二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:第十五話 清水の化身 ( No.42 )
日時: 2012/11/10 21:53
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1HHiytFf)

「では始めますよ。出てきて、レクオレ!」
ユウの出したポケモンは、アクタシと同じく液体状の体のポケモン。しかしアクタシよりも一回り大きく、かつ身軽そうな姿になった。
レクオレ、清水ポケモン。水タイプ。
水の体を生かして、レクオレは水の上に立っている。水流にも流されていない。
「よし…出て来い、カワラベ!」
レオはカワラベを繰り出す。
水の中で自在に動けるカワラベ、水タイプに有利なリーティンは残しておきたかったのだが、レクオレは水の上にいるため、カプリンの攻撃が当てづらいのだ。
カプリンは中央の足場に着地する。
「それでは、行きます! レクオレ、水の波動!」
レクオレは水の塊を波動に変えて打ち出す。
「かわしてアクアジェットだ!」
カワラベは水の波動をジャンプして避け、水をまとって突撃する。
「冷凍パンチ!」
レクオレは、カワラベの突進を冷気を込めたパンチで迎撃する。
威力は互角で、カワラベは軽く吹っ飛ばされたが、レクオレも反動で仰け反った。
カワラベが流れる足場に着陸する。床が動いているが、気にしていられない。
「バブル光線だ!」
カワラベは大量の泡を勢いよく発射する。
「レクオレ、シグナルビーム!」
向かってくる泡に対し、レクオレはカラフルな光線を発射して泡を破壊、そのままカワラベに光線を命中させる。
「今です! 冷凍パンチ!」
レクオレは水の上を猛スピードで走ってくる。レクオレは本来そこまで素早くは無いポケモンなのだが、このレクオレはなかなか速い。
「カワラベ、来るぞ! マッドショットだ!」
カワラベは何とか泥の塊を作り上げ、レクオレに投げつける。
レクオレの目に命中し、ダメージと目潰し効果を同時に与える。
その隙を逃さず、カワラベは素早く水中に潜って身を潜める。
レクオレは液体の体であるため、目潰しの泥は比較的早く溶けるが、それでもレクオレの目から逃れるには十分な時間だ。
「くっ、しまった…ッ!」
ユウは何か慌てているらしい。
そして、すぐにレオは何が起こっているのかはっきりした。
レクオレは、水面でしきりに水中を見回し、カワラベを探している。
つまり、レクオレは水に潜れない。
水の上に浮かんでいられるという性質故に、水中に入るということが出来ないのだ。
「よーし、カワラベ、アクアジェットだ!」
カワラベは、水中で水をまとい、突撃する。
ちょうど流れてきた足場の影から飛び出し、全力でレクオレにぶつかる。
効果は今一つといえども、全力でぶつかったため、ダメージはなかなか大きい。
「立て直してください! 冷凍パンチ!」
しかし、レクオレもただ攻撃されっぱなしでは無い。
すぐさま体勢を立て直し、レクオレは反撃の冷気をまとった拳を叩き込む。
カワラベの頭に命中し、カワラベを中央の足場へ叩き飛ばす。
「休ませませんよ! シグナルビーム!」
立て続けにレクオレは攻撃を放つ。
カワラベに休ませる暇を与えず、レクオレはカラフルな光線を放って攻撃する。
迎撃の余裕は無い。
「カワラベ、かわして水中に潜れ!」
カワラベは何とかシグナルビームを避け、水中に潜る。
「アクアジェット!」
そして水をまとい、すかさず突進。今度はレクオレの足元を襲った。
レクオレに命中する。レクオレのバランスを思い切り崩した。
「マッドショット!」
続けてカワラベは泥の塊を投げつける。
今度は目潰し用ではない。攻撃するためだ。
泥の塊がレクオレに命中し、さらにレクオレにダメージを与えていく。
そして、カワラベは再び水中に潜る。
「立ち回りは完璧。次で止めだ! カワラベ、アクアジェット!」
カワラベは水をまとって、突撃する。今度はレクオレの背後から現れ、レクオレに突進を叩き込む。
が。

「そこです! 冷凍パンチ!」

レクオレはくるりと振り向き、冷気を込めた拳でカワラベに必殺のパンチを見舞う。
そのパンチはさきほど互角だったカワラベのアクアジェットに打ち勝ち、カワラベを吹っ飛ばす。
「な…ッ! カワラベ!」
まさかの反撃に予想も付かなかったレオ。
「油断大敵ですよ! レクオレ、シグナルビーム!」
続いてレクオレはカラフルな光線を放つ。
カワラベにまともに命中し、地面に叩きつけられたカワラベは戦闘不能になっていた。
「…ありがとう、カワラベ。休んでてくれ」
レオはカワラベをボールに戻した。
「流石ジムリーダー、僕の完璧だった立ち回りがあんなに簡単に崩されるなんて。でも、まだまだ勝負はここからです!」
「そうですね。次の貴方のポケモンがどんな戦い方をするのか、楽しみです!」
レオは次のモンスターボールを取り出す。
「出て来い、リーティン!」


今回はちょっと都合があってあとがき短いです。あと、次回からあとがき消しますのでご了承下さい。次回もジム戦です。それでは、次回もお楽しみに!