二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第八十二話 最終進化・エースとエース ( No.218 )
日時: 2012/11/17 17:36
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

「タテボーシ、まずはヘドロウェーブ!」
タテボーシはヘドロの波を発射。ファントマのものよりも大きく、強く波打っている。
「リーテイル、大丈夫だ! ドラゴンビート!」
対してリーテイルは龍の心臓の鼓動のような音波を放ってヘドロの波を消滅させ、
「生い茂る!」
土から植物を成長させ、タテボーシの動きを封じる。そして、
「リーフブレード!」
尻尾の葉で、タテボーシを切り裂く。
液体の体だが、ダメージはしっかりと通っている。
「レオ、やっぱりお前は甘いところがあるな。植物で動きを封じてるのに、リーフブレードでそれごと切り裂いちまうなんてもったいない」
キラは表情を崩さず、淡々と話す。
「エアスラッシュも同じ。俺だったら、ドラゴンビートを使うな。タテボーシ、ハイドロポンプ!」
今度はタテボーシは大量の水を噴射。レオのテペトラーのものよりも強い。
「リーテイル、かわしてリーフブレード!」
リーテイルは素早い動きで水を避け、タテボーシ目掛けて飛び、尻尾の葉を振りかざす。
「タテボーシ、気合玉だ!」
だがタテボーシは気合を凝縮した弾を放つ。
リーテイルの葉は、タテボーシを捕らえられず、気合玉を両断するに終わった。
「ハイドロポンプ!」
タテボーシは大量の水を噴射し、今度はリーテイルを吹っ飛ばす。
効果は今一つではあるが、その割にダメージはそこそこだ。
「くっ、リーテイル、エアスラッシュ!」
リーテイルはすぐに体勢を立て直すと、背中の葉を振って無数の空気の刃を放つ。
「タテボーシ、ヘドロウェーブ! 相殺を考えるな、リーテイルを狙え!」
空気の刃が飛ぶのと同時に、ヘドロの波も独特の軌道を描いて飛んでいく。
空気の刃がタテボーシの体を切り裂く。だがヘドロの波もリーテイルに命中する。
ダメージはリーテイルの方が大きい。効果抜群であるからだ。
「ちっ、リーテイル、生い茂る!」
リーテイルはタテボーシの足元の植物を成長させる。
積もる雪を突き破って蔦が現れ、再びタテボーシを覆ってしまう。
「さっき教えてくれた通り行かせて貰うぞ! リーテイル、ドラゴンビート!」
リーテイルは龍の心臓の鼓動のような音波を放つ。
音波はタテボーシを捕らえるが、植物を切ることはない。
「おう、だがその対策も出来てる! タテボーシ、ヘドロウェーブ!」
タテボーシは植物にヘドロの波を発射して蔦を腐らせ、難なく脱出。
「タテボーシ、気合玉だ!」
タテボーシは気合を凝縮させた弾を放ち、すかさず反撃に出る。
「リーテイル、リーフブレード!」
リーテイルは尻尾の葉で気合玉を切り裂き、
「エアスラッシュ!」
葉を振って無数の空気の刃を放つ。
「この量を食らうとまずいぞ。なぎ払いハイドロポンプ!」
タテボーシは大量の水をしなる鞭のように放ち、空気の刃を打ち落とす。
「ヘドロウェーブ!」
「ドラゴンビート!」
タテボーシはヘドロの波を放ち、リーテイルは龍の鼓動のような音波を放つ。
ヘドロの波は消滅するが、音波も消えてしまう。
「リーテイル、生い茂る!」
リーテイルは植物を成長させ、蔦でタテボーシの動きを封じる。
「それはもう効かねえ! ヘドロウェーブ!」
タテボーシはヘドロの波で蔦を腐らせてしまい、難なく脱出。そして、
「もう一発!」
もう一度ヘドロの波を放って攻撃。リーテイルを確実に捕らえ、吹っ飛ばす。
「…しまった、リーテイル!」
リーテイルはまだ耐えていた。だが、体力は残り僅かだ。
「こいつで決めるぜ! ハイドロポンプ!」
タテボーシは大量の水を発射、止めを刺そうと攻撃する。
だが、体力が僅かということは、もう一つ意味がある。

リーテイルの深緑だ。

「まだだ。リーテイル、リーフブレード!」
リーテイルは水に向かって真正面から迎え撃つ。
尻尾の葉、いや、尻尾の刃は、水を貫きながら迫り、タテボーシをも切り裂く。
だが、タテボーシはギリギリで耐えた。
キラの、タテボーシの執念といえるだろう。お互いの必殺技で決めたいという執念だ。
「さあ、これでこっちも激流が発動だ」
「よし、お互いの最高の技で決めようじゃないか」
キラとレオ、互いに深く息を吸い、
「タテボーシ、最大パワーでハイドロカノン!」
「リーテイル、最大火力でリーフブレード!」
タテボーシが巨大な水の砲弾を砲撃させる。
その勢いはとてつもない勢い、物凄い威力だ。
対して、リーテイルの刃は一つではない。
背中の葉も全て刃となり、大量の刃が水の砲弾を迎え撃つ。
リーテイルが水の砲弾と激突する。刃を回し、少しずつ砲弾を押し戻していく、
タテボーシに近づいたところで、ついに爆発を起こした。
「タテボーシ!」
「リーテイル!」
二人の叫びがこだまする。
煙が消えると、双方共に地面に倒れていた。
だが、タテボーシの目にはまだ光がともっていた。動かない体を無理に動かそうと、ほんの少しだが痙攣しているのが分かる。
だがリーテイルは、完全に倒れていた。目を回し、戦闘不能となっていた。
ギリギリの勝負だったが、キラの勝ちだ。


「負けたけど、元気が戻ってきたよ。ありがとな」
「おう。やっぱそうやって覇気がと、レオらしく無いぞ」
お互いに賞賛しあう二人。
「さ、この後どうしようか」
「回復は済ませたし、シオンさんの見舞いにでも行こうぜ」
そして、二人はシオンのいる病院へと向かっていく。



レオ対キラ、決着です。惜しくも負けてしまいましたが、レオは無事元気を取り戻しました。ごめんチヅル…。ところで、やっぱりサブタイトルは付けません。面倒くさいし、何よりそんなにたくさん思いつきません。申し訳ないです。さて、次回は…決めてません。思いついたら夜また更新します。それでは、次回もお楽しみに!