二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第九十二話 観葉植物に要注意 ( No.238 )
日時: 2012/11/17 18:00
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

「リーフィスは草・水か。有効打は…よし、頼むぞ、バフォット!」
レオの二番手はバフォット。メガホーンで弱点を突けるし、相手からの有効打も無さそうだ。
「バフォットかあ…じゃあ草技はあまり効かないのね。よっし、リーフィス、ハイドロポンプ!」
リーフィスはいきなり大量の水を噴射してくる。
「バフォット、突っ切れ! メガホーン!」
バフォットは角を構えて突進し、大量の水と激突する。
リーフィスは耐久系ポケモンであるため、攻撃力はそう高くない。このハイドロポンプも、テペトラーのものより勢いも量も少ない。
バフォットはハイドロポンプを弾き破り、リーフィスに角の一撃を喰らわせる。
しかし、そこは耐久ポケモン。効果抜群であったが、リーフィスはまだまだ余裕といった表情だ。
「えっと、鋼タイプに毒々は効かないから、宿り木の種!」
リーフィスは植物の種を飛ばす。
バフォットに当たると、突如種から蔓が伸び、バフォットに絡みつく。
「宿り木の種は相手の体力を少しずつ吸い取っていく技。持久戦にはもってこいの技なんだよ」
「なるほど、いい作戦だな…バフォット、ぶち壊す!」
バフォットは万物を破壊するような勢いで突進する。
「リーフィス、ギガドレイン!」
リーフィスは光る蔓をバフォットに絡みつかせ、バフォットを止めようとするが、バフォットの勢いの方が強く、蔓を破壊してリーフィスに激突した。
「メタルブラスト!」
さらにバフォットは強大な鋼エネルギーを撃ち出す。
だが、これは効果今一つ。大したダメージにはならない。
「リーフィス、光合成!」
そして光合成で体力回復。全快ではないようだが、それでも結構な回復量だ。
「厄介すぎる…バフォット、攻めるしかない! メガホーン!」
宿り木の種もあるので、一秒も無駄には出来ない。
バフォットは角を突出し猛進、リーフィスに激突する。
(パワーでは圧倒的に勝ってる…。でも相手の耐久が高すぎるんだ)
現に、リーフィスはやはりびくともしていない。ダメージが通っている痕跡はあるが、致命傷とは言い難い。
「リーフィス、ハイドロポンプ!」
リーフィスは大量の水を噴射する。
バフォットに命中するが、ダメージはそうでもない。
「バフォット、ぶち壊す!」
バフォットはもの凄い勢いでリーフィスに激突する。
「大丈夫、リーフィス、ギガドレイン!」
リーフィスは光る蔓をバフォットに絡みつかせ、バフォットの体力を吸い取る。
これも大したダメージではない。
「お互いに決定打が無さすぎるのかよ…バフォット、メタルブラスト!」
しかし、お互いにとはいえ、当然こちらの方が不利だ。
バフォットは強大な鋼エネルギーを撃ち出すが、リーフィスにはダメージはあまり通っていない。
「リーフィス、ハイドロポンプ!」
リーフィスはもう一撃大量の水を放つ。
こちらもそんなにダメージは無い。
(どうすればいい…あれ?)
その時、レオはあるものに目がいった。
リーフィスの入っているガラス瓶に、ひびが入っている。
ぶち壊すとメガホーンをずっと一点に打ち続けていたため、瓶が耐え切れなかったのだろう。
「これだ! よし、バフォット、ぶち壊す!」
バフォットは角を構えて突進。
「効かないよ! リーフィス、ハイドロポンプ!」
リーフィスは大量の水を噴射、しかしバフォットは水を打ち破り、リーフィスに激突。
ついに、ガラス瓶に穴が開いた。しかし、チヅルは気づいていない。
「よし、もらった! バフォット、メガホーン!」
バフォットは角を突出し、リーフィスの急所——ガラス瓶の内部に角を突き刺した。
リーフィスは甲高い悲鳴を上げると、体をぐらつかせる。
「え? 何、どうしたの?」
突然慌てだすチヅル。
「止めだ! もう一撃メガホーン!」
バフォットはもう一発、ガラス瓶の内部に角を突き刺す。
リーフィスは悲鳴を上げ、バタリと地面に落ちた。
「…あー、穴が開いちゃったのか。よく頑張ったよリーフィス、新しいもっと頑丈なガラス瓶、今度買ってあげるよ」
チヅルはリーフィスをボールに戻す。
だが、バフォットも宿り木に体力を吸い尽くされ、戦闘不能となってしまった。
「よし、リーフィスを止めただけでも上出来だぜ」
レオもバフォットを労い、ボールに戻した。
「次はー…この子ね。お願いよ、コクジャク!」
「よっし、次はお前だ、頼んだぞ、ロップル!」
チヅルの次のポケモンは、壺に入ったような体、羽に無数の目を持つ、孔雀のようなポケモン。
コクジャク、惑わしポケモン。エスパー・飛行タイプ。
レオのポケモンは、そのコクジャクにタイプ上有利なロップルだ。
「ロップルか…タイプ上は不利だけど、いくらでも巻き返せるからね」
「そうこなくっちゃな。こっちだって絶対負けないぞ」
コクジャクは無数の目を瞬かせて、威嚇する。
根っこが臆病なロップルは一瞬怯むが、レオの顔を見ると勇気が出たのか、再び向き直り、拳を握りしめる。



レオ対チヅル、二回目です。リーフィスのやられ方は、アニメであったサトシのメタグロス攻略をイメージしました。確かリラのメタグロスだったかな? 覚えている人は覚えているかもしれません。さて、次回も続き。次はロップルとコクジャクです。それでは、次回もお楽しみに!