二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第九十六話 炎の機神兵 ( No.244 )
日時: 2012/11/17 19:05
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

「ハンタマ、マッハパンチ!」
ハンタマは一瞬でファマインの目の前まで移動し、ファマインに拳を叩き込む。
「ファマイン、ストーンエッジ!」
ファマインはハンタマの一撃など気にせず、尖った無数の岩を飛ばして攻撃する。
既に元の位置へ退いていたハンタマは、素早い動きで岩を次々と避けていく。
「ブレイズキック!」
「ジオインパクト!」
ハンタマは足に炎を灯し、渾身の蹴りを繰り出す。
対してファマインは銀色のオーラに身をまとい、突撃する。
攻撃力だけ見ればハンタマの方が高い。だが、技の威力はジオインパクトの方が相当高く、しかもジオインパクトはタイプ一致。
少し競り合うものの、ジオインパクトの方に分があり、ハンタマが吹っ飛ばされる。
「炎のパンチ!」
ジオインパクトの勢いが残ったまま、ファマインは突き進む。
腕に炎を灯して連続パンチを喰らわせ、
「止めの一撃!」
強烈なアッパーカットでハンタマを吹っ飛ばした。
「くっ、ハンタマ!」
ハンタマはドサリと地面に落ちる。戦闘不能となっていた。
「やっぱ強いな…ハンタマ、ありがとう。休んでてくれ」
レオはハンタマをボールに戻す。
チヅルは余裕の表情を見せる。
「さて、最後の一体はゴルドーだよね。こっちからは放電、ストーンエッジが通るし、こっちが有利だよね。ゴルドーにはこちらへの有効打も無さそうだし」
だが、
「ところがどっこい、ゴルドーじゃないんだなこれが」
レオの表情も揺るがない。ボールを構え、
「頼んだぞ、フィニクス!」
レオの最後の一手は、レオの手持ちナンバー2のフィニクス。
「わお、進化したんだ。でもストーンエッジは通るよね」
「それがどうした。僕のフィニクスをそう簡単に倒せると思わないでくれよ」
「上等じゃない! ファマイン、ストーンエッジ!」
ファマインは尖った岩を無数に放つ。
「フィニクス、かわしてドラゴンダイブ!」
フィニクスは飛び上がって岩を避け、その上空からすざましい殺気を放ちながら急降下し、ファマインに激突する。
効果は今一つなので、大したダメージにはならない。
「ジオインパクト!」
ファマインは怯まず、銀色のオーラを身にまとって突撃する。
「ハンタマでは駄目だったけど、こいつなら…フィニクス、大文字!」
フィニクスは煌々と燃え盛る大の字型の炎を放つ。
今度は技の威力は同じ、しかも両方ともタイプ一致。そして攻撃力はフィニクスの方が高い。
大文字が打ち勝ち、ファマインを吹っ飛ばす。
「神速だ!」
さらにフィニクスは神をも超えるかのような勢いでファマインに突っ込む。
「むー、大きくなっててもスピードは変わらないなあ…むしろ速くなってる?」
体は大きくなったが、フィニクスは素早さも上がっている。
「まあな。エアスラッシュ!」
フィニクスは羽ばたいて空気の刃を放つ。
「ファマイン、炎のパンチ!」
ファマインは連続ジャブで空気の刃を順々に破壊し、
「ストーンエッジ!」
すかさず無数の尖った岩を放ち、フィニクスを吹っ飛ばす。
ストーンエッジは岩技。効果は抜群だ。
「ジオインパクト!」
そして銀色のオーラをまとって突撃する。
「くっ、ドラゴンダイブ!」
フィニクスは何とか体勢を立て直すと、すざましい殺気と共に急降下し、ジオインパクトと激突する。
威力は互角で、競り合い、そして互いに退く。
「これを試す? 放電!」
ファマインは体中から電撃を撒き散らす。
電撃を喰らったフィニクスだが、ダメージは少なく、麻痺もしなかった。
「なんとも無いぜ! フィニクス、大文字!」
フィニクスは煌々と燃え盛る大の字型の炎を放つ。
「ファマイン、炎のパンチで相殺!」
ファマインは連続で炎のパンチを放ち続け、ギリギリで大文字を打ち消す。
だが、ファマインは確かに強敵だが、それほどでもなくなっていた。
このファマインは接近戦に滅法強い。しかし、フィニクスは基本特殊アタッカー。
このファマインは遠距離戦はあまり得意ではないようで、フィニクスが押しているのが分かる。
しかもフィニクスの特性は貰い火。炎のパンチは通用しない。
「ファマイン、ストーンエッジ!」
ファマインは無数の尖った岩を放つ。
「フィニクス、エアスラッシュ!」
フィニクスは羽ばたき、空気の刃を放って相殺を狙う。
全て破壊することは出来なかったが、かなり削ったため、ダメージはそうでもない。
「もう一度!」
さらにフィニクスはもう一度羽ばたいて空気の刃を放ち、ファマインを切り裂く。
「放電! 麻痺来い!」
ファマインは電撃を撒き散らすが、フィニクスはまたも麻痺しなかった。
そろそろお互いの疲労も溜まってきている。決めるなら、そろそろだ…
「これで決めるぞ! フィニクス、最大パワーの大文字!」
「これで決めるよ! ファマイン、最大火力でジオインパクト!」
フィニクスは轟々と燃える、すざましい勢いの炎を放つ。
ファマインは今までで一番の銀色のオーラを身にまとい、全身全霊で突撃する。
大文字とジオインパクトが激突し、大爆発が起こる。
爆風が起こり、ファマインは勿論、フィニクスも吹っ飛ばされる。
そして、煙が消えると…
「ああっ、ファマイン!」
倒れていたのは、ファマインだった。


「負けちゃったかー。まだまだ鍛え方が足りないなー」
「ザントさんはもっと強いからな…今から更に鍛えないと」
「何それー、私が弱いみたいに聞こえるんだけど!?」
「いやいや、そんなことは無いよ。弱かったらここまで追い詰められないし」
「そーだよねー。私はまだこの程度だけど、もっと強くなって今度こそレオに勝つから、覚悟しといてよね」
「そりゃ楽しみだな。僕ももっと強くなるぞ」
とりあえず、レオはこれから特訓だ。



レオ対チヅル、決着です。最後はフィニクスが見事に決めてくれました。結構ギリギリですね、これだけチヅルも強くなっている証拠です。チヅルのファマインは接近戦を非常に得意としており、小説のように格闘タイプでも打ち勝てるほどの強さを持っています。さて、次回は、レオの特訓は小説内では省き、ザントへのリベンジ戦にしようと思っております。それでは、次回もお楽しみに!