二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re:第百十五話 襲い来る電撃の大口 ( No.288 )
- 日時: 2012/11/18 19:20
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)
「行きますよ。シビルドン、刃向かう者全て潰せ!」
マターの一番手は、吸盤型の口をした、緑色の電気ウナギのようなポケモン。鰭が変形したような手足が付いている。
シビルドン、電気魚ポケモン。電気タイプだが、
「特性浮遊により、シビルドンは弱点を持ちません。さあ、どうします?」
どう見ても地にしっかり足を着けているが、特性は浮遊らしい。
「弱点無しか。なら…任せるぞ、フィニクス!」
対するレオのポケモンは、電気技を半減できるフィニクス。
「フィニクス、まずは大文字!」
フィニクスは煌々と燃える大の字型の炎を放つ。
「シビルドン、ギガスパーク!」
対してシビルドンは高電圧の電撃の砲弾を撃ち出す。
少し競り合うが、大文字の方が強く、やがて砲弾を打ち破る。
「構わん! シビルドン、ドラゴンビート!」
しかしシビルドンは龍の鼓動の如き音波を放ち、威力の弱まっていた大文字を破壊し、フィニクスにも音波を浴びせる。
「フィニクス、反撃だ! ドラゴンダイブ!」
フィニクスはシビルドンの上を取り、すざましい殺気と共に急降下する。
しかし、
「シビルドン、とぐろを巻く」
シビルドンはその場でとぐろを巻き、どっしりと地に構え、フィニクスのドラゴンダイブを受けきった。
「ッ…随分と固いな、そのシビルドン」
「当然です。このシビルドンが重点的に鍛えたのは攻撃と防御。さらにとぐろを巻くで攻撃、防御、命中率がアップしましたからね」
マターに呼応するように、シビルドンが吼える。
「だったら特殊で攻めるまでだ! フィニクス、大文字!」
再びフィニクスは大の字型の炎を放つが、
「無駄です。シビルドン、ギガスパーク!」
シビルドンも高電圧の電撃の砲弾で応戦。
とぐろを巻くで攻撃力が上がっているため、今度は威力が互角だ。
「エアスラッシュ!」
すかさずフィニクスは羽ばたき、大量の空気の刃を飛ばす。
今一つだが数が多く、なかなかのダメージが通るが、
「構うな。シビルドン、ぶち壊す!」
シビルドンは地を蹴ってフィニクスに近づき、拳を思い切りフィニクスへ叩き込んだ。
だが、その威力がやたら強い。半端ではない一撃を喰らい、フィニクスは吹っ飛ばされる。
「おおっと、これは失礼。この技だけはシビルドンは手加減出来ないのですよ」
先程五割の力と言ったのに申し訳ない、とマターはせせら笑う。
「ちっ…フィニクス、やれるか?」
フィニクスは何とか起き上がり、頷く。
「…よし、フィニクス、ドラゴンダイブ!」
フィニクスは再びすざましい殺気を放ちながら急降下する。
「シビルドン、迎撃せよ。ドラゴンビート!」
シビルドンは向かってくるフィニクス目掛けて龍の鼓動のような音波を放つ。
まともにその音波を浴びたフィニクスは、しかし、そんなもの全く気にせず、シビルドンに直撃する。
「そこだ! シビルドン、もう一度ドラゴンビート!」
しかし、防御も上がっているシビルドンはドラゴンダイブにも動じず、すぐに音波を放って反撃に出る。
攻撃直後でフィニクスは避けきれず、音波をまともに喰らう。
「続けてギガスパーク!」
フィニクスの体勢が崩れた隙を狙い、シビルドンは高電圧の砲弾を撃つ。
「来るぞ! フィニクス、大文字!」
体勢を崩しながらも、フィニクスは大の字型の炎を放ち、ギガスパークを相殺。
「エアスラッシュ!」
そして無数の空気の刃を飛ばす。
「シビルドン、構うな! とにかく抜群を狙うぞ、ドラゴンビート!」
エアスラッシュも気にせず、シビルドンはまた龍の鼓動のような音波を放つ。
エアスラッシュをいくつか破壊し、フィニクスにも直撃、効果抜群のダメージを与える。
(このままじゃ、体力的にフィニクスが不利か…だが、龍星群は無闇に使えないんだよな)
とにかく攻撃が通る技は何か…
「これしかねえぞ! フィニクス、ドラゴンダイブ!」
やはり一番決まる技はこれだ。
フィニクスは上空から、すざましい殺気と共に急降下する。
対して、
「跳ね返せ! シビルドン、ぶち壊す!」
シビルドンは拳を握りしめ、フィニクスを弾き返すように拳を振り上げる。
どんな局面でもシビルドンが絶対に手加減しない一撃がフィニクスに激突し、
シビルドンは吹っ飛ばされた。
「え?」
驚いたのはレオだ。対するマターは思わず額に手をやり、
「ドラゴンビートのデメリット、敵への追加効果が発動したか…」
少し悔しそうに呟く。
そして、後ろからグレースがレオに声をかける。
「レオ君。ドラゴンビートは強力な技だが、たまに相手の攻撃を大幅に上げてしまうんだ。だから、君のフィニクスは今みたいな高火力を出せた」
シビルドンは突然の一撃に驚いたようで、何とか起き上がるがまだ驚いているような表情だ。
「チャンスはここだ! フィニクス、龍星群!」
待ってましたとばかりに、フィニクスは龍の力を凝縮した弾を天井めがけて放つ。
弾は途中で破裂し、無数の流星のようにシビルドン目掛けて降り注ぐ。
「ぐっ、シビルドン、ギガスパーク!」
シビルドンは電撃の砲弾を撃ち出すが、龍星群の前に呆気なく打ち破られ、龍星群の直撃を受けたシビルドンは吹っ飛ばされ、戦闘不能となった。
イビルのボス、マターとの戦いが始まりました。改めて思ったんですけど、シビルドンってどう見ても浮いてませんよね。ゲームでモンスターボールから出したときには、ズンッて音鳴りますし。ゲンガーはまだアニメで浮いてたからいいとして、シビルドンはアニメでもしっかり地面に立ってましたよ。よっぽどシャンデラとかのほうが浮遊してますよね。まあそんなわけで、次回はマター戦の続きです。それでは、次回もお楽しみに!