二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第六十七話 最終進化 ( No.185 )
日時: 2012/11/12 00:00
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

「そーら出て来いよ、ポリゴンZ!」
アンタレスの最後のポケモンは、赤色の体に青い鶏冠や手のようなものを持つ、バーチャルポケモン。顔と首が離れている。
いかにも怪奇な姿をしたそのポケモンは、ポリゴンZ。ノーマルタイプ。
「…何だこいつ? まあいいか。誰が相手だろうと容赦はしねえぞ」
「何を今更。ポリゴンZ、トライアタック!」
ポリゴンZは赤・青・黄の三色の光線を放つ。
「いきなり大技か。ならこっちも、見せるぞ大技、マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスも強烈な電撃を放つ。
だが、マカドゥスの放った必殺の電撃はポリゴンZの三色の光線に難なく打ち破られ、マカドゥスはその光線に吹っ飛ばされ、一撃で戦闘不能となってしまった。
「…は?」
思わず呆然とするキラ。しかし、すぐに自我を取り戻し、マカドゥスをボールに戻す。
「流石はイビル七将軍だな。そう簡単には勝たせてくれないか」
「最初の方はナメていたと思ったが、やはりこんなものか。あたしが本気を出せばやはり大したこと無い」
「その自信に溢れた顔を真っ青に染めてやるよ」
一言放ち、キラは最後のボールを取り出す。
「よっしゃ! 行くぜ、俺の相棒!」
キラの最後のポケモンは、巨大な青いポケモン。体は液体で、口は大きく、背中には赤い襞が生えている。
タテボーシ、海坊主ポケモン。水・毒タイプ。
「さあ、こいつがお前を敗北という世界へ引きずり込んでやる」
キラのその言葉を聞くと、アンタレスは僅かにに口元を歪めた。


シアンの二番手は、小さい歯車が二つ、大きい歯車が一つ、赤いコア、トゲトゲリングで体が構成されているポケモン。
ギギギアル、歯車ポケモン。鋼タイプ。
「ふふ。そんなポケモンではこのセルディーには勝てない。セルディー、ハイドロポンプ!」
セルディーは大量の水を噴射。
「ギギギアル、トライアタック」
ギギギアルは三色の光線を放つ。
ハイドロポンプ相殺は出来なかったが、大分威力を弱めたようで、ギギギアルはさほど大きなダメージは受けなかった。
「ギギギアル、帯電」
ギギギアルは体に電気を溜め込み、決定力を上げる。
「ギアソーサー」
続けて、どこからか小さい歯車を二個投げつける。
歯車は左右からセルディーを挟み、高速回転してセルディーを痛めつける。
「くっ、セルディー、振り払え! スターフリーズ!」
セルディーは何とか歯車を押しのけ、巨大な星型の氷塊を放つ。
「ギギギアル、ぶち壊す」
ギギギアルは赤いコアを高速回転させて力を生み出し、力尽くで氷塊を文字通りぶち壊した。
「トライアタック」
「気合玉!」
ギギギアルは三色の光線を、セルディーは気合を凝縮した弾を放つ。
威力は互角、双方の技が相殺される。
「ハイドロポンプ!」
その隙を逃さず、セルディーは大量の水を噴射。
ギギギアルは水の直撃を受け、吹っ飛ばされる。
「うー、ギギギアル、ぶち壊す」
ギギギアルはコアを高速回転させて、パワーを生み出し突撃。
「セルディー、気合玉!」
セルディーは気合を凝縮した弾を放つ。
悪技のぶち壊すでは、気合玉を破壊することは出来ず、気合玉を弱めたものの、ダメージを追う。
「帯電からトライアタック」
ギギギアルはもう一度電気を溜め込み、三色の光線を放つ。
今度はセルディーにまともに命中した。セルディーが吹っ飛ばされるが、
「セルディー、ミラーコート」
セルディーはまだ倒れていなかった。
反撃の光が放たれ、ギギギアルを包み込む。
トライアタックの二倍のダメージを受けたギギギアルは力尽き、倒れてしまう。
「…ありがとう、ギギギアル」
シアンはギギギアルをボールに戻す。
シャウラもセルディーをボールに戻した。もうほとんど体力が残っていないので、戦えないと判断した。
「さあ、私の切り札登場だ。こいつに勝てるか?」
「負けないよ。絶対」
お互いに最後のボールを構える。


「さあ行くぞ! リーティン、グラスミキサー!」
リーティンは葉っぱを振り回して木の葉の渦を発生させ、ハサーガ目掛けて叩きつける。
殻をかぶった頭に命中し、ハサーガは痛そうな表情を見せる。
このハサーガというポケモンは、殻をかぶった頭しかものを考えられないらしい。
それを見ても、トゥレイスの表情は変わらない。微笑を浮かべたままだ。
「攻撃が甘い。避けやすすぎる。その程度の攻撃ではこいつを倒すことは出来ん」
いや避けられてなかっただろとレオは思った。
「攻撃を確実に当てる方法。避けられないほどの技を放てばいい」
そして、トゥレイスが指示を出す。

「ハサーガ、炎の牙、雷の牙、氷の牙」

ハサーガが動いた。
五つの顔を一斉に向け、リーティン目掛けて迫る。
顔のうち、二つの顔は炎の牙を、別の二つの顔は氷の牙を、最後の殻をかぶった顔は雷の牙を繰り出してくる。
「な、何だこれ!? リーティン、エアスラッシュ!」
リーティンは葉を振りまくって、空気の刃を五発放った。
四つは相殺されたが、雷の牙が空気の刃を破り、リーティンに牙を付きたて、電気を流し込んだ。
「さあ、ここからだ! ハサーガ、炎の牙、氷の牙!」
残りの四つの顔が動いた。二つが炎、二つが氷の牙を構え、リーティンに噛み付く。
流石に、これは大ダメージだ。
もともとの体力が減っていなかったため、リーティンは何とか耐えたようだが、物凄いダメージだ。
おそらくあと一撃喰らえば、リーティンは戦闘不能となってしまうだろう。
「大したこと無かったか。チェックメイト、ハサーガ、地震!」
ハサーガは地面を揺らし、衝撃波を放つ。
衝撃波は円心状に放たれ、リーティンを捕らえる。

直前で、リーティンの体が白く光り輝いた。

「バ…バカな! 何故ここで進化の光が!」
トゥレイスが苛立ちを込めて怒鳴る。
「…は、ははは。凄いよ、流石は僕のパートナー、僕のエースだ!」
体は更に大きくなり、手にした葉っぱは無くなり、背中から六本の葉が生える。
首の紫の毛は相変わらずだが、それも少し大きくなった。
光が消えた。リーティンが進化したそのポケモンは、背中の葉を振り、飛んでいる。
リーテイル、発芽ポケモン。従来の草タイプに、飛行タイプが付いた。
技はエアスラッシュ以外変更されている。逆鱗は無くなり、より扱いやすそうな技に代わった。
「よーし、トゥレイス、仕切りなおしだ!」
キレかけていたトゥレイスだが、すぐに笑みが戻る。
「上等だ」



さて、久しぶりの更新です。リーティン、ついに進化! やりました。あと、トゥレイスのハサーガ、強いですね。三色牙を同時に放つとか規格外すぎるでしょう。ちなみに、キラの相棒も最終進化しています。さて、次回も続き。あとはこの三人と、フウカの戦いか。頑張ろう! それでは、次回もお楽しみに!