二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百五十七話 銃弾と隙 ( No.361 )
日時: 2013/01/06 14:17
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: omqSuZTj)

いよいよ三回戦。
これに勝てば、中央スタジアムへの入場を許可される。
「それでは、東側、レオ選手! 西側、シアン選手! 前へ!」
実況の声と共に、東側からはレオが、西側からはシアンが進み出る。
「ついに来たな」
「だね。正直なところ、レオ君も一緒に準々決勝に行きたかったけど」
「それは僕も同じだ。でも、進めるのはどっちか一人。勝つのは僕だ」
「レオ君には負けないよ」
そして、二人はボールを取り出す。
「それでは、三回戦、レオ選手対シアン選手のバトルを始めます。使用ポケモンは三体、それでは、開始!」
二人はボールを投げ、ポケモンを繰り出す。
「頼んだぜ、ハンタマ!」
「行くよ、セルディー」
レオのポケモンはハンタマ、シアンのポケモンはセルディー。
「先攻はもらうよ。セルディー、スターフリーズ」
セルディーは片手をかざし、星形の大きな氷塊を飛ばす。
「ハンタマ、突き破れ! ブレイズキック!」
対してハンタマは足に炎を灯し、氷塊を破壊し、さらにその後ろにいるセルディーを狙うが、
「セルディー、アクアジェット」
すでにセルディーはそこにはおらず、水をまとったセルディーがハンタマ目掛けて上から急降下していた。
「ハンタマ、いったん下がるぞ!」
ハンタマは素早く退いてセルディーの突撃を避け、
「シャドーパンチ!」
拳に影をまとわせて殴りかかる。
「だったらシャドークロー」
対してセルディーは影の爪を作り上げ、シャドーパンチに対抗すべく爪をかざす。
お互いの影の手がぶつかり合うが、威力は互角で、競り合った後お互いに退く。
「セルディー、サイコバレット」
「ハンタマ、こっちもだ!」
セルディーが無数の念力の銃弾を放つと同時、ハンタマも念力の銃弾を発射。
全ての銃弾がぶつかり合い、相殺され、砂煙が上がる。
「アクアジェット」
その砂煙の中から、水をまとったセルディーが突然現れ、ハンタマに激突する。
「くっ、ハンタマ、ブレイズキック!」
「それならセルディー、サイコバレット」
足に炎を灯し、蹴りの一撃を繰り出すハンタマに対して、セルディーは念力の銃弾をマシンガンのように放つ。
「まずい、ハンタマ!」
しかしハンタマは怯まなかった。
炎が灯ってない方の足で地面を横へと蹴って銃弾を避け、そこから炎のキックをセルディーへと叩き込む。
「うわー、なかなかの瞬発力だね。でも」
セルディーは対してダメージも受けていない様子で起き上がる。
どうやらこのセルディー、見た目に反して耐久力があるようだ。
「このセルディーはそれくらいじゃ倒れないよ。セルディー、スターフリーズを二発」
セルディーは両手を前に突き出し、両手から巨大な星形の氷塊を放つ。
「ハンタマ、躱してブレイズキック!」
ハンタマは大きく跳んで氷塊を避けると、そこから炎を足に灯して急降下。
「セルディー、アクアジェット」
対してセルディーは水をまとって突進、しかしハンタマには体当たりせず、ハンタマの後ろへ接近し、
「シャドークロー」
「させるかよ、シャドーパンチ!」
セルディーが影の爪でハンタマを突き刺し、ハンタマも裏拳打ちのように影の拳でセルディーを殴り飛ばす。
セルディーは吹っ飛ばされ、ハンタマは爪の一撃を喰らい、上手く受け身を取れずに地面へと落ちる。
「ハンタマ、まだだぞ! ブレイズキック!」
一度は地面へと落ちたハンタマだが、何とか起き上がり、再び足に炎を灯してセルディーへと迫る。
「セルディー、起きて。アクアジェット」
セルディーも起き上がり、水をまとって突進し、ハンタマを迎撃する。
お互いの技がぶつかり合う。アクアジェットは水技ではあるが、威力が低く、力は互角となり、しばし競り合い、お互いに退く。
「なかなかやるね。セルディー、スターフリーズ」
セルディーは片手を突き出し、巨大な星形の氷塊を飛ばす。
「ハンタマ、跳び膝蹴りだ!」
対してハンタマは地を蹴って跳び、強烈な膝蹴りで氷塊破壊するが、
「スターフリーズ」
さらにセルディーは両手をかざし、星形の氷塊を二つ飛ばす。
もう一つの氷塊は何とか破壊するものの、最後の氷塊に押し負け、ハンタマは吹っ飛ばされる。
「チャンス。アクアジェットからのシャドークロー」
その隙を逃すまいと、セルディーは水をまとって一気にハンタマへと接近し、さらにそこから影の爪でハンタマへと切りかかるが、
「ハンタマ、来たぞ! 回避だ!」
ハンタマは受け身を取って素早く起き上がり、そのまま後ろへと飛び退いてセルディーの斬撃を躱す。
「うーん、本当に隙が無いなぁ……」
「こいつと戦った何人ものトレーナーがその言葉を言ってたぜ。ハンタマ、サイコバレット!」
ハンタマが無数の念力の銃弾を放つと同時、
「こっちもサイコバレット」
セルディーも同じように念力の弾丸を撃ち出す。
やはり威力は互角で、お互いに相殺され、砂煙が巻き起こる。
「アクアジェット」
その砂煙の中から、水をまとったセルディーが現れ、再びハンタマへと迫る。
しかし、
「同じ手を食うかよ! ハンタマ、下がれ!」
今度はレオも警戒していた。
セルディーが煙の中から現れた刹那、ハンタマは後ろへと跳び、セルディーの突撃を避ける。
それにより、わずかにセルディーに隙が生まれる。
「そこだ! ハンタマ、跳び膝蹴り!」
その隙を逃さず、ハンタマは地を蹴って跳ぶ。
セルディー目掛けて強烈な膝蹴りを浴びせ、大きく吹っ飛ばした。




三回戦、レオ対シアンです。ここまで来ると、もうすぐこの小説も終わるんだなーって感じます。次回作は書きたいんですけどね、しかし私は来年には大学入試を控えておりまして、書いたとしても必然的に更新は途絶える形になる訳でして……小説カキコの利用者って、大学生とかいるんでしょうか? まあ、ここで話すことでもありませんけどね。さて、次回も続き。それでは、次回もお楽しみに!