二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百六十六話 轟く稲妻 ( No.372 )
日時: 2013/01/19 23:56
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)

「さあ頼んだぜ、テペトラー!」
レオの二番手はテペトラーだ。
「来たな、テペトラー。でもこっちにはギガスパークがあるぜ」
「それくらい分かってるさ。それくらいを恐れるようじゃ、ポケモンバトルなんてやっていけないよ」
「へっ、そうだな」
キラとレオは軽く言葉を交わし、
「だったら遠慮なくいくぜ。ディザソル、ギガスパーク!」
ディザソルは吼え、バチバチと弾ける電撃の砲弾を放つ。
「テペトラー、波動弾だ!」
対して、テペトラーは波動を込めた弾を放ち、電撃の砲弾を相殺。
「ハイドロポンプ!」
そして間髪入れず、大量の水を噴射する。
「ディザソル、かわしてメガホーン!」
ディザソルは大量の水を跳び上がって避けると、そこから額の角を構え、その鎌を向けて突進する。
「テペトラー、来るぞ。受け止めろ!」
テペトラーはどっしりと構え、ディザソルに正面から立ち向かう。
二本の腕を突きだし、ディザソルの二本の鎌を掴み、強引にディザソルの突進を止める。
「ハイドロポンプだ!」
そしてテペトラーはディザソルを地面へと叩きつけ、大量の水を噴射する。
先ほどのバフォット戦でのダメージも蓄積していたのか、ディザソルは戦闘不能となってしまう。
「ディザソル、よくやった。先鋒としての仕事をしっかり果たしてくれたな」
キラはディザソルを戻し、次のボールを構える。
「次は……こいつかな。出て来い、マカドゥス!」
キラの二番手は、サーベルポケモンのマカドゥス。タイプ的には、お互いに有効打がある。
「出来るならずっと引き分けだったハンタマにぶつけたいけど、そんなこと言ってられないしな。マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスは尖った全身の毛を逆立て、テペトラーを威嚇すると、テペトラー目掛けて強烈な電撃を放つ。
「テペトラー、波動弾だ!」
テペトラーは両手を構え、波動を凝縮した弾を放ち、電撃を相殺する。
「次はこっちからだ。テペトラー、冷凍パンチ!」
テペトラーは地を蹴って跳び出し、冷気を込めた拳でマカドゥスへと殴りかかる。
「おっと、不用意な接近は危ないぜ。マカドゥス、ダイヤブラスト!」
対してマカドゥスは、周囲へとダイヤのように煌めく爆風を放ち、逆にテペトラーを吹っ飛ばす。
「接近戦は、相手の体勢を崩してからするものだ。マカドゥス、ジオインパクト!」
吹っ飛ぶテペトラーを追い、マカドゥスは銀色のオーラを纏い、テペトラー目掛けて突撃する。
「まずいッ……テペトラー、ハイドロポンプ!」
テペトラーは体勢を崩しながらも大量の水を放つが、マカドゥスは俊敏な動きで水を躱し、銀のオーラと共にテペトラーへと激突する。
「くっ、テペトラー! やれるか?」
地面に落ちたテペトラーはまだ起き上がり、軽く頭を振って体勢を整える。
「よし! テペトラー、波動弾だ!」
テペトラーは両手をかざし、波動を凝縮した弾を撃ち出す。
「マカドゥス、十万ボルトで相殺だ!」
マカドゥスは強い電撃を放って波動弾を相殺し、
「さらに十万ボルト!」
再び強烈な電撃を、今度はテペトラーに向けて放つ。
「テペトラー、躱して冷凍パンチ!」
テペトラーは横に逸れて十万ボルトを躱すと、再び地を蹴って跳ぶ。
マカドゥスの真上まで跳ぶと、テペトラーはそこから拳を下に向けて急降下する。
「ダイヤブラストは上には撃てないから、上を取ったか? だが甘いぜ。マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスは上空を見上げてテペトラーを見据え、強烈な電撃を撃ち出す。
しかし、
「まさか。テペトラー、波動弾!」
レオとて馬鹿ではない。十万ボルトが来ることくらいは読めていた。
テペトラーは空中から波動を凝縮した弾を放ち、強引に電撃を止め、
「冷凍パンチだ!」
今度こそ、上空から勢いをつけて冷気をまとった拳を突き出し、マカドゥスはその拳に殴り飛ばされた。
「お前の教えを生かさせてもらうぜ。テペトラー、インファイト!」
吹っ飛んでいくマカドゥスを追い、テペトラーは跳び出し、拳を構えてマカドゥスを追う。
「そうこなくっちゃな! ピンチな展開ほど燃えるぜ、マカドゥス、ジオインパクト!」
マカドゥスは着地すると、すぐに銀色のオーラをまとい、テペトラー目掛けて一直線に突進する。
テペトラーの拳と、銀のオーラをまとったマカドゥスが激突する。
威力は互角で、激しく競り合ったあと、お互いにその場から退く。
「マカドゥス、ダイヤブラスト!」
マカドゥスはテペトラー目掛けて駆ける。射程圏内に入るや否や、マカドゥスは爆発を起こし、煌めく爆風を周囲へと放つ。
「テペトラー、すまないが一発耐えてくれ。そこからハイドロポンプだ!」
テペトラーは両腕を構え、襲い来る爆風を正面から受ける。
爆風がテペトラーを巻き込むが、それでもテペトラーは両足をしっかりと地面に付け、その一撃を耐え切った。
そしてすかさず、大量の水を放ち、攻撃直後の隙が出来たマカドゥスの正面から捕え、吹っ飛ばした。
「マカドゥス! ちっ、ダイヤブラストを正面から耐え切るとは……」
効果抜群の一撃をまともに喰らうが、マカドゥスはまだ何とか起き上がる。
「しょうがねえ。見せるぜ大技!」
キラは一拍置き、

「マカドゥス、雷!」

マカドゥスは咆哮し、上空へと電撃を撃ち出す。
そして数秒。
空がカッと光り、テペトラーの真上から稲妻の如き雷撃が襲い掛かる。
「やばい! テペトラー、躱せ!」
流石にこればっかりは相殺できる技ではない。
テペトラーが横へと飛び退いた直後、雷撃が地面を貫いた。
攻撃の合図から、実際に攻撃が届くまでが遅いのが唯一の幸運だ。
「避けたか……だが次は無いぜ! マカドゥス、雷だ!」
「落ちてくるまでに決める! テペトラー、インファイト!」
マカドゥスが空へと電撃を撃ち出すと同時、テペトラーは地を蹴り、一直線にマカドゥス目掛けて飛ぶ。
雷が落ちるまで数秒。
その間に、テペトラーは一気にマカドゥスへと迫り、拳を振りかぶる。




レオ対キラ、パート2です。テペトラーがディザソルを下し、次の相手はマカドゥスですね。今回の投稿は、エラーが起きても大丈夫なようにコピーしてから投稿しようと思います(笑)。そう言えば、書いてて思い出しましたが、キラだけが予選の描写が無かったんですね。さて、次回もレオ対キラ、続きとなります。あと4、5話くらいでしょうかね?それでは、次回もお楽しみに!