二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第六話 襲い来る弾丸 ( No.23 )
- 日時: 2012/11/10 20:56
- 名前: パーセンター ◆sC9ueof0V6 (ID: 1HHiytFf)
レオの二番手はカワラベ。ダンゴロウは岩タイプも持っているので、タイプ的には有利だ。
「カワラベ、アクアジェット!」
カワラベは水をまとって突撃する。一直線にダンゴロウを狙うが、
「ダンゴロウ、鉄壁!」
ダンゴロウは体を丸めて、防御の体勢を取る。
アクアジェットが命中したが、逆にカワラベが弾き飛ばされてしまった。
「うちのダンゴロウの防御性能はそこらの鋼タイプよりも上なんですよ。そう簡単に破れると思わないでくださいね」
タマナの言葉が本当なら、今の鉄壁はカプリンのものより硬いということになる。
「さあダンゴロウ、ハードローラー!」
ダンゴロウはそのまま回転しながら突撃する。
「バブル光線!」
カワラベは無数の泡を勢いよく発射するが、ハードローラーにはかなわず、全て破壊されてしまう。
ハードローラーがカワラベを捕らえた。カワラベが吹っ飛ばされる。
「まだだ! カワラベ、反撃のアクアジェット!」
カワラベはすぐさま体勢を立て直し、水をまとって突進する。
ダンゴロウはちょうどハードローラーを終えたところだったので、回避が間に合わず、アクアジェットを喰らった。
「くっ、ダンゴロウ、地震!」
ダンゴロウは地面を揺らし、衝撃波を起こす。
「ジャンプして避けろ!」
カワラベは飛び上がって地震を避ける。
「そこからアクアジェット!」
カワラベは水をまとって、上空から突っ込む。
「ダンゴロウ、鉄壁!」
しかしダンゴロウは素早く体を丸めて、アクアジェットを弾き飛ばした。
「チャンス! ハードローラー!」
ダンゴロウはそのまま回転突進する。しかし、
「それを待ってた! カワラベ、地面にバブル光線!」
カワラベは地面に向かって泡を吹いた。それによって、土がぬかるむ。
いくら草が水を吸収しようが、地面のぬかるみは戻らない。
地面のぬかるみによって、ダンゴロウのスピードが急激に落ちる。
遂にハードローラーが止まった。仰向けになり、虚しく手足をバタバタさせている。
「しまった…ッ! ダンゴロウ、早く起き上がって!」
とは言っても、ダンゴロウの体格ではなかなか起き上がれないだろう。そして、ダンゴロウの一番の弱点は腹だ。
「もらった! カワラベ、相手の腹にアクアジェット!」
カワラベは水をまとって突撃、ダンゴロウの腹に勢いよく体当たりした。
ダンゴロウの動きが止まる。戦闘不能だ。
「…ありがとうダンゴロウ。休んでてください」
タマナはダンゴロウをボールに戻す。
「やっぱり強いですね。でも、うちのエースはもっと強いんですよ! 貴方にこの子を倒せるでしょうか?」
やや挑発的に言うタマナ。
「望むところです!」
レオも自信を持って答える。
タマナは少し笑うと、
「では行きます、うちのエースポケモン! お願いします、カイロス!」
タマナの最後のポケモンは、つやのある茶色の身体に、頭に生えた大きなハサミが特徴のポケモンだ。
そいつはカイロス、クワガタポケモン。虫タイプ。
「行きます。カイロス、シザークロス!」
カイロスは頭のハサミをガチガチ鳴らしながらカワラベに接近する。
そのまま切りかかろうとするが、
「カワラベ、目潰しだ! マッドショット!」
カワラベは泥の塊をカイロスの目に投げつけ、目潰しを決める。
「影分身!」
カイロスの目が塞がれているあいだに、カワラベは影で分身を作る。
カイロスが目を開くと、そこには大量のカワラベが、という戦法だ。
「アクアジェット!」
不意にカワラベが一斉に消える。
カイロスの正面にいたカワラベだけが残り、水をまとって突撃。
気付いた時には、既にカワラベのアクアジェットが命中していた。
カイロスは少し後退りするが、
「シザークロス!」
すぐに前進、ハサミで切りかかる。
カワラベは避けられず、シザークロスをまともに受けた。
「カワラベ!」
カワラベは戦闘不能となっていた。
このカイロス、攻撃力が半端ではない。
「ありがとう、カワラベ。ゆっくり休んでくれ」
レオはカワラベを戻し、タマナの方を見る。
「流石はジムリーダーの切り札、強いですね。でも、最後に勝つのは僕です!」
レオはそう豪語する。
「そうこなくっちゃ。うちも燃えてきました、絶対負けませんよ!」
タマナも改めて気合いを入れ直す。
レオは最後のモンスターボールを構えた。
「出てこい、リープン!」
来ました、ジムリーダー中盤戦。ちなみにダンゴロウの腹は赤色なんですよ。あと何気にカイロスが本家ポケモン初登場だったりします。そう言えばベガにはカイロスの進化系がいたっけ…。さて、次回はジム戦決着…出来たらいいなと思ってます。それでは、次回もお楽しみに!