二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第七十七話 フルバトル ( No.209 )
- 日時: 2012/11/16 19:06
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: rMENFEPd)
レオとキラのバトル。
六対六の、フルバトルだ。
「じゃあ俺から行くぞ。さあ出て来い、メタゲラス!」
キラのポケモンは、鋼鉄の鎧を持つメタゲラス。アンタレスのドラピオンを投げ飛ばせる怪力と、堅い防御力を持ち合わせた強敵だ。
「メタゲラス、鋼・地面タイプか。ならこいつだ、頼むぞテペトラー!」
レオのポケモンは、久しぶりの登場となるテペトラー。相性的には有利。
「なるほど、水・格闘タイプのテペトラーか。いいチョイスだが、それだけではバトルは分からないぞ。メタゲラス、サンドソニック!」
メタゲラスは地面を踏み鳴らし、地面を這う砂(雪も混じっている)の衝撃波を放つ。
「テペトラー、ハイドロポンプ!」
衝撃波がテペトラーに命中するが、そんなもの気にせず、テペトラーは大量の水を噴射する。
カウンターのハイドロポンプがメタゲラスに命中。重いので吹っ飛びはしないが、メタゲラスは後退する。
「続いてマグナムパンチ!」
テペトラーは地を蹴ってメタゲラス目掛けて跳び、ミサイルのような勢いで拳を繰り出し、メタゲラスをぶん殴る。
しかし、先程のハイドロポンプに比べるとダメージは少なそうだ。逆にテペトラーが少し痛そうに手首を振る。
「俺のメタゲラスの防御力をなめるなよ。メタゲラス、メガホーン!」
メタゲラスは立派な角を突き出し、テペトラー目掛けて突進する。
「テペトラー、受け止めろ!」
真剣白刃取りの要領で、テペトラーはメタゲラスの角を受け止める。
だが、
「かかったな! メタゲラス、投げ飛ばせ!」
メタゲラスはその角を思い切り振り、テペトラーを投げ飛ばす。
「よっしゃ! メタゲラス、メタルブラスト!」
宙を舞うテペトラー目掛けて、メタゲラスは鋼の強大なエネルギーを撃ち出す。
空中にいて、かつ体勢も崩れていたテペトラーは避けられず、鋼エネルギーの直撃を受けた。
効果は今一つだが、なかなか効いている。
「まだまだ! テペトラー、マグナムパンチ!」
テペトラーは起き上がると、ミサイルのような勢いで拳を繰り出す。
「メタゲラス、鉄壁だ!」
だがメタゲラスは体を思い切り硬化させた。テペトラーの拳を喰らっても、メタゲラスはびくともしない。
「サンドソニック!」
すかさず地を踏み鳴らし、地面を這う衝撃波を放つ。
「ジャンプして波動弾!」
テペトラーは跳び上がって衝撃波を避け、上空から波動を凝縮した弾を撃ち出す。
動きの鈍いメタゲラスは避けられず、波動弾の直撃を喰らう。効果は抜群だ。
「追撃だ! ハイドロポンプ!」
続けて大量の水を噴射。
「当たってたまるか! メタルブラストだ!」
すぐさまメタゲラスは体勢を立て直し、強大な鋼エネルギーを撃ち出す。
威力は互角で、双方の技は競り合い、やがて消滅する。
「メガホーンだ!」
メタゲラスは硬い角を突き出し突撃する。
「止めたら投げ飛ばされるな…ならこっちも行くぞ! 冷凍パンチ!」
テペトラーは拳に冷気をまとい、角を拳で迎え撃つ。
だが、メタゲラスの一撃のほうが強く、テペトラーは押し負け、吹っ飛ばされる。
「こいつで止めだ! メタゲラス、サンドソニック!」
メタゲラスは足を踏み鳴らし、地を這う衝撃波を起こす。
テペトラーが落ちてきたところを狙って再び命中し、テペトラーはまたも吹っ飛ばされて戦闘不能となった。
「くっ、強いな…。ありがとうテペトラー、休んでてくれ」
レオはテペトラーをボールに戻す。
「そのメタゲラス、随分と硬いな。おまけに力も強い」
レオはメタゲラスを賞賛する。
「当たり前だ。俺が育てたポケモンだぞ? こいつは攻守が超上手いから、素早さは要らない。長所がよく伸びるんだよ」
キラの言葉に、なるほど、とレオは答え、次のボールを出す。
「けど、そのメタゲラスもかなり疲労しているはずだ。頼むぞ、ゴルドー!」
レオの二番手はゴルドー。炎技で効果抜群が取れる。
「ゴルドーか。特性が分からねえけど、まあいいだろう。メタゲラス、メタルブラスト!」
メタゲラスは強大な鋼エネルギーを撃ち出す。
「ゴルドー、かわして龍の息吹!」
ゴルドーはひらりと鋼エネルギーを避けると、龍の力が込められたブレスを放つ。
効果は今一つなのでダメージは少ないが、追加効果が発動し、メタゲラスは麻痺してしまう。
「火炎放射!」
間髪入れずに、ゴルドーは灼熱の炎を放つ。
麻痺しているメタゲラスは反応が少し遅くなり、その隙を逃さず、炎がメタゲラスを焼き焦がす。
炎が消えると、メタゲラスは戦闘不能となって倒れていた。
「よし、一体倒しただけでも上出来だ。メタゲラス、休んどけよ」
キラはメタゲラスをボールに戻す。いつもながらポーカーフェイスだ。
「次は…ま、こいつだな。出て来い、ラグーン!」
キラの二番手は、二本の長い耳と尻尾の真珠が特徴の、青いドラゴンポケモン。手は無い。
ラグーン、水龍ポケモン。ドラゴン・水タイプで、タツゴンの進化系だ。
そして、タツゴンの時と同じく、普通サイズより小さい。三メートル強程しかない。
「どうもこいつは進化しても大きさが伸びなくてな。最終進化はまだだけど、かなりの実力を持ってるぜ」
キラの口元が笑みを作る。
「ああ、そうこなくっちゃな」
レオもまだまだ余裕だ。
ラグーンが野太い声で一声吼えると、ゴルドーも負けじと甲高く啼く。
レオとキラのフルバトル、その一です。いい加減に>>0を更新しないと…でも今日は時間が無いので、もうちょっとお待ち下さい。気付いているかもしれませんが、キラは決め台詞が多いです。キラのラグーンは相当小さいですね。普通サイズの五分の三ほどしかありません。さて、次回も…これの続き、と。それでは、次回もお楽しみに!