二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第十一話 武術の奇才 ( No.36 )
日時: 2012/12/10 10:47
名前: パーセンター ◆sC9ueof0V6 (ID: Yry.8Fde)

翌日。
レオはシナイとの約束通り、道場ジムを訪れた。
「お願いします!」
勢いよくジムの扉を開く。
「お、来たな。このジムリーダー・シナイ、待ちわびていたぞ。それでは、早速始めようか!」
「はい!」
レオが答えると、シナイは一人の弟子を呼んだ。恐らく審判だろう。
「ではこれより、ジムリーダー・シナイと、挑戦者・レオのポケモンバトルを始めます! 使用ポケモンは三体、それでは、始め!」
審判の合図と共に、二人はモンスターボールを構える。
「頼むぞ、カプリン!」
「さあ出番だ、コジョフー!」
レオのポケモンは鋼タイプのカプリン。
対するシナイのポケモンは、黄色い体に赤い斑点、オコジョのような二足歩行のポケモン。
コジョフー、武術ポケモン。格闘タイプだ。
「まずは私から行くぞ! コジョフー、跳び蹴り!」
コジョフーは地面を蹴って飛び上がり、名前の通り跳び蹴りを狙う。
「カプリン、鉄壁だ!」
カプリンは体を硬化させ、跳び蹴りを正面からガードする。
「僕のカプリンの鉄壁は、それくらいじゃあ破れませんよ! カプリン、思念の頭突き!」
カプリンは額に思念の力を込め、突進する。
「ほう、少しは楽しめそうだな。コジョフー、炎のパンチ!」
コジョフーは手に炎を出現させ、その拳でカプリンを迎え撃つ。
思念の頭突きはコジョフーに効果抜群、炎のパンチはカプリンに効果抜群だ。
双方の力は互角。しばし拮抗したが、お互いに引く。
「カプリン、騙し討ちだ!」
カプリンは正面からコジョフーにぶつかっていく。
「跳び蹴り!」
すかさずコジョフーは跳び蹴りを繰り出す。
しかし、正面から突っ込んできたカプリンは突然体勢を下げる。
コジョフーの跳び蹴りが外れ、カプリンの上を通り過ぎていこうとしたその時、カプリンは頭を上に上げ、角でコジョフーを突き飛ばした。
「成る程、騙し討ちか。コジョフー、体勢を取り戻せ! アクロバット!」
コジョフーは空中で素早く体勢を整える。
そして、そこから一瞬でカプリンの背後に移動し、強い打撃攻撃をぶつけた。
「続けて炎のパンチ!」
少しぐらついたカプリンに、コジョフーはさらに炎をまとった拳で追撃をかける。
「鉄壁だ!」
カプリンは体を硬化させる。
しかし、炎の拳は鋼に強い。鉄壁状態でも、カプリンにそこそこのダメージを与えた。
「くっ、カプリン、突進だ!」
カプリンは急に振り返り、コジョフーに突撃した。
咄嗟の事にコジョフーは反応できず、突進を喰らって吹っ飛ばされる。
「追撃だ! 突進!」
「慌てるな。体勢を整え、ドレインパンチだ!」
カプリンはそのまま走り出し、コジョフーに突っ込む。
対するコジョフーは素早く受け身をとって起き上がり、光る拳をかざしてカプリンに向かう。
二つの技の力は互角。お互いにせめぎ合い、どちらも引かない。
しかし、いつまでも競り合っていると体力が持たなくなる。しばらくで、お互い一旦後ろに下がる。
「次で決めるぞ! コジョフー、必殺の跳び蹴りだ!」
「だったらこっちも受けて立つ! カプリン、最大パワーの思念の頭突きだ!」
二体のポケモンは同時に飛び出す。
コジョフーはもの凄い勢いをつけた跳び蹴りで、カプリンは思念の力を最大に高め、頭突きを繰り出す。
双方が激突する。
お互いに吹き飛ばされ、コジョフーとカプリンは地面に叩きつけられた。
ニ体とも、戦闘不能だった。
「コジョフー、よくやった。お前はしっかり役割を果たしたぞ」
「カプリン、ありがとう。ゆっくり休んでてくれ」
二人はポケモンをボールに戻す。
「レオ君、君のポケモンはいい根性をしている。二体目、三体目が楽しみだ」
「シナイさんこそ、流石ジムリーダーです。その勢いのある戦い方、僕はすごいと思います」
二人は次のモンスターボールを構えた。


さて、今日の後書き、書くことが無いですね。あるとすれば、BWのポケモンが初登場、といった事くらいですかね。なのて適当に語ります。えー、期末テストの結果が散々でした。赤点は無かったんですけど、自信のあった教科がことごとく潰れていきまして、平均点すら越えられなさそうなんですよ。はい。まあテスト直しはしたんで、まあ大丈夫でしょう(おい)。さて、次回もジム戦です。それでは、次回もお楽しみに!