二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第八十一話 因縁の対決 ( No.217 )
- 日時: 2012/11/17 05:54
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)
まずはキラが動く。
「ぶつかってくぞ! マカドゥス、ジオインパクト!」
マカドゥスは銀のオーラに身を包み、ハンタマ目掛けて突撃する。
「かわしてマッハパンチ!」
だがハンタマは軽やかな動きでジオインパクトをひょいとかわすと、マカドゥスの側面から拳を叩き込む。
「効果抜群か。だがそれくらいじゃ俺のマカドゥスは倒れない。マカドゥス、ダイヤブラスト!」
マカドゥスは青白く光る光線を放つ。
ハンタマに当たると光線は爆発し、ハンタマを吹っ飛ばす。
「追撃だ! マカドゥス、マッハボルト!」
一瞬でマカドゥスは電撃を作り出し、放つ。
ハンタマが着地するよりも早く電撃が飛び、ハンタマを捕らえる。
「さあ連携のフィニッシュ! 十万ボルト!」
極め付けにマカドゥスは強力な電撃を発して攻撃。
「くっそ、当たってたまるか! ハンタマ!」
レオの声でハンタマはカッと目を見開き、体を反らし、何とか十万ボルトを避けた。
「あー、惜しかったな。マカドゥス、ダイヤブラスト!」
マカドゥスは再び青白い光線を放つ。
「今度は効かないぞ! ハンタマ、かわしてシャドーパンチだ!」
対して、ハンタマは光線を潜り抜けマカドゥスに接近、拳に影をまとってマカドゥスを殴り飛ばす。
「マッハパンチ!」
そしてすかさずもう片方の拳でさらにマカドゥスに一撃を与え、素早く後退。
「ちっ、やっぱその隙の無さは健在だな」
「当たり前だろ。こいつはうちのナンバー2さ」
言葉を交わすキラとレオ。
「積むぞ。ハンタマ、ビルドアップ!」
ハンタマは筋肉を増強させ、物理能力を高める。
「マカドゥス、ジオインパクト!」
「ハンタマ、ブレイズキック!」
マカドゥスは銀のオーラをまとって突進、ハンタマは足に炎を灯して渾身の蹴りを繰り出す。
だが、ビルドアップで攻撃を上げていたハンタマの方が強く、マカドゥスを吹っ飛ばした。
効果は今一つだが、なかなかのダメージに見える。
「ハンタマ、マッハパンチ!」
「ならマカドゥス、マッハボルト!」
ハンタマが動き、拳を振りかざしたのと、マカドゥスが電撃を放ったのはほぼ一緒だった。
だが近距離攻撃と遠距離攻撃では後者に分がある。
マカドゥスの電撃がハンタマを捕らえた。ハンタマの体が痺れ、その場に落ちる。
「ジオインパクト!」
マカドゥスは銀のオーラをまとって突進し、ハンタマを吹っ飛ばす。
「マカドゥス、マッハボルト!」
「くっ、ハンタマ、かわしてマッハパンチ!」
マカドゥスが素早く電撃を放つが、ハンタマは拳を構えて電撃を掻い潜り、拳をマカドゥスに向ける。
「っ、マカドゥスかわせ!」
マカドゥスは後ろに跳び上がってハンタマの拳を避け、
「十万ボルト!」
強烈な電撃を放つ。
ハンタマは電撃を喰らい、痺れてその場に崩れ落ちる。
「いくら隙を見せないといっても、動けなければどうしようもない。マカドゥス、ジオインパクト!」
マカドゥスは銀色のオーラに身を包み、ハンタマ目掛けて突進。
「くっそ、ハンタマ、動いてくれ!」
ハンタマは執念で身を動かす。
手足で地面を蹴り上げ、跳び上がり、辛うじてマカドゥスの突進を避ける。
「へえ、よくかわしたな。でもこれで終わりだ! これで決めるぜ、マカドゥス、最大火力でジオインパクト!」
「だったらハンタマ、こっちもぶつかってくぞ! 最高パワーでブレイズキック!」
マカドゥスは神々しい銀色のオーラを身にまとって突撃する。
ハンタマは地獄の炎のように燃え盛る炎を足にまとわせ、渾身のキックを繰り出す。
双方の大技が激突、互いに決して退くことなく競り合い、そして、爆発を起こした。
地面の雪が散り、土が露出する。
煙が消えると、まず目に入ったのはマカドゥス。戦闘不能となり、目を回していた。
その傍らには、ハンタマがマカドゥスを見据え、じっと立っていた。
「ちっ、マカドゥス、負けちまったか。でもよくやっ——」
だがその時、ハンタマの体がぐらりと傾いた。ハンタマも体力を使い果たし、ここで倒れてしまった。
「——また引き分けか。ありがとうハンタマ、休んでてくれ」
「いや、違うな。ぎりぎりでハンタマの勝ちだ。ハンタマの方が倒れるのが少し遅かった。マカドゥス、休んどけ」
因縁の二体の勝負は、一応ハンタマの方が倒れるのが遅かったが、再び相打ちの結果だった。
「さて、これでエース同士の対決だな」
「前回は僕が勝ったっけ」
「ああ。だが今度は絶対に負けねえ」
「それは僕も一緒さ」
そして、二人はボールを取り出す。
「さあ最後だ。頼むぞ、リーテイル!」
「お前で決めるぞ。出て来い、タテボーシ!」
レオとキラ、互いのエースポケモンが登場。どちらも強者の風格が漂う。
「さあリーテイル、思い切り戦うぞ」
「タテボーシ、遠慮はいらねえ。暴れてこい」
リーテイルは大きく吼え、タテボーシを睨みつける。タテボーシも咆哮を上げ、リーテイルを見据えた。
レオ対キラ、その五。ハンタマとマカドゥスは、再び相打ち。そしていよいよ、お互いのエースが対峙します。リーティン、レクオレ時代はリーティンが有利でしたが、今はタテボーシが毒タイプを持っているため、もしかしたらこちらが有利になるかもしれません。どっちに転ぶか、予想してみてください。さて、次回はレオ対キラ、決着。それでは、次回もお楽しみに!