二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第百七十四話 黄色い弾丸 ( No.384 )
日時: 2013/01/25 00:44
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: E616B4Au)

「さあ出て来い、ドルマイン!」
シュウヤの二番手は、上半分が紫で、下半分が白い、球体状のポケモン。
上半分には目のような二つのピンクの膜があり、紫と白の体色の境目全体から大きな黄色い棘が生え、頭には稲妻型の角が生えている。
ドルマイン、ボールポケモン。電気タイプ。
「電気タイプか……テペトラー、一旦戻ってくれ」
テペトラーは致命傷をまだ受けておらず、体力的には十分戦える。
レオの作戦は、なるべく多くのポケモンを残し、数と力で押す作戦。
特にガブリアスはシュウヤの手持ちの中でもトップクラスの実力を持っているだろうとレオは判断し、なるべくガブリアスまで戦力を残し、数でガブリアスを叩く作戦だ。
「ここはお前に任せる ぞ、バフォット!」
レオの二番手は、地面技を使えるバフォット。
「へえ、強そうじゃねえか。戦い甲斐があるぜ、なあドルマイン!」
シュウヤの声に応え、ドルマインは気合を高めるように角からバチバチと電気の音を鳴らす。
「ドルマイン、十万ボルト!」
ドルマインは角から、強烈な電撃を発射する。
「バフォット、メタルブラストで相殺だ!」
対してバフォットは強大な鋼エネルギーの砲撃を放ち、電撃を相殺し、
「今度はこっちからだ! バフォット、メガホーン!」
角を思い切り突き出して、ドルマイン目掛けて突撃する。
「ドルマイン、押し戻せ! ハイドロポンプ!」
突っ込んでくるバフォットへと、ドルマインは大量の水を勢いよく噴射し、バフォットを迎撃する。
しかし、その水の威力が思ったよりも強く、吹っ飛びはしなかったもののバフォットは押し戻される。
「磁力線だ!」
その隙を突き、ドルマインは磁力を操作し、磁力の波を放つ。
軌道が見えない磁力線にバフォットは対応が出来ず、バフォットは磁力の波の直撃を喰らう。
「さあさあ攻めるぜ! ドルマイン、岩転がり!」
ドルマインは少し後退し、勢いをつけて転がり出す。
一気にバフォットへと接近し、バフォットに体当たりする。
「バフォット、反撃だ! メガホーン!」
バフォットは勢いよく角を突き出すが、ドルマインはその勢いのままに一気にバフォットから離れ、メガホーンの射程範囲から逃れる。
「さあ、早く止めないと、まずいことになるぜ」
ドルマインは転がりながらUターンし、弧を描いて転がりながら戻ってくる。
そのまま先ほどよりも勢いをつけて転がり、再びバフォットへと激突。
「ちっ、バフォット、メタルブラスト!」
バフォットは鋼エネルギーの砲撃を放ち、向かってくるドルマインへと砲撃を直撃させる。
だが砲撃を喰らってもドルマインは止まらない。砲撃の中を突っ切って転がり続け、バフォットへ激突する。
岩タイプの技がバフォットに効果今一つなのが救いだろう。
「くっそ、止まれ! バフォット、大地の力!」
バフォットは地面を踏み鳴らし、大地の表面を吹き飛ばし、大量の土砂を噴射させる。
ドルマインは空高く打ち上げられ、ようやく突進を止める。
「チャンスだ! バフォット、メガホーン!」
バフォットは地を蹴って大きく跳ぶ。
一気にドルマインまでの距離を詰め、思い切り激突し、ドルマインを吹っ飛ばす。
「おおっ、よく止めたな。だがそれで終わりじゃないぜ、ドルマイン、十万ボルト!」
吹っ飛ばされたドルマインは、素早く体勢を立て直し、強烈な電撃を放って反撃する。
「バフォット、メタルブラスト!」
対してバフォットは強大な鋼エネルギー砲を撃ち出し、電撃を相殺。
「岩転がりだ!」
そしてまたドルマインは回転を始める。
転がりながら一直線にバフォットへと迫り、バフォットへと激突。
「早めに止めるぞ! バフォット、メガホーン!」
