二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第二十話 最強美少女 ( No.65 )
日時: 2012/11/10 22:10
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1HHiytFf)

「ドラピオン、クロスポイズン!」
「レクオレ、かわして水の波動!」
ドラピオンは毒素を含んだ両手のハサミでレクオレに切りかかるが、レクオレは後ろに下がってそれをかわす。
直後、水を波動状に変えて打ち出す。
水の波動はドラピオンの首(?)に直撃するが、ドラピオンの体は硬く、あまりダメージは通っていない様子だ。
「シザークロス!」
今度はハサミを尖らせ、レクオレに切りかかる。
「くっ、レクオレ、溶ける!」
レクオレは一瞬で水溜り状と化し、シザークロスを避ける。
「影撃ちだ!」
レクオレは影を伸ばして、ドラピオンの背後から攻撃するが、
「ドラピオン、後ろだ!」
あろうことかドラピオンは顔を百八十度回転、実体化して襲い掛かってくる影を尻尾の一振りで弾き飛ばした。
「なんだと…ッ?」
ドラピオンに、死角なし。
「アドバイスだ。少しは相手のポケモンについて知れ。これはドラピオンの性能でしかない、というかドラピオンなら誰でも出来る。ドラピオン、辻斬り!」
「レクオレ、溶ける!」
ドラピオンは一瞬で接近し、隙を突いてハサミで切りかかるが、レクオレは再び溶けてドラピオンの辻斬りを避ける。
一見すると互角に戦っているように見えなくもないが、レクオレはほぼ避けに回っているため、レクオレは相手の攻撃の後にしか攻撃していない。
アンタレスの方がかなり押しているのだ。
「水の波動!」
レクオレは水を波動状に変えて打ち出し、今度はドラピオンの急所、顔面に直撃する。
「っし! レクオレ、影撃ち!」
ドラピオンが一瞬怯んだ隙を突き、レクオレは影を伸ばしてドラピオンを襲う。
「同じ手は効かんぞ! ドラピオン、尻尾で払ってシザークロス!」
ドラピオンは後ろも見ずにタイミングよく尻尾で影を叩き落とし、ハサミを振るってレクオレを狙う。
今度こそハサミが命中、レクオレが吹っ飛ばされる。
「くっ、レクオレ!」
「休ませるなよ。ドラピオン、辻斬りだ!」
吹っ飛ばされていくレクオレにドラピオンは追いつき、ハサミを振り上げた。
そして、最後の一撃を振り下ろす。
だが、振り下ろせなかった。
なぜなら、

「ロップル、シグナルビーム!」

突如、カラフルな光線が横切り、ドラピオンを逆に吹っ飛ばしたからだ。
「!? 誰だ!」
慌ててそちらを振り向くアンタレス。
そこにいたのは、キラと同じくらいの年の女とポケモン。
白い帽子に、長髪のウェーブのかかった茶髪、碧眼の瞳。レース付きの、水色のワンピースを着ている。
ポケモンの方は、こちらも白い帽子をかぶり、茶髪のツインテール、ピンクの服を着たような姿の、可愛いポケモン。足は一本だ。
ロップル、日陰ポケモン。ゴースト・エスパータイプ。
「誰だ、とおっしゃりましたよね。私、フウカと申します」
フウカと名乗った女性はそう言った。
「あんた、あたしをナメてるだろ? このあたしが誰だか分かってんのか、え?」
「イビルの方ですよね? だから攻撃したんですよ。申し訳ありませんが、貴方はここで私に負けます」
いよいよ表情が凄いことになってきたアンタレス。
こめかみに筋を浮かべ、目を見開く。
「ふっざけんな! いいだろう、ドラピオン、標的変更! あのロップルに辻斬りだ!」
ドラピオンはロップルに一瞬で接近し、ハサミで切りかかる。
「ロップル、受け流してシグナルビーム!」
だが、ロップルは帽子でドラピオンのハサミを容易く受け流し、カウンターでカラフルな光線をぶち込む。
丁度ドラピオンの急所、顔面に直撃した。ドラピオンが吹っ飛ぶ。
「貴方のドラピオンの特性はスナイパーですよね? 急所に当てたときに威力が上がる特性。私のロップルの特性はトレースですので、そのスナイパーをコピーしました」
ドラピオンはまだ辛うじて起き上がる。だが、フウカは一瞬の休憩をも許さなかった。
「ロップル、アイスバーン!」
ロップルは金切り声を上げ、水色の爆発を起こす。
氷の衝撃波がドラピオンを捕らえ、やっと体勢を立て直したドラピオンを氷漬けにしてしまった。
「…まだだ。カペラ、応答せよ! 今すぐこっちに加勢し——」
「「無駄だよ」」
アンタレスが助けを呼ぼうとした所で、ユウとレオも到着。
「カペラはこっちで倒した。さて、四対一だ。どうする、アンタレス?」
こちらはレオ、キラ、ジムリーダーのユウ、そして通りかかった強トレーナーのフウカ。
アンタレス一人では、勝ち目はないだろう。
「そうか」
アンタレスは薄ら笑いを浮かべ、
「だったら、逃げるしかないだろう?」
突如、アンタレスのすぐ横から、地面を突き破って誰かが出てきた。
カペラだった。
「ウソドロの穴を掘る、だ。それではさらば! アンタレス、行くぞ」
「おう」
七将軍二人は、穴にもぐりこんでしまった。


「ところで、君は?」
「私はフウカと申します。以後、お見知りおきを」
ポケモンセンターに帰った三人は、改めてフウカの自己紹介を聞いた。
ユウはジムに戻ったので、三人なのだ。
「いやいや、あの時は助かったよ。ありがとな」
キラは頭を掻きながら、そう言った。
「ところで、貴方たち、アメジスシティに行くつもりはありますか?」
突然フウカはそんな事を訊いてきた。
「…あ、はい。明日、僕は次のジムがあるアメジスシティに行くつもりですけど…」
「ああ、俺もアメジスシティに行く予定だけど」
レオとキラがそう言うと、フウカはにっこり笑って、
「だったら、アメジスシティまで一緒に行きませんか? 私もアメジスシティに用がありますので」
「え? あ、はい、喜んで!」
「ああ、いいぜ。仲間が増えると楽しいし」
こうして、レオは次の町、アメジスシティまで、キラとフウカと一緒にいくことになった。



さて。霧火さんのオリキャラ、こんな感じで使わせていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 霧火さん、ここはこんな感じで…等ありましたら、何でも言って下さい。あと終わり方微妙です、申し訳ない。さて、次回はアメジスシティに着く…前に何かが起こります。それでは、次回もお楽しみに!