二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第八十七話 大洋の女神 ( No.230 )
日時: 2012/11/17 17:50
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

「よし、最後だ! 任せたぞ、ハンタマ!」
レオの最後のポケモンはハンタマ。氷タイプに効果抜群を狙え、なおかつ、角ドリルが効かない。
「ゴーストタイプ持ちね。でも角ドリルだけがこの子の取り柄じゃないわ。行くよ、ラプラス、冷凍ビーム!」
ラプラスは角から冷気の光線を発射する。
「ハンタマ、ブレイズキック!」
ハンタマは足に炎を灯し、強力な蹴りを繰り出す。
冷気を突っ切ってハンタマは進み、ラプラスの顔面を蹴りつけた。
「ラプラス、立て直して! ハイドロポンプ!」
ラプラスは首を振って体勢を立て直すと、大量の水を発射する。
「ハンタマ、かわしてマッハパンチ!」
ハンタマは横に飛び跳ねて水をかわすと、ラプラスに急接近し、ラプラスに拳の一撃を喰らわせる。
「すばしっこい…隙がないわね。ラプラス、冷凍ビーム!」
「皆そう言います! ハンタマ、ブレイズキック!」
ラプラスは冷気の光線を放って反撃するが、ハンタマは再び足に炎を灯して蹴りを繰り出す。
「同じ手は効かないわ! ラプラス、かわしてハイドロポンプ!」
蹴りが当たる直前、ラプラスは体勢を屈めてハンタマの蹴りをかわすと、素早く振り向き、大量の水を噴射する。
流石のハンタマでもこのタイミングでの攻撃は避けられない。水の直撃を受け、吹っ飛ばされる。
「続けて雷!」
ラプラスは角から雷に匹敵する高電圧の電撃を放つ。
「ハンタマ、立て直せ!」
体勢を何とか立て直したハンタマは、受け身を取って素早く飛び跳ね、電撃を避ける。
「マッハパンチだ!」
そしてハンタマは猛スピードでラプラスに接近し、拳の一撃を加える。
「うー、ラプラス、雷!」
ラプラスは超高電圧の電撃を放つが、やはりハンタマには避けられる。
ラプラスの技は大技ばかりであるため、その分攻撃の隙は大きくなる。
従って、ハンタマは結構余裕で避けられるのだ。
「シャドーパンチだ!」
ハンタマは影をまとった拳でラプラスに殴りかかる。
「ラプラス、ハイドロポンプ!」
ラプラスは大量の水を放つが、ハンタマはそれを機敏な動きで避け、ラプラスの額を殴った。
「くーっ、しょうがないわね。あれを使うしかないようね」
そう言うと、シオンは椅子の下からヘルメットを二つ取出し、片方を被り、もう片方をレオに投げ渡す。
「?」
「それを被って。危ないから」
シオンの言葉に促され、とりあえずヘルメットを被ったレオ。すると
「さあ、見せるわよ。この子の必殺技!」
そして、シオンはラプラスに技を指示する。
「ラプラス、ハイドロポンプ!」
ラプラスは上を向くと、噴水のように大量の水を天井に向けて発射。
そして、

「冷凍ビーム!」

ラプラスは上を向いて冷気の光線を放つ。
噴水のように噴き上がった水が凍り、無数の鋭く尖った氷が雨のように降り注ぐ。
「!? 何だこれ?」
無数の鋭い氷の雨が襲い掛かる。
いくら素早いハンタマと言えども、これを避けられるはずはない。
「くっそ、ハンタマ、ビルドアップ!」
ハンタマは筋肉を増強させて防御力を高め、受けの体勢を取る。
氷の雨が突き刺さる。かなりのダメージに見えるが、何とかハンタマは耐えた。
よく見れば、ラプラス自身にも氷の雨は何本か刺さっている。自分の体力をも犠牲にする、決死の大技だ。
「でも、氷技はラプラスにはほとんどダメージが通らないし。ダメージ量はハンタマの方が圧倒的に多いはず。ラプラス、雷!」
ラプラスは超高電圧の雷を発射する。
「くっそ、ハンタマ、かわしてマッハパンチ!」
ハンタマは何とか雷を避けると、猛スピードでラプラスに拳を叩き込む。
「さっさと決めた方がよさそうね。ラプラス、もう一度行くよ」
シオンの言葉に対し、ラプラスも答えるように鳴く。
「よし、ラプラス、ハイドロポンプ!」
ラプラスは上方に大量の水を噴射し、
「冷凍ビーム!」
上を向いて冷気の光線を発射する。再び氷の雨が襲い来る。
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマは拳に影をまとい、襲い来る氷の雨を片っ端から砕いていく。
しかし、これも完全ではない。何発かはハンタマに氷の雨が当たってしまう。
(どうしたらいいんだ…!)
思考をフル回転させるレオ。
(氷の雨を避け、かつその直後に攻撃を叩き込む、そんな方法は…)
しかし、シオンはそれを待ってはくれない。
「決める! ラプラス、ハイドロポンプ!」
だが、この瞬間。
レオは、一つの作戦を考え付いた。

「ハンタマ、ハイドロポンプに飛び乗れ!」

ハンタマは迷わなかった。
地を蹴って飛び上がり、ハイドロポンプの上を取る。
水の勢いに押され、ハンタマは天井付近まで飛び上がった。
「よし…来た!」
レオの思いついた考えは簡単なものだった。
雨が降るなら、その雨が降る所より高いところまで行けばいい。
「そういう訳か。ラプラス、冷凍ビーム!」
それでもラプラスは、ハンタマに狙いを定めて冷気の光線を放つ。
「ハンタマ、最大火力でブレイズキックだ!」
ハンタマは足に激しく燃え盛る炎をまとい、足を構えて流星のように急降下する。
冷気を突き破って、ハンタマの渾身の蹴りがラプラスの顔に直撃した。
「くっ、ラプラス!」
煙が晴れると、ラプラスは目を回して氷の床の上に倒れていた。


「レオ君と君のポケモンの熱き闘志。それは私の氷ポケモンが通用するほど、やわなものではなかったのね」
シオンは少々悔しそうな表情を浮かべるが、
「レオ君とバトル出来て楽しかった。このバッジを受け取って。フローズンジム制覇の証、ミラクバッジよ」
すぐに笑みを取り戻し、シオンはバッジを取り出す。氷の結晶のような形をしたバッジだ。
「ありがとうございます! シオンさん、早く足の怪我治して、元気になってくださいね」
これで、残るバッジはあと一つだ。



駄目だ、何も小説の案が浮かばない! 今回の話も執筆前&執筆中も超考えてましたからね。ネタ切れってやつです。さて、レオがついにシオンに勝利、七つ目のバッジ、ミラクバッジを手にします。そう言えば、七人目のジムリーダーって氷タイプ使い多いですよね。ジョウトのヤナギ、シンオウのスズナ、イッシュのハチク。氷タイプはなかなか強いですからね。さて、次回は…未定です。それでは、次回もお楽しみに!