二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第三十話 地を穿つ土豚 ( No.97 )
日時: 2012/11/11 12:44
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: hmF5PELO)

「行くで。モグルトン、見参!」
クルサのポケモンは、四足歩行の、土竜と豚を合体させたような姿の、鼻にドリルを付けたポケモン。
モグルトン、土豚ポケモン。地面・鋼タイプ。
「地面タイプなら…出て来い、カワラベ!」
レオのポケモンはカワラベ。相性では有利だ。
「なるほど、セオリー通りやな。モグルトン、まずはストーンエッジ!」
モグルトンは尖った無数の岩を出現させ、一気に放つ。
「カワラベ、かわしてバブル光線!」
襲い来る岩を次々と避け、カワラベは大量の泡を勢いよく発射。
モグルトンに命中し、モグルトンはバランスを崩す。
「チャンス! アクアジェット!」
その隙を逃さず、カワラベは水をまとって突撃、モグルトンの額に激突攻撃を決めた。
「モグルトン、そこを逃すな! ラスターカノンや!」
だが、額にダメージを受けたモグルトンは、すかさず反撃に入る。
攻撃を受けた後とは思えないスピードで立ち直り、鋼のエネルギーを凝縮した砲撃を打ち出す。
「何ッ!? カワラベ!」
予想もしない反撃をカワラベはまともに受けた。効果は今一つだが、なかなかのダメージだ。
「なぜそんなに早く攻撃出来る? 耐久系か?」
レオのその言葉に、クルサはやれやれと首を振る。
「ちゃうがな。あっしのモグルトンは、衝撃を受けにくいように鍛えられとるんや」
要するに、ダメージを受けてもその衝撃をあまり感じないので、素早く反撃出来るということだ
これはこれでなかなか厄介な特徴だ。
「さあ行くで。モグルトン、ドリルライナー!」
モグルトンは鼻のドリルを回転させ、そのまま突進、ドリルでカワラベを狙う。
「カワラベ、影分身!」
カワラベは影に実体をつけた無数の分身を作り出し、ドリルライナーを避ける。
「アクアジェット!」
無数のカワラベが一斉に水をまとい、突進する。
実際には攻撃を与えられるのは本体だけだが、向こうから見れば少々は恐怖するだろう。
だが、

「モグルトン、右斜め上や! ラスターカノン!」

クルサが指示した方向に、モグルトンは鋼のエネルギー砲を撃ち出した。
しかもそこにいたのは本体のカワラベ。砲撃の直撃を受け、吹っ飛ばされた。
「続けてストーンエッジや!」
クルサは休む暇を与えない。
モグルトンが無数の尖った岩を放出する。
体勢が思い切り崩れていたカワラベは避けられず、岩の直撃を喰らい、戦闘不能となった。
「くっ、カワラベ、戻っててくれ」
レオはカワラベをボールに戻す。
「お前、どうして本体が分かった?」
「ハンッ、簡単なことや。分身は本体の動きを真似るが、動きのズレは生じる。なら話は簡単、一番先に動いた奴を攻撃すればええやろ」
なるほど、とレオは敵ながら感心する。
しかしすぐに気持ちを切り替え、次のポケモンを出す。
「頼むぞ、ハンタマ!」
レオの二番手はハンタマ。
「やっぱ相性にこだわるんやな。まあええ、モグルトン、ストーンエッジ!」
「ハンタマ、マッハパンチ!」
モグルトンは無数の岩を周りに出現させ、一気に放つ。
しかしハンタマの方が速かった。
岩を出現させた時にはすでにハンタマはモグルトンの目の前に接近、その拳を叩き込んでいた。
しかしモグルトンは衝撃に強い。ダメージを受けても、無数の岩を一気に放てる。
だが、レオはそれも計算済みだった。
レオのハンタマは深追いをせず、すぐに退く。そのため、余裕を持って岩を避けられる。
「もう一発行くぞ! メガトンキック!」
ハンタマは地を蹴って飛び上がり、岩をかわす。
そして脚を構え、モグルトン目掛けて流星のような蹴りをぶち込む。
「モグルトン、ラスターカノン!」
モグルトンは鋼のエネルギーを凝縮した砲撃を放つ。
しかし、その砲撃でもハンタマは止まらなかった。
エネルギー砲を突っ切り、モグルトンに渾身のキックを喰らわせ、モグルトンを吹っ飛ばした。
「ちっ、戻れモグルトン」
クルサは戦闘不能となったモグルトンをボールに戻す。
「なかなかやるな。そやけど、あっしのモグルトンは一番の小物。勝負はこっからや! キノガッサ、見参!」
クルサの二番手は、茸の傘を被り、人型に見えなくもない姿、先端に木の実のついた尻尾を持つポケモン。
名はキノガッサ。草・格闘タイプ。
「格闘どうしか…いいだろう! ハンタマ、マッハパンチ!」
ハンタマは拳を構え、素早く拳を繰り出す。
しかし、
「キノガッサ、マッハパンチ!」
キノガッサも腕を伸ばして、速攻の拳を繰り出した。
双方の拳が激突。拮抗し、競り合うが、ついに片方が吹っ飛ばされる。
吹っ飛ばされたのはハンタマだった。
「ハンタマが、パワーで負けた?」
このキノガッサ、攻撃力が相当高い。
「さあキノガッサ、今度はこっちの番やで。モグルトンの仇を取ってやれ」
クルサの声で、キノガッサが迫ってくる。
必殺の破壊力を持つ拳を構えて。



何か終わり方地味じゃね…? さあ、今回はクルサ戦です。ラスターカノンは弾か砲撃か迷いましたが、アニメDPでは砲撃だったので砲撃にしました。後この頃カワラベがいろいろと不遇です。一人だけまだ進化してないし、負けてばっかだし。まあそのうち活躍させましょう。次回もクルサ戦です。それでは、次回もお楽しみに!