二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どうぶつの森〜どうぶつ村の軌跡〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/06 23:01
- 名前: るきみん (ID: JryR3G2V)
プロローグⅡ
「みなみー、ちょっといいかしら?」
「ちょっと無理ー」
今日の朝、いつもはさっさと家事を済ませて仕事に行ってしまう母が、めずらしくみなみに声をかけてきた。
みなみはソファーに寝そべり、母のほうも向かずに返事を返す
「そう、ならいいか」
「何が?」
みなみはテレビから目を離し、首だけ回して母を見る。
どうせ食器洗いとか草取りとか雑用だろうが、
それならばこんなに早くあきらめないような気がする。
それに、私の第六感がなにやら楽しいことになるだろうと告げている。私の第六感は(たまに)あたるのだ。
「いや、別にたいしたことじゃないんだけど、」
そう前置きして
「そろそろみなみも一人で暮らしたほうがいいかなーって」
はっはっは、なんだそんなことか。単なる一人暮らしね、
よくあるよくある。
「ってえええええええええええええええ!!!」
ねーよ!ぜんぜんね−よ!よくあったら驚きだわ!
「ふふん、どう?びっくりした?」
お母さんはしてやった顔でそんなことをいっている。
私の頭はもうオーバーヒート寸前だ。
「そそそそそ、それってどこ!!??」
「予想以上の反応。うむ、余は満足じゃ」
いやいやいやいや。それじゃ質問の答えになっていないだろjk
「まあちょっと落ち着きなさい」
そ、そうだ。まずは落ち着こう。深呼吸深呼吸。
ひい、ひい、ふぅー。
ちがