二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:第百七話 旅人と藁傘人 ( No.276 )
日時: 2012/11/18 19:03
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

ウェイガとマカドゥスは、さっと木から飛び降りる。
「なんやワレ? 人のバトルに勝手に割り込んでくるたあ、ええ度胸しとるやないけ」
苛立ちを募らせつつも、クルサは嘲るような笑みを崩さない。
「よっしゃ、やったるわ。お前はあっしが叩き潰したる! アンタレス!」
クルサが叫ぶと、スイクンを相手取っていたアンタレスが戻ってくる。
「何だ」
「このジムリーダーはお前に任せる。あっしはこっちを叩き潰したるわ」
「結局そうなるのかよ。まあその方が面白いか」
そして、七将軍の二人はそれぞれの相手の方に向き直る。
アサツキとウェイガも、バトルの体勢に入る。


「こいつで終いや! ポコキング、見参!」
クルサのポケモンは狸の頭領のような、クルサそっくりの雰囲気のポケモン、ポコキング。
「では、マカドゥス、頼む」
ウェイガのポケモンは相棒のマカドゥスだ。
「マカドゥス、十万ボルト」
マカドゥスはいきなり強烈な電撃を放つ。
「無駄や無駄! ポコキング、雷パンチ!」
ポコキングは拳に電撃をまとい、殴りかかる。
十万ボルトを雷パンチのエネルギーとして吸収し、強化された拳の一撃を叩き込む。
効果は今一つだが、マカドゥスの耐久の低さもあり、ダメージはそこそこ。
「ならばマカドゥス、電磁波」
マカドゥスは今度は弱めの電撃を放つ。
「喰らわんで! ポコキング、シャドークロー!」
ポコキングは影で作った爪で電磁波を切り裂き、そのままマカドゥスにも爪を振りかざす。
「マカドゥス、少し退け」
マカドゥスは素早く後ろへ下がり、シャドークローを避ける。
「ダイヤブラスト」
そこから間髪いれずに煌めく爆風を放ち、ポコキングを吹っ飛ばす。
「十万ボルトだ」
さらにマカドゥスは強い電撃を放って追撃する。
「ちっ、一旦かわせ! 体勢を整えろ!」
ポコキングは電撃を何とか避け、体勢を立て直す。
「よし、シャドークローや!」
ポコキングは影で作った爪を伸ばし、マカドゥスに切りかかる。
「マカドゥス、受け止めろ」
マカドゥスは自慢の牙と爪を交差させて影の爪を受け止める。
「これで終わりと思わんことや。ポコキング、雷パンチ!」
ポコキングはもう片方の手に電気をまとい、拳を作ってマカドゥスを吹っ飛ばす。
「よっしゃ、ポコキング、シャドークローや!」
ポコキングは影の爪を伸ばして追撃するが、
「マカドゥス、ダイヤブラスト」
とにかくマカドゥスは隙が少ない。
素早く体勢を立て直し、煌めく爆風を放ってポコキングを吹っ飛ばす。
「ええい、邪魔くせえ! よっしゃやったるわ、こいつの本気見せたるわ。覚悟しいや!」
クルサは顔を歪めて叫ぶ。

「ポコキング、腹太鼓!」

ポコキングは腹を太鼓のようにリズムよく叩く。
ポコキングに力が漲る。体力の半分と引き換えに、ポコキングは最高の攻撃力を手に入れる。
「さあ、地獄の始まりや。覚悟せえ」


「ドラピオン、やってやろうじゃないか!」
「さあ出ておいで、ナットレイ!」
アンタレスのポケモンは牙サソリポケモンのドラピオン、アサツキのポケモンは棘玉ポケモンのナットレイ。
ぶら下がれる物がないので、ナットレイは三つの触手で地面に立っている。
「ナットレイか…毒技が効かねえじゃねえか」
「残念だったね。ナットレイ、メタルクロー!」
ナットレイは飛び上がり、三つの触手の先の爪で切りかかる。
「ドラピオン、シザークロス!」
ドラピオンは鋏を交差させ、メタルクローを受け止める。
「ダークカッター!」
ドラピオンは鋏を振り、黒い刃を放つ。
「パワーウィップで弾いて!」
ナットレイは触手を勢いよく振るい、闇の刃を撃ち落とす。
「十万ボルト!」
さらにナットレイは強い電撃を放ち、反撃する。
「ドラピオン、クロスポイズン!」
ドラピオンは毒を込めた鋏を交差させて振り下ろし、電撃を断つ。
「シザークロスだ!」
ドラピオンはその鋏を交差させたままナットレイに接近し、鋏で切り裂く。
たが、切ったドラピオンの方も少し痛そうな素振りを見せる。ナットレイの特性『鉄の棘』で少しダメージを受けたのだ。
「流石に硬いな…ドラピオン、ダークカッター!」
再びドラピオンは鋏を振り下ろし、黒い刃を放つ。
「ナットレイ、守る!」
ナットレイは水色の結界を張り、黒い刃を完全防御。
「パワーウィップ!」
結界を解き、ナットレイはドラピオンの額目掛けて思い切り触手を叩きつける。
「ドラピオン、反撃だ! シザークロス!」
効果今一つなので、ドラピオンは素早く立て直し、鋏を交差させてナットレイを切り裂く。
「ナットレイ、メタルクロー!」
「ドラピオン、ダークカッター!」
ナットレイが鋼の爪を放つが、ドラピオンは鋏を振り下ろして闇の刃を飛ばし、メタルクローを止める。
「戦況は互角ってところね…」
「さて、ここからどう攻めようか」
しかし、この時アンタレスには秘策があった。
まだ見せていない、隠し技が。



テストが終わったので更新です。一部ポケモンを出すときの掛け声が前と変わっている者が何人かいるのは仕様です。アンタレスのバトル描写とか書くの久々すぎる…。ちなみにテストの結果はダメダメでした。もっと勉強しとけばよかったかなあ…。さて、次回はブルムの森の戦いの続きです。それでは、次回もお楽しみに!