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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.1 )
- 日時: 2011/09/18 15:41
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
【 1章 妖精達は天を舞う 】
プロローグ 〜 孤独な天竜 〜
昔々、一匹の竜がいた。
その竜は、人々に「天竜」と崇められ、敬われていた。
だが、天竜は一人だった。
人々は敬うだけで天竜には近づかず、山の全ての獣も天竜を恐れた。天竜は雪に閉ざされた山の頂上に引きこもった。
そこへある日、一匹の獣が雪嵐にやられて迷いこんだ。
天竜は初めての客人を、精一杯看病した。
獣は不思議な形をしていた。
一見狼のよラだが、全身は金色。体は天竜の半分ほど、という異常な大きさだった。
また、その獣も天竜と同じく一人ぼっちだった。
回復した獣は、天竜に添い遂げ、子を生んだ。
気高き竜が、ただの獣と添い遂げるなど、前代未聞だった。
結果、幼獣は天竜の翼と能力をもち、獣の金の体毛と狼の姿をもつ異常な姿となった。
やがて両親となった天竜と獣は死に、幼獣は成獣となった。
しかし両親と同じく、成獣は一人ぼっちだった。
ある日、成獣はどこかへさらわれた。
そして、数週間して元の山へ戻ってきた成獣は、幼い少女を連れていた。
成獣と少女はそれから共に暮らした。
半年後、突然成獣は山から姿を消した。
たった一人の、幼い少女を残して。
それから、7年後————
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