Uターンして戻ってくるドルマインを狙い、バフォットは角を構えて突進し、ドルマインへと向かう。
「ドルマイン、躱して後ろからだ!」
だがそんなに簡単に止まるドルマインではない。
ドルマインはバフォットの横をすり抜けて後ろへと回り、さらに勢いをつけて転がり、バフォットへと襲い掛かる。
バフォットがドルマインに向き直るよりも早く、ドルマインは回転しながらバフォットへと激突。
「やっぱりあれしかないか……バフォット、大地の怒り!」
再びバフォットは地面を踏み鳴らし、大地の表面を吹き飛ばし、土砂を噴き出してドルマインを宙へ打ち上げる。
だが先ほどよりも回転の勢いが強かったドルマインはまだ止まっていない。
上空から 回転しつつ、バフォットへと襲い掛かる。
「ぶち壊す!」
それに対し、バフォットは全てを破壊するかの勢いで思い切りドルマインへと激突する。
回転の勢いが相当ついていたとはいえ、物理攻撃力ではバフォットの方が上回り、競り合った末にバフォットはドルマインを吹っ飛ばし、ドルマインは回転を止める。
「ドルマイン、ハイドロポンプだ!」
しかしドルマインはすぐさま体勢を立て直し、大量の水を噴射し、反撃の一撃をバフォットへと浴びせる。
「続いて磁力線!」
さらにドルマインは起動の見えない磁力の波を放ち、バフォットへとさらなる追撃をかける。
「十万ボルト!」
「好き勝手はさせませんよ。メタルブラスト!」
磁力線は効果今一つ故、ダメージは少なく、体勢もさほど崩れない。
ドルマインが放つ強烈な電撃に対し、バフォットは鋼エネルギーの砲撃を放ち、電撃を相殺。
「まだまだ! ドルマイン、ハイドロポンプ!」
ドルマインはそこで攻撃を止めず、大量の水を噴射し、バフォットを狙う。
「メガホーンでは駄目だったけど、これならどうだ! バフォット、ぶち壊す!」
バフォットは全てを破壊するかの如きすざましい勢いで、ドルマインへと突撃する。
今度こそバフォットは水の勢いに打ち勝ち、水を突き破って突撃、ドルマインを吹っ飛ばす。
「だったらこれしかないようだな。ドルマイン、十万ボルトを連撃しろ!」
ドルマインは吹っ飛ばされたが、まだ倒れておらず、今度は額の角からだけでなく、体に生えた棘の先からも次々と電撃を撃ち出していく。
「電気技なら、バフォット、大地の怒り!」
しかしバフォットは地面を揺るがして大量の土砂を地面から噴き出し、無数の電撃を防ぐ。
「もう一発!」
間髪入れずにバフォットは地面を踏み鳴らし、今度はドルマインの真下から土砂が噴き出す。
攻撃直後のドルマインにはこれを避けられず、空中へと大きく吹っ飛ばされる。
「貰った! バフォット、ぶち壊す!」
その隙を逃すはずもなく、バフォットは地を蹴って跳び、全力の力を持ってドルマインへと突撃する。
「ちっ、ドルマイン、岩転がり!」
まだドルマインは何とか耐えていた。空中でドルマインは回転し、バフォットを迎撃するが、転がり始めの威力では相殺など出来るはずもない。
二体が激突したが、競り合うこともなくドルマインは吹っ飛ばされ、壁に激突し、戦闘不能となった。
「くーっ、やるじゃねえか。この俺から二勝を先行するとはな。ドルマイン、よくやったぜ」
ドルマインは倒れたが、シュウヤは焦っていない。むしろこの不利な状況を楽しんでいるような口調だ。
ちなみに、今大会でシュウヤから二勝を先行したのは、レオが初である。
「だが次のポケモンは、そう簡単に倒せるような奴じゃないぜ。覚悟を入れ直した方がいいかもな」
シュウヤは静かに、次のボールを取り出す。




レオ対シュウヤ、パート2。レオはテペトラーを戻し、バフォットでシュウヤの二番手、ドルマインを破り、シュウヤから二勝を先行します。僕は電気タイプはあまり好きではないのですが、ドルマインとジバコイルは別ですね。ドルマインは見た目上(非公式ですし)、ジバコイルはWi-Fiランダムマッチでやたらとお世話になっているポケモンだからです。あとドルマインはどうやらマスターボールを模したポケモンらしいですね。さて、次回はレオ対シュウヤ、パート3。それでは、次回もお楽しみに!