二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百五十四話 対策 ( No.357 )
日時: 2013/01/02 16:10
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: lUcqHz23)

「それじゃ、セルディー、スターフリーズ」
セルディーは両手をかざし、星形の巨大な氷塊を放つ。
「ちっ、テッコンボ、動け! 炎のパンチ!」
だがテッコンボは動かず、氷塊はテッコンボの正面から命中する。
いくら耐久力に定評のあるテッコンボといえど、動けないのでは話にならない。耐久力が優れているとはいえ、攻撃を受け続ければ、いつかは力尽きる。
「くそっ! テッコンボ、マグナムパンチ!」
テッコンボはようやく動く。メロメロ状態とはいえ、動けることはある。
大きな拳を構え、ミサイルのようにパンチを繰り出すが、
「そんな単調な攻撃じゃ、セルディーを捕えられないよ。セルディー、かわしてサイコバレット」
セルディーは尾びれで地を蹴って跳び上がり、拳の一撃を避けると、上からテッコンボめがけて念力の銃弾をマシンガンのように撃つ。
「相殺だ! テッコンボ、冷凍パンチ!」
しかしまたしてもテッコンボは動けず、上空からの念力の銃弾をまともに浴びる。
「そろそろ決めるよ。セルディー、アクアジェット」
セルディーは水をまとって正面からテッコンボに突っ込み、激突してテコンボを吹っ飛ばし、
「サイコバレット」
無数の念力の銃弾をテッコンボに浴びせる。
蜂の巣にされたテッコンボはその場に崩れ落ち、先頭不能となった。
「チッ、テッコンボ、戻ってろ」
ゲンゾウはテッコンボを戻すと、次のボールを構える。
「だったら非接触技主体でいくまでだ。コジョンド、出て来いやぁ!」
ゲンゾウの二番手は、しなやかな体つきをした、薄紫色のオコジョのようなポケモン。腕の長い体毛が特徴。
コジョンド、武術ポケモン。もちろん格闘タイプだ。
「セルディー、アクアジェット」
まずはセルディーが動く。水をまとって猛スピードで突撃し、コジョンドに正面から激突。
「シャドークロー」
さらにセルディーは影で作った爪でコジョンドに切りかかるが、
「コジョンド、回避!」
コジョンドは体勢を立て直し、素早く飛び退き、爪の一撃を避けると、
「こいつを喰らえ! コジョンド、波動弾!」
そこから手を構えて、波動を凝縮した弾を撃ち出す。
「セルディー、スターフリーズ」
対してセルディーは星形の氷塊を放つが、決定力においてはコジョンドに分があり、波動弾が氷塊を破壊し、さらにその波動弾がセルディーを捕える。
「だったら、セルディー、サイコバレット」
セルディーは起き上がると、無数の念力の銃弾を放つが、
「コジョンド、守る!」
コジョンドは守りの結界を張り、銃弾を全て防ぎ、
「ストーンエッジ!」
技が切れた瞬間を狙って、無数の尖った岩を放つ。
無数の岩がセルディーに命中するが、まだセルディーは倒れない。
「見かけによらず耐久力あるからね。セルディー、連続でスターフリーズ」
セルディーは巨大な氷塊を立て続けに三発放つ。
「コジョンド、波動弾!」
対してコジョンドは波動弾で迎撃。一つ目の氷塊は破壊、しかし二つ目の氷塊と相殺され、三つ目がコジョンドを捕える。
「サイコバレット」
すかさずセルディーは念力の銃弾を放つ。
しかし、
「コジョンド、跳べ!」
ゲンゾウの一声でコジョンドは地を蹴って大きく飛び、銃弾を避けつつ、一気にセルディーの後ろまで跳ぶ。
「跳び膝蹴りだ!」
間髪入れずにコジョンドの必殺の膝蹴りが放たれる。
流石にこれは避けられず、セルディーは吹っ飛ばされ、これで戦闘不能となる。
「セルディー、ありがとう。休んでて」
セルディーをボールに戻すと、シアンは次のボールを構える。
「機動力の高い相手には……頼んだよ、ノコウテイ」
シアンの二番手はノコウテイ。
「そんな鈍そうなポケモンで、俺のコジョンドの動きについてこれるのかよ?」
「だからこうするんだよ」
シアンは軽い口調で返し、
「ノコウテイ、蛇睨み」
ノコウテイは蛇のような鋭い眼光でコジョンドを睨み付ける。
すると、コジョンドは体がすくみ、麻痺してしまう。
「これで素早さはある程度抑えられる。ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは鎌首をもたげると、灼熱の炎を放つ。
「だったらコジョンド、守る!」
コジョンドは守りの結界を作り、炎を防御し、
「波動弾!」
すぐさま波動を凝縮した弾を放つ。
「ノコウテイ、スピンテール」
ノコウテイは跳び上がり、尻尾を回転させながら振るって波動弾を相殺し、
「ドラゴンダイブ」
その位置からコジョンドめがけてすざましい殺気とともに急降下する。
「来るぞ! コジョンド、跳び膝蹴り!」
対してコジョンドは地を蹴って跳び、膝蹴りで迎撃。
技の威力はコジョンドに分があるが、落下の勢いも加わったノコウテイの一撃とは互角。
「火炎放射」
しかし、ノコウテイはそこで終わらない。灼熱の炎をまともにコジョンドへ浴びせる。
「くっ、コジョンド、ストーンエッジ!」
炎を浴びても、コジョンドはまだ立っている。尖った無数の岩を放ち、素早く反撃。
無数の岩はノコウテイを次々に捕えるが、体力の多いノコウテイはそれくらいでは倒れない。
「ちっ、格闘タイプに弱いポケモンばっかの割に、なかなかやるじゃねえか」
「まあね」
戦況は今のところ互角。まだまだどちらに傾くかは分からない。




あ はっぴぃ にゅう いやぁ 今年もパーセンターをよろしくお願いします。さて、シアンの戦いの続きですね。セルディーがテッコンボを下しますが、コジョンドに敗れ、ノコウテイとの勝負。ところで、新キャラのゲンゾウ君が格闘タイプ使いですが、読者の皆様でポケモンをやっている方は、このタイプが好きだ、っていうタイプはあるでしょうか。ちなみに、僕は断然虫タイプです。さて、次回も続き。今年も頑張っていきます。それでは、次回もお楽しみに!