾のように突撃。
とてつもないスピードで、マカドゥスは避けられず、直撃を受けた。効果今ひとつだったのが救いか。
「やってくれるじゃねえか。マカドゥス、ジオインパクト!」
再びマカドゥスは銀色のオーラをまとって突撃。
「ふん、ドゴン、かわして襲撃だ!」
ドゴンは一瞬でマカドゥスの後ろに回ると、嘴で思い切りマカドゥスを殴り飛ばす。
「追撃! ドゴン、インファイト!」
マカドゥスは再びマカドゥスに突撃する。
「ちっ、マカドゥス、マッハボルト!」
だが、マカドゥスは素早く電撃を放つ。
ドゴンに命中。先制技ゆえ威力は低めだが、インファイトを使っているドゴンにはそこそこのダメージが通っている。
「行くぞ! 見せるぜ大技、マカドゥス、十万ボルト!」
その隙を逃さず、マカドゥスは強烈な電撃を放つ。
再びドゴンに命中。今度はマカドゥスの必殺技、耐久が下がっており、ダメージも蓄積しているドゴンは耐えられず、戦闘不能となった。
「くっ、休んどけよ、ドゴン」
アンタレスはドゴンをボールに戻し、最後のボールを取り出した。
「見せてやるよ、あたしの相棒を!」


シャウラは口裂け女のように笑い、チェキラスに指示を出した。
「サイコキネシスだ!」
チェキラスは念動力を放ち、ノコウテイの動きを止める。
「サイコバレット!」
続いて、念動力を銃弾のように一斉に放つ。
サイコキネシスを喰らっているノコウテイは動けず、銃弾の直撃を喰らった。
「くっ、ノコウテイ、スピンテール」
サイコキネシスが解けたノコウテイは、尻尾を振るってチェキラスに叩きつける。
「ええい面倒くさい! サイコキネシス!」
だが、チェキラスは動けなかった。蛇睨みの影響で体が麻痺し、動けなかったのだ。
チェキラスは強烈な尻尾の一撃を受け、吹っ飛ばされる。
壁に激突し、戦闘不能となってしまった。
「…ふぅー。戻れチェキラス」
だいぶ気持ちが上がっていたシャウラだったが、息をつき、チェキラスをボールに戻す。
「…よし。行け、セルディー」
シャウラの二番手は、水色の人魚のようなポケモン。
セルディー、人魚ポケモン。水タイプ。
「…強そうだね。ノコウテイ、蛇睨み」
まずは鋭い目で睨み付け、ノコウテイはセルディーを麻痺させる。
「ノコウテイ、スピンテール」
続けてノコウテイは尻尾を振るって叩きつけるが、
「セルディー、スターフリーズ」
セルディーは巨大な星型の氷塊を放ち、突っ込んできたノコウテイを吹っ飛ばす。
ノコウテイは壁に激突、壁の一部分が破壊されてしまった。
そしてノコウテイは戦闘不能となって倒れていた。
「ノコウテイ、ありがとう。戻って」
ノコウテイを労い、シアンはノコウテイをボールに戻し、次のボールを取り出す。
「…ギギギアル」


「さあ、最後だ! 頼むぞ、リーティン!」
レオの最後のポケモンは、久々の登場、エースのリーティン。
「速攻で決めるぞ! 逆鱗だ!」
龍が怒り狂うように、リーティンはヒカリゴケに突撃、その怒りを込めた一撃をヒカリゴケに叩きつけ、吹っ飛ばす。
「くっ、ヒカリゴケ、十万ボルト!」
ヒカリゴケは体に電気を溜め込み、放とうとするが、リーティンはそれより早く二発目の攻撃を叩き込んでいた。
ヒカリゴケは吹っ飛ばされ、地面に落ち、戦闘不能となった。
リーティンは床に着地。混乱しているようだったが、ぱっと首を振り、混乱を解いた。
「ヒカリゴケ、サンキュー」
トゥレイスはヒカリゴケをボールに戻す。
「オー、私をここまで追い詰めるとは、さすが要注意人物。だがここまでだ。私の最後のポケモンは、そんなに甘くない」
そして、トゥレイスは最後のボールを取り出す。

「ハサーガ、ゴー!」

ボールから出てきたのは、三メートルを超える黄土色の大蛇のようなポケモン。
いや、ただの蛇ではない。顔が五つある。
ハサーガ、ナーガポケモン。地面タイプだ。
ハサーガは、シャーシャーと威嚇音を上げる。特性威嚇、攻撃力を下げる特性だ。
「本来ハサーガは二メートル弱。そのハサーガ、普通のサイズよりかなり大きいんじゃないか?」
「イエース、その通りだ。こいつは特別なのさ」
レオは直感で感じた。このハサーガからはすざましい殺気が感じられる。
「リーティン、慎重に行くぞ」
リーティンは頷き、ハサーガを見据える。
ハサーガも舌をチロチロと出しつつ、リーティンを上から睨みつける。



さあ、セルディーです。シャウラの雰囲気とは似ても似つかぬセルディーです。シャウラの唯一の女の子っぽさだと思ってください。あとチェキラス、吹っ飛ばされすぎですね。まだ二回しか出ていませんが、二回とも吹っ飛ばされ、一回目は壁を突き破っています。そして、トゥレイスの切り札はハサーガです。一言で表すなら、強敵です。さて、次回もアジト編。そろそろ終盤です。それでは、次回もお楽しみに!