二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第五話 雪の妖精 ( No.21 )
- 日時: 2012/11/10 20:54
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1HHiytFf)
- 参照: テストで早く帰れるので勉強放り出して更新します(笑)
「一番手はお前だ! 出て来いカプリン!」
「行きますよ。お願いします、コユキムシ!」
レオのポケモンは先ほど捕まえた鋼タイプのカプリン、タマナのポケモンは雪を背負ったような、青色のポケモンだ。
図鑑には、コユキムシ、雪虫ポケモン、虫・氷タイプと表示される。
「行きます! コユキムシ、氷の礫!」
コユキムシは氷の塊を一瞬で作り上げ、それをカプリンへ放つ。
「カプリン、鉄壁だ!」
カプリンは体を鉄のような強度まで固める。
氷の礫を喰らったが、ダメージはほとんどない。
「突進!」
カプリンは頭を下げ、文字通り突進する。
「迎撃よ! 氷の礫!」
コユキムシは再び氷の塊を作り上げ、カプリンに放つが、氷は硬い角で割られてしまう。
カプリンの突進攻撃がコユキムシに命中した。コユキムシが吹っ飛ばされる。
突進は反動を受ける技なのだが、カプリンの特性は石頭。反動を受けずに住む。
「なかなかやりますね。だったらこれならどうかしら? コユキムシ、虫のさざめき!」
コユキムシは羽を振動させ、強烈な衝撃波を放つ。空中の衝撃波は目に見えないため、非常に避けづらい。
分かった時には既にカプリンに衝撃波が命中していた。カプリンが仰け反り、後退する。
「カプリン、怯えるな! 思念の頭突きだ!」
カプリンは額に思念の力を込め、突進する。
「もう一度虫のさざめき!」
コユキムシはまた羽を振動させ、衝撃波を放った。
思念の頭突きと虫のさざめきが衝突する。力は互角で、衝撃波は消えたが、カプリンの思念の力も解けてしまった。
「氷の礫!」
コユキムシは素早く氷の塊を作り上げ、それを撃ち出す。
「これなら破れるぞ! 突進だ!」
カプリンは突進する。角で氷を打ち破り、そのままコユキムシを狙う。
「甘いですね。虫のさざめき!」
対して、コユキムシは素早く技を切り替える。羽の振動で衝撃波を起こして、攻撃する。
「…ッ! まずい!」
思念の頭突きで互角だった技を、突進で破れるとは思わない。
案の定、衝撃波はカプリンの突進の勢いに打ち勝ち、カプリンを吹き飛ばした。
「カプリン! くそ、あの虫のさざめきが厄介だな…」
正面から挑むのは危険だ。カプリンの一番高威力の技、思念の頭突きで勝てないとなると、正面からのぶつかり合いでは勝ち目はない。
しかしタマナはレオに考える時間を与えない。
「虫のさざめき!」
もう一度、コユキムシは羽を振動させて衝撃波を放つ。
その時、レオはふとある物を見た。
風は無いはずなのに、フィールドの草が揺れている。
(これは…衝撃波の影響か…? だったら避けられるぞ!)
レオは閃いた。
「カプリン、ひとまず鉄壁だ!」
カプリンは体を硬化させる。衝撃波は高威力だったが、それでもカプリンは耐えた。
「よし、そこから思念の頭突きだ!」
カプリンは走り出す。額に思念の力を込めて、突進する。
「無駄です! 虫のさざめき!」
コユキムシは衝撃波を放つ。この力が互角である事は、タマナもレオも理解している。
だからこそ、タマナは再びこの技を放った。
しかし、この時レオはこの攻略法を既に掴んでいた。
草が揺れる。レオはその揺れがカプリンに近づいた、その瞬間を狙っていた。
「今だカプリン、大きくジャンプ!」
カプリンは地を蹴って飛び上がった。衝撃波はカプリンを捕らえられず、そのまま直進していった。
「な…ッ!?」
突然の事に驚くタマナ。
「草の揺れですよ。攻撃本体が目に見えなくても、風の揺れは見えます!」
「…なるほど、ね」
カプリンの急降下頭突きは、コユキムシに命中し、を吹き飛ばす。
今ので、コユキムシは戦闘不能となった。タマナがコユキムシを戻す。
「…くっ、流石ですね。でも、うちの二体目はもっと強いですよ。お願いします、ダンゴロウ!」
次に出てきたのは、伸縮性のありそうな青い体に、赤い顔で目のクリッとしたポケモン。
ダンゴロウ、丸まりポケモン。岩・虫タイプだ。
「今度はこっちからだ! カプリン、思念の頭突き!」
カプリンは思念の力を額に集め、突進する。しかし、
「地震攻撃!」
ダンゴロウは大きく地面を揺らし、カプリンのバランスを崩す。そして、地震による衝撃でカプリンを吹き飛ばす。
「続いてハードローラー!」
ダンゴロウは体を丸めると、最初の外見からは予想の付かないようなスピードで回転しながら突撃。
まだ起き上がっていないカプリンに回転しながら上から体当たりし、カプリンを吹き飛ばした。
「カプリン!」
先ほどの虫のさざめきのダメージも蓄積していたため、今のダンゴロウの攻撃でカプリンは倒れ、戦闘不能となった。
「…確かに、さっきのコユキムシより強いですね。でもまだまだこれからです! 出て来い、カワラベ!」
レオは、二番手のカワラベを繰り出した。
皆さん、ご注意下さい。ブラック・ホワイトの「ダンゴロ」ではなく、>>0の参照の中にある「ダンゴロウ」です。あの岩の塊みたいなのじゃなくて、ダンゴムシみたいな青い奴なんで、間違えないようにお願いします。さて、今回はジム戦でしたね。コユキムシ、技二個しか使ってないし…。次回も、ジム戦です。それでは、多分今日更新すると思いますが、次回もお楽しみに!