二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.19 )
日時: 2011/07/16 17:48
名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)

「じゃあ、あんたが精霊の笛を探しに来たっていう‥‥‥」

「そうですが‥‥‥?」

ルーシィは、歓声をあげようとして、やめた。
何もない所で半年も生きれるなんて、どうも怪しい。
相手の姿も分からないし、簡単に信用してしまっていいのだろうか。

「あんた、なんで半年も平気だったのよ?」

「あ、半年も経ってたんですか?洞窟って暗いから、わかんなかったです。」

「質問に答えて!」

「うぅ、そんな怒らないでくださいー‥‥‥。よくわかりませんが、私がドラゴンスレイヤーなのと関係あるのでは‥‥」

「ドラゴンスレイヤー!?」

ドラゴンスレイヤーはドラゴンの能力を受け継ぐため、人並み外れた能力をもつ。
それなら、もしかしたら半年くらい平気なのでは‥‥‥?

「それよりルーシィさんは、なぜここに来たんです?」

リュナに聞かれ、ルーシィはハッと我に返った。
そしてリュナに、ミラからの依頼のことを話した。

「そうなんですか?それでは一刻も早く依頼を終わらせて帰りましょう!」

「そうね!!」

ルーシィとリュナは、そのまま並んで歩きだした。
今度は迷わないよう、ガッシリとお互いの手をつかむ。

「‥‥‥私を育ててくれたのは、レナシディアンっていう、天竜の血をひく獣なんです。」

リュナがふいにそう言ったのは、歩き始めて数分後のことだった。

「レナシディアン?」

「はい。竜の血をひく獣だから、純血のドラゴンではないので、私もナツさんみたいな普通のドラゴンスレイヤーではないですが‥‥」

「‥‥‥‥」

「レナシディアンも、777年7月7日にいなくなりました。私もナツさんと同じように、自分のドラゴンを探しています。でも私、普通のドラゴンスレイヤーじゃないので、この状態では滅竜魔法を使えなくて———きゃあっ!!!」

リュナの悲鳴と共に、ルーシィの手から、リュナの手の感覚が消えた。
‥‥‥‥リュナが‥‥‥消えた!!!??

「ちょっと、リュナ!!リュナ!?」

その時、ルーシィの足が、土にのめりこんだ。
下にあった穴に、気づかなかったのだ。

「きゃああ!!?」