二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百二十話 遺跡内の罠 ( No.295 )
日時: 2012/11/18 19:29
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Dj5QpmsJ)

ジムリーダーに助けられ、先を急ぐ七人。
現在、それぞれの飛べるポケモンに乗り(ウェイガはレオのフィニクスを借りている)、通路を突き進んでいる。
しかし、イビルがいない=安全というわけでは無かった。
突然赤い光が通路全体で点滅し、甲高い音が鳴る。
そして、

『侵入者ヲ発見、侵入者ヲ発見。速ヤカニ排除シマス』

すぐ後ろに頑丈な石の壁が降り、七人の逃げ道を塞ぐ。
次の瞬間、天井から巨大な鉄球が落ちてくる。
「私たちを押し潰す気か…総員、全速力!」
グレースに言われるまでもない。
既に全員全速力で逃げている。
漫画等でよくあるパターンだが、実際に遭うと物凄く怖い。
しかも、仕掛けはこれだけでは終わらない。
左右の壁からいくつもの砲口が現れ、七人に狙いを定める。
「ここは任せろ! チヅルも頼む!」
「了解、任せて!」
レオとリーテイル、チヅルとコクジャクがそれぞれ両壁に寄る。
「「エアスラッシュ!」」
幼馴染のコミュニケーションは抜群だった。
この二体は大量の空気の刃を放つことが出来る。
大量の空気の刃は、次々と砲口を斬り、破壊していく。
「よし、よくやった。だが後ろを忘れるな!」
この間にも鉄球はぐんぐん迫ってくる。鉄球が転がるうち、勢いが付き、スピードが上がってきているようだ。
遺跡の仕掛けはまだ終わらない。
行く手を阻むのは鉄格子の壁。
一枚ではない。奥に何重にも鉄格子が重なり、これ以上の侵入を阻む。
「くっ、どうやらどうしても私らを始末したいらしいな!」
ウェイガが叫ぶ。
その時だ。キラが進み出る。
「レオたち二人にばっかいいカッコさせねえぜ! ドラドーン、ぶち抜け!」
ラグーンの進化系、立派な顎髭を生やし、全長八メートル程もある巨体の黄色い龍、ドラドーンは咆哮し、その巨体を生かして、鉄格子に思い切り激突する。
バキバキバリ! と金属の音が響き、頑丈な鉄格子の壁が次々と破られていく。
七人が鉄格子に出来た穴を潜り抜けた直後、鉄球がいとも容易く鉄格子の残りを破壊し、七人を追う。
そして、その先にあるのは。
「行き止まりです!」
フウカが大声で叫ぶ。
だが、
「…と思いましたが、三つの穴が開いています! あと下にも大穴が!」
すぐに修正。
「三つはイビルが開けた穴だな。下は鉄球の落下口! 下はダメだ、どこでもいいから三つの穴の中へ飛び込め!」
グレースが叫び、それとほぼ同時に、レオとウェイガは中央、キラとフウカは左、チヅルとシアンは右の穴へ飛び込む。
しかし、グレースは、
「メタグロス、上だ! メタルブラスト!」
天井に鋼エネルギーを撃ち込み、天井に穴を開け、間一髪で脱出。
そのまま上に進み、グレースはやがて遺跡の外壁に出る。
「多少は近道しないとな。メタグロス、頂上を目指せ!」
そしてグレースは、外をつたって頂上へ進む。


「出て来い、スモーガス」
「出ておいで、バーネッコ!」
リゲルの二番手はスモーガス、アサツキの二番手はバーネッコ。
「スモーガス、火炎放射!」
「バーネッコ、穴を掘る!」
スモーガスは灼熱の炎を噴くが、バーネッコは素早く地面に潜り、炎を回避。
「パワーウィップ!」
そしてスモーガスの背後から飛び出し、尻尾を思い切り振るって叩き付ける。
スモーガスは毒・炎タイプ。これだけでは大したダメージは無いが、スモーガスは体勢を崩す。
「そこよ! バーネッコ、グランボールダ!」
その隙を逃さず、バーネッコは無数の大きな岩をスモーガス目掛けて降らせ、スモーガスは効果抜群を喰らい、岩に覆われてしまう。


メイサの手持ちは、ヤシロを相手にするには不利すぎた。
アリンセスとフリージオはオオイナリに倒され、最後のシルドールでオオイナリは倒したものの、次に出て来た、餅つきポケモンのルナバインに苦戦。
「策は尽きたのかしら? それなら、ルナバイン、シャドーボール」
ルナバインは四つの影の弾を浮かべ、杵で打って一斉に飛ばす。
「この私が、こんな一方的に追い詰められるなんて…シルドール、ダイヤブラスト!」
珍しく取り乱すメイサ。シルドールは煌めく爆風でシャドーボールを何とか相殺、しかし、
「ルナバイン、ウッドハンマー」
既にルナバインはシルドールの上に跳んでいる。
杵を勢いよく振り下ろし、シルドールの頭を杵でぶん殴った。
「止めよ。シャドーボール」
シルドールが体勢を立て直す前に、ルナバインは四つの影の弾を発射。
効果抜群の攻撃にシルドールは吹っ飛ばされ、戦闘不能となる。


アンタレスのドゴンとユウのスターミーは相打ちになり、今はドラピオンとドサーモンが互角の戦いを繰り広げている。
「ドラピオン、シザークロス!」
「ドサーモン、かわしてドラゴンダイブ!」
ドラピオンは鋏を交差させて切りかかるが、ドサーモンは尾鰭で器用に地を蹴って跳び、上からすざましい殺気と共に急降下し、ドラピオンに激突する。
「ドラピオン、怯むな! ダークカッター!」
ドラピオンは鋏を振るい、闇の刃を飛ばす。
「ドサーモン、一発耐えてアクアテール!」
ドサーモンは地上にいるため、思うように動けない。
闇の刃を受けきり、尾鰭の力で飛び上がり、水をまとった尻尾をドラピオンに叩きつける。
「ドラピオン、クロスポイズン!」
攻撃後の隙を狙い、ドラピオンは毒を含んだ鋏でドサーモンをXの字型に切り裂く。
「ドサーモン、地震です!」
しかし効果は今一つ、ドサーモンは怯まず、地震を起こすほどの力で尾鰭をドラピオンに叩きつけた。
地面タイプの技は効果抜群。ドラピオンは吹っ飛ばされ、戦闘不能となる。



遺跡内部突入及びジムリーダー対イビル回です。次回からもこんな感じでジムリーダーのバトルをちょくちょく入れつつ、遺跡を攻略していこうと思います。そしてメイサはまさかの圧倒的敗北です。ざまあですね← さて、次回も続き。それでは、次回もお楽しみに!