二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百四十九話 魔法少女(仮) ( No.347 )
日時: 2012/12/25 08:21
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: mKkzEdnm)
参照: 三、四話くらい話を勢いだけで書いていきますがご了承ください

ポケモンリーグ三日目。
午前中は第二回戦、午後からは第三回戦が行われ、第三回戦に勝てば、中央会場で行われる、準々決勝以降に出場できる。
レオは、龍門スタジアムの控え室にいた。
レオの第二回戦は二試合目。今行われている試合が終われば、いよいよレオの番だ。
その時、バトルフィールドの方から、大きな歓声が上がる。どうやら一試合目が終わったらしい。
「レオ選手、そろそろです。入場してください」
スタッフに案内され、レオは一試合目の相手と入れ替わる形で、バトルフィールドに向かう。
レオがフィールドに出ると、すぐに実況の声が響き渡る。
「さあ、第二回戦の一試合目に続き、次のバトルはどんな盛り上がりを見せてくれるのか!」
観客の歓声も大きく響く。
「それでは、東側、ナナネ選手! 西側、レオ選手! 前へ!」
レオはゆっくりと進み出る。一回戦よりは心の余裕がある。
対して、向こうから出てくるのは、黒髪のロングヘアーで、無表情の少女。ゴスロリっぽい服装が何故か微妙な違和感。片手には分厚い本を抱えている。
スタジアムに立った瞬間、その少女は訳の分からないことを言い出す。
「……私はナナネ。魔法少女・ナナネと呼んで」
「……はい?」
どんな顔をすればいいか分からないレオ。何て言えばいいかも分からないので適当に問い返しておく。
「自分のポケモンを手にする前は、私は本だけが友達の地味で薄暗いただの女の子だった。だけど、ポケモンが私の元に来たその時、私は魔法の力を手に入れ、この混沌とした世界を救う使命を託されたの」
(何だこいつ……?)
レオはとりあえず話を聞いておく。
「世界を救う力を手に入れるために、私はジムを回り、このポケモンリーグで優勝するの。ここで優勝すれば、私自身ももっと強くなれるはず」
ここまで来て、レオはようやく理解した。
(こいつ……妄想してんのか?)
そう。このナナネというトレーナー、実はとんでもない妄想癖を持っている。
「さあ、始めましょう。この大会で優勝して、私は更なる魔法の力を手に入れるの」
「話に全くついていけないけど、勝ちだけは譲れないね。優勝するのはこの僕だ」
レオとナナネは、同時にボールを取り出す。
「それでは第二回戦、ナナネ選手対レオ選手のバトルを始めます。使用ポケモンは三体。それでは、バトル開始!」
実況の声と共に、二人はポケモンを繰り出す。
「頼んだぜ、ハンタマ!」
「私の初めのポケモン、魔法をくれた貴方、この戦いで、私にさらなる魔法をちょうだい。パンプッチ、僕と契約して魔法少女になってよ!」
レオのポケモンはハンタマ、ナナネのポケモンはジムリーダーのスミレも使用していたかぼちゃポケモン、パンプッチ。
そしてナナネがポケモンを出すときの声は意味不明である。
「格闘技は通じないか……でもゴースト技はよく効くな。よし、ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマは拳に影をまとい、一気にパンプッチまで接近し、殴りかかる。
「パンプッチ、エナジーボール」
対してパンプッチは自然の力を込めた弾を放つ。
ハンタマの拳の一撃は弾を打ち消すが、影も消えてしまう。
「パンプッチ、シャドーボール」
続いてパンプッチは影で作った弾を放つ。
「ハンタマ、回避だ!」
「させないわ。連発よ」
一発目の弾を避けるハンタマ。しかし続けざまに影の弾が飛んでくる。
「落ち着いて避けろ。ハンタマ、ブレイズキック!」
次々と襲い来る影の弾を、ハンタマは身軽な動きで次々と避け、炎を灯したキックでパンプッチを蹴っ飛ばす。
「パンプッチ、負けちゃだめよ。ハイドロポンプ」
吹っ飛ばされたパンプッチはすぐに体勢を立て直すと、大量の水を放って反撃。
しかしハンタマはすばやく距離を取り、水を避ける。
「パンプッチ、落ち着いて。シャドーボールよ」
パンプッチは手にした葉っぱを振って、何発かの影の弾を放つ。
「ハンタマ、サイコバレット!」
対してハンタマは念動力の銃弾をマシンガンのように放って影の弾を打消し、パンプッチにも銃弾を撃ち込む。
「パンプッチ、避けて」
パンプッチは身を翻して銃弾をかわすが、
「逃がさないぞ! ブレイズキック!」
パンプッチが動いた先を狙い、ハンタマは炎を灯した足で蹴りかかる。
しかし。

「今よ。パンプッチ、サイコキネシス」

パンプッチは強い念力を操作し、ハンタマの動きを止め、ハンタマを思い切り地面へと叩きつける。
「追撃して。ハイドロポンプ」
地面へと叩き落とされたハンタマ目掛けて、パンプッチは大量の水を噴射する。
「やべっ、ハンタマ、避けろ!」
咄嗟にハンタマは後ろに跳び、何とか水を避けるが、
「エナジーボール」
パンプッチは自然の力を込めた弾を放ち、今度こそハンタマを吹っ飛ばす。
「パンプッチ、さらにサイコキネシス」
さらにパンプッチは念力の波を放つ。
「ハンタマ、跳べ! 回避だ!」
素早く体勢を取り戻したハンタマは、大きく跳び、何とか念力を避ける。
「よし、ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマは影の拳をまとって、一気にパンプッチまで接近し、パンプッチを殴り飛ばすが、
「受け流して」
パンプッチは手にした葉っぱを振るって、受け流すまではいかなくとも大分ハンタマの拳の力を弱め、
「ハイドロポンプ」
至近距離から大量の水を放ち、パンプッチを吹っ飛ばす。
「くっ、なかなかやるな……!」
ハンタマは受け身を取って素早く立ち上がり、体勢を構えなおす。




ポケモンリーグ大会、第二回戦。レオの相手は、ゴスロリの妄想少女ナナネ。ここから何話かの間、小説が勢いのみで書かれますのでご了承ください。また、ナナネがポケモンを繰り出す際にいろいろなアニメの台詞を使っていきますのでそれもご了承ください。それにしても、一回戦に続きレオの相手は個性が強すぎるトレーナーが多いですね。まあ書いたのは僕なんですけどね。次回は、ナナネ戦の続きです。それでは、次回もお楽しみに!