二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第八十五話 雪蝶は舞う ( No.224 )
- 日時: 2012/11/17 17:46
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)
「出て来い、バフォット!」
レオの二番手はバフォット。鋼タイプは氷タイプに有利といえる。
「でもバフォットは悪タイプも持ってる。虫技は等倍よね。ユキタテハ、虫のさざめき!」
ユキタテハは羽の振動で衝撃波を起こす。
「バフォット、メタルブラスト!」
バフォットは強大な鋼エネルギーを撃ち出す。
虫のさざめきは軌道の見えない技だが、それなら広範囲に攻撃できる技で打ち消してしまえば問題ない。
「ぶち壊す!」
続いてバフォットは地を蹴って跳び、渾身の力でユキタテハにぶつかる。
「ユキタテハ、吹雪!」
対してユキタテハは吹雪を吹き荒らし、バフォットを迎撃する。
しかしバフォットの勢いは弱まりこそしたものの、バフォットの動きは止まらない。
ユキタテハに激突し、ユキタテハを吹っ飛ばす。
「苦戦しそうね。ユキタテハ、蝶の舞!」
ユキタテハは美しく舞って、特殊能力及び素早さを高める。
「アクアボルト!」
続いてユキタテハは電流を含んだ水を放ち、バフォットに浴びせかける。
しかも、アクアボルトの追加効果が発生し、バフォットは体が痺れてしまった。
「麻痺くらいなら十分巻き返せる! バフォット、メタルブラスト!」
気持ちを高めるかのようにバフォットは吼えると、強大な鋼のエネルギーを放つ。
「ユキタテハ、虫のさざめき!」
対してユキタテハは羽を振動させて衝撃波を放ち、鋼エネルギーを相殺。
「吹雪!」
そしてユキタテハは吹雪を吹き荒らす。やはりバフォットを正確に狙ってくる。
効果は今一つだが、ユキタテハは能力も上がっているため、ダメージは大きい。
「どう? ユキタテハの特性、複眼は。これなら吹雪の命中の難も気にならない。ユキタテハにはおあつらえ向きの特性よね」
このシオンの言葉で、やっとレオの謎が解けた。ユキタテハは特性の複眼で命中率を上げ、吹雪を正確に放っていたのだ。
「ま、この謎が解けたところでどうにかなる訳じゃないでしょ。このユキタテハはそう簡単に沈まない。アクアボルト!」
ユキタテハは電流の含まれた水を浴びせかける。
「くっ、バフォット、メタルブラスト!」
バフォットは強大な鋼のエネルギーを撃ち出して水を打ち消し、そのまま突き進みユキタテハを捕える。
「まだまだ。ユキタテハ、虫のさざめき!」
ユキタテハはすぐに体勢を立て直すと、羽を振動させて衝撃波を放つ。
「くそっ、もう一度メタルブラスト!」
だがここで麻痺状態が発動し、バフォットは体が痺れて動けなかった。
衝撃波を喰らい、バフォットが吹っ飛ばされる。
「止め! ユキタテハ、吹雪!」
ユキタテハは吹雪を吹き荒らす。
バフォットは吹雪の直撃を受け、ついに戦闘不能となってしまった。
「ありがとうバフォット、休んでてくれ。それにしても、あのユキタテハ、随分と強いな…」
レオはバフォットを戻し、呟く。そして、次のボールを取り出す。
「こいつを最後にとっておきたかったけど、出し惜しみしてる場合じゃないな。頼むぞ、ゴルドー!」
レオの三番手はゴルドー。レオの作戦では、締めに登場する予定だった。
「また強そうなポケモンね。戦い甲斐がある。ユキタテハ、アクアボルト!」
ユキタテハは電流を含んだ水を浴びせかける。
「ゴルドー、神速だ!」
ゴルドーは体を構えたかと思うと、次の瞬間にはユキタテハに激突していた。
ユキタテハが吹っ飛ばされる。
「速い…! ユキタテハ、吹雪!」
「遅いですよ! ゴルドー、火炎放射!」
ユキタテハが羽ばたいて吹雪を吹き荒らすよりも早く、ゴルドーは灼熱の業火を放ち、ユキタテハを捕えていた。
氷も虫も炎に弱い。ユキタテハは黒こげになって、地面に落ちた。
「ここまでか…。ありがとうユキタテハ、休んでてね」
シオンの作戦ではもう少しユキタテハで暴れるつもりだったらしい。ユキタテハを労い、ボールに戻す。
「やっぱり炎タイプに弱いのよね。まあでも、氷タイプの使い手なんだから、当然その対策はしてるわよ」
そしてシオンは、次のボールを取り出す。
「行くわよ! 極圏の歌姫、フローリア!」
シオンの三番手は、雪女ポケモンのフローリア。着物を着たような姿をした、美しいポケモンだ。
「さあ、フローリア、アイスバーン!」
フローリアは氷の衝撃波を放つ。フリーザーのものより威力は劣るが、それでも相当な勢いだ。
「焼き消せ! ゴルドー、火炎放射!」
ゴルドーは灼熱の炎を放ち、アイスバーンを溶かし、さらにフローリアにも炎を放つ。
だが、
「フローリア、ミラーコート!」
フローリアの体が光に包まれる。
火炎放射を喰らうと、その光が反射し、ゴルドーを襲った。
「何だ!?」
ゴルドーが吹っ飛ばされる。なかなかのダメージ量だ。
「ミラーコートは相手の特殊技のダメージを二倍返しにする技。これがあれば大体の敵と互角に渡り合える」
幸い、今の火炎放射はアイスバーンと競り合い威力が落ちていたため、致命傷には至らなかったが、危険だったことは間違いない。
「くっそ、どう攻めるか…」
レオが今回のバトルの切り札に予定していたゴルドーの力を持ってしても、このフローズンジムは一筋縄ではいかなさそうだ。
久しぶりの更新です! やっとパソコンが戻ってきました、しかもパワーアップして。さて、バフォット登場、ユキタテハを倒すことは出来ませんでしたが、ゴルドーがきっちり片を付け、次なる強敵、フローリアの登場です。あとフローリアって歌姫か? 美しさを表現するためにこうしましたが、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません、ご了承下さい。次回もジム戦、それでは、次回もお楽しみに!