二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re:第百十三話 フウカの本当の力 ( No.285 )
- 日時: 2012/11/18 19:16
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)
「テイルーン、一旦戻ってください」
フウカはテイルーンを一旦退かせる。
「さあ行きましょう、ロップル!」
フウカが出したポケモンは、相棒のロップル。
「あら、ポケモンを代えて仕切り直し? 無駄だと思うけどね」
「無駄かどうかはすぐに分かりますよ」
本来のフウカは、挑発など全く気にしない。
「ロップル、サイコパンチです!」
ロップルは念力の拳の波動を撃ち出す。
「学習能力がないわね。フリージオ、溶ける」
フリージオは液体状になり、サイコパンチを受け流す。
ここまでは先程と同じ。
だが、
「残念でしたね。ロップル、アイスバーン!」
ロップルは氷の衝撃波を放ち、フリージオを溶けたままの姿で氷付けにしてしまう。
「うそっ!? フリージオ、しっかり!」
固められたフリージオは少し動くが、それだけだ。
「ロップル、サイコパンチ!」
拳の波動が再び飛ぶ。
フリージオを殴り飛ばし、フリージオは戦闘不能となって元の姿に戻った。
「くっ、フリージオ、休んでなさい。次は貴方よ、シルドール!」
メイサの二番手は切り札のシルドール。
「シルドール、殻を破る」
シルドールは盾で一瞬体を隠し、次の瞬間、枷から解放されたように本体を表す。
「防御力が下がるから寧ろ好都合です! ロップル、シグナルビーム!」
ロップルはカラフルに色を変える光線を撃ち出す。
「舐めてると痛い目見るわよ。シルドール、ダイヤブラスト」
シルドールは煌めく爆風を放ち、シグナルビームを相殺。
「ならシルドール、十万ボルト」
シルドールは強力な電撃を放つが、ロップルは軽やかなステップで十万ボルトを避けていく。
「だったら動きをとめるまでよ。催眠波動」
シルドールは催眠作用のある波動を撃ち出す。
しかし、
「それを待ってましたよ。ロップル、跳ね返して!」
ロップルは帽子を取り、帽子で催眠波動を跳ね返す。
「うそっ!?」
催眠波動を逆に喰らったシルドールは催眠効果が発動し、自らの放った技によって眠ってしまった。
「ッ…あー、降参よ降」
「問答無用です。シグナルビーム!」
実はまだフウカの怒りは収まっていなかったりする。
ロップルはカラフルな光線を連続して撃ち放つ。
ただでさえ耐久が下がっているシルドールが、そう何発も耐えられるはずがない。
三発目くらいで、シルドールは戦闘不能になった。
「…戻って、シルドール。貴方見かけによらず中々性格悪いのね」
「そんなこと無いと思いますけど。後貴方に言われる筋合いはありません」
その言葉をスルーし、ふう、とメイサは一息つくと、シャウラの様子をうかがう。
「トコヤミ、ダイヤブラスト!」
「ハッサム、バレットパンチ!」
トコヤミが放った煌めく爆風をハッサムは上手く潜り抜け、弾丸のような連続パンチを喰らわせる。
こちらの戦いは、そもそもこのハッサムがやたらと強い。
「むー、本当にそいつエースじゃないのかよ」
「ええ。うちのガッツロスはもっと強いです」
その言葉にシャウラは軽く舌打ちし、
「トコヤミ、思念の頭突き!」
トコヤミは地面に潜る。
ハッサムの足元に素早く移動し、突然の頭突きでハッサムを吹っ飛ばす。
「ハッサム、蜻蛉返り!」
素早く体勢を立て直し、ハッサムは超スピードでトコヤミを攻撃し、距離を取る。
「トコヤミ、連続でシャドーボール!」
トコヤミは次々と影の弾を発射していくが、
「ハッサム、バレットパンチ!」
ハッサムは素早い連続パンチで瞬く間にシャドーボールを破壊し、一瞬の隙を突いてトコヤミに接近。
弾丸のように速いパンチを叩き込む。
「むー、怯むなよ。トコヤミ、ダイヤブラスト!」
体勢を崩しながらも、トコヤミは煌めく爆風を起こし、ハッサムを押し返す。
「これで決めてやる! トコヤミ、ダークリゾルブ!」
トコヤミが吼える。体が黒く染まり、次の瞬間、その黒い闇を撃ち放つ。
悪タイプ最強の技、ダークリゾルブ。その強さ故、反動で自らが毒を浴びてしまうほどの技である。
だが。
「ハッサム、馬鹿力!」
なんとハッサムはその闇に正面から突っ込む。
フルパワーで二つの鋏を叩き付け、あろうことか闇を粉砕してしまったのだ。
「…!?」
こうなると、もはやシャウラの勝ち筋はほぼない。
持久戦になっても、トコヤミは毒でやられる。
そして、タマナはその隙を見逃す程度のトレーナーではない。
「ハッサム、最大パワーでバレットパンチ!」
ハッサムはトコヤミに一瞬で近づき、弾丸のような連続パンチを思い切り浴びせかける。
蜂の巣にされたトコヤミは、その場に崩れ落ちて戦闘不能となった。
タマナとフウカが勝利したのは、ほぼ同時だった。
「さあ、観念しなさい。国際警察まで送り届けてあげる」
迫るフウカとタマナ。
シャウラは無表情だが、メイサはまた薄ら笑いを浮かべ、
「悪いけど、ここで逃げさせていただくわ。今回の作戦はおまけみたいなものだから、ボスも落胆はしても怒りはしないだろうし。シャウラ、お願い」
「おう」
シャウラは、(とりあえず動けるくらいには回復した)トコヤミを出す。
シャウラが指を鳴らすと、トコヤミは素早くシャウラとメイサを抱え、地面に潜ってしまった。
ふと横を見るといつの間にか下っ端もいない。
「くっ、逃げ足だけは速いんだから!」
「まあまあ。ライコウを守れただけでも十分です」
タマナはライコウに近寄り、簡単に傷の処置を施す。
「とりあえずこれで大丈夫。でもしばらくは人前に出ない方がいいですよ?」
微笑むタマナと、再び立ち上がるライコウを眺めるフウカ。
ライコウは一つ吼えると、さっと洞窟の奥へ駆けていった。
引き続きフウカ覚醒回です(だから違ry)気付いたら参照4000突破してました、読者の皆様ありがとうございます。よければ、コメントの方も気軽にお願いします。さて、今日は後書きで言うネタもこれといってないので、次回予告。次回は、久々にレオ登場です。それでは、次回もお楽しみに!