二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百六十五話 鎌と角 ( No.371 )
日時: 2013/01/19 20:04
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)

漆黒の鎌と真紅の角が激突する。
一歩も引かず競り合うが、少しだけバフォットの方が強く、ディザソルは押し戻される。
「こいつを押し返すとはやるな。だったらこれはどうだ? ディザソル、火炎放射!」
ディザソルは自身を鼓舞するように吼え、口から灼熱の炎を噴き出す。
「バフォット、メタルブラスト!」
対してバフォットは強大な鋼エネルギーの砲撃を放ち、火炎放射を迎撃。
しかし、双方の技は競り合うものの、やがて炎が鋼エネルギーを破り、バフォットを捕らえる。
鎌を見て分かるように、ディザソルは攻撃力がずば抜けているポケモンだが、特攻も十分に高い。
加えて、メタルブラストは鋼タイプの技。火炎放射が相手では、分が悪い。
「なかなか効くな。バフォット、ぶち壊す!」
炎を食らったバフォットだが、すぐに体勢を立て直し、全てを破壊する勢いで突撃する。
「うおっ、凄え勢い。ディザソル、スプラッシュ!」
対して、ディザソルも地を蹴って飛び出し、バフォット目掛けて駆ける。
しかし、激突する寸前でディザソルは素早く横に逸れ、水を纏った鎌ですれ違いざまにバフォットを切り裂く。
「それくらいどうってことないぜ! バフォット、メタルブラスト!」
バフォットはディザソルを追い、強大な鋼エネルギーの砲撃を放つ。
「来るぞディザソル、火炎放射!」
ディザソルは振り向き、再び灼熱の炎を噴き出す。
しかし、振り向きながら炎を放ったため、威力は少し落ち、鋼エネルギーを相殺するに終わった。
「ディザソルの長所の一つは、多彩な技が使えるところだぜ。ディザソル、メガホーン!」
ディザソルは鎌を突き出し、勢いよく突進する。
「来るぞ。バフォット、ぶち壊す!」
バフォットもディザソルを見据え、全てを破壊する勢いで突撃する。
双方が激突するが、今度は完全にバフォットの方が強く、ディザソルを吹っ飛ばした。
「ディザソル、スプラッシュ!」
しかし、ディザソルは足に水を纏い、落下の衝撃を緩め、さっと地面に着地し、
「反撃するぞ! 火炎放射!」
すかざず灼熱の炎を放って反撃。
「バフォット、大地の怒りで防御!」
バフォットは地面を揺るがして大量の土砂を噴出させ、土砂の壁を作って炎を遮断する。
しかし、その土砂の隙間をくぐり抜け、ディザソルは大きく跳び、
「ディザソル、ギガスパーク!」
ディザソルはバチバチと音を立てる、大きな電撃の砲弾を作り上げ、バフォット目掛けて発射する。
「バフォット、メガホーンで破壊だ!」
飛来する砲弾に対し、バフォットは角を思い切り突き出し、電撃の砲弾を破壊する。
しかし。

バフォットの体の動きが止まり、痺れたように痙攣しだす。

「!? どうした、バフォット?」
突然の出来事に驚くレオ。
対するキラは得意そうな笑みを浮かべると、
「俺のディザソルのギガスパークは、通常より強力なんだよ。しかもそのバフォットは鋼タイプだ。金属は電気を通しやすい。バフォットは確かに簡単に電撃弾を破壊したが、その時に電気が瞬時にバフォットに伝わったのさ」
キラはそこで一旦言葉を切り、
「このチャンスは逃さないぞ。ディザソル、火炎放射!」
ディザソルはすかさず灼熱の炎を放つ。
バフォットは動けず、炎の直撃をまともに食らう。
「くっ、バフォット! やれるか?」
レオの言葉に、バフォットは大きく吼える事で応える。ギガスパークには本来麻痺効果はなく、バフォットの痺れもとれたようだ。
「よし! バフォット、大地の怒り!」
バフォットは再び地面を揺るがし、大量の土砂を噴出させる。
ディザソルは土砂を避けようと動くが、範囲が広く、ディザソルは土砂の噴出を食らって吹っ飛び、宙に打ち上げられる。
「チャンス! バフォット、メタルブラスト!」
上空のディザソル目掛けて、バフォットは鋼エネルギーの砲撃を行う。
「チッ、ディザソル、火炎放射!」
ディザソルは咄嗟に灼熱の炎を放ち、相殺を図るが、この体勢からの攻撃では十分な威力は出せず、ディザソルは相殺しきれなかった砲撃を喰らい、さらに吹っ飛ぶ。
「やってくれるじゃねえか。ディザソル、こっちも行くぞ! スプラッシュ!」
ディザソルはまだ倒れていない。今度は水を体中に纏い、バフォット目掛けて駆ける。
「バフォット、ぶち壊す!」
バフォットも全てを破壊する勢いで、ディザソルを迎撃すべく突撃。
しかし、
「少しは学べよ。ディザソル」
激突する寸前でまたもディザソルは横に逸れ、横から肩のタックルをバフォットに食らわせ、バフォットの体勢を大きく崩す。
「ディザソル、メガホーン!」
さらにディザソルは、鎌を思い切り突き出し、バフォットを突き刺す。
「くっそ、バフォット、メタルブラスト!」
「させないぜ! ディザソル、ギガスパーク!」
バフォットはディザソルに向き直り、鋼エネルギーの砲撃を行おうとするが、それよりも早くディザソルは大きな電撃の砲弾を放ち、今度こそバフォットを吹っ飛ばす。
「これでとどめだ! ディザソル、スプラッシュ! 全てを流し去る津波のように!」
ディザソルは津波のような荒々しい水を纏い、吹っ飛んで行くバフォットに激突する。
「くっ、バフォット!」
バフォットはさらに吹っ飛び、地面に落ち、戦闘不能となった。
「よくやったぞ、バフォット。休んでてくれ」
レオはバフォットを労い、ボールに戻す。
「流石はキラのポケモンだな。だけど、僕の力はまだまだこんなものじゃないぞ」
「そうこなくちゃな。それがレオの力の全てだったら、俺は失望するよ」
キラの言葉に、レオは小さく笑い、次のボールを取り出す。




レオ対キラのバトル開始です。先鋒戦は悪タイプ同士のバトルですが、軍配はディザソルに上がりました。しかし、バトルはまだまだここからです。ところで、僕はこの話を投稿するのは二度目なんですよ。先ほど執筆完成したものを投稿しようとしたらエラーで全部消えました。おかげで同じ話を二度書く羽目に。管理人もエラーの対策をしっかりして欲しいです。さて、次回も続きですね。それでは、次回もお楽しみに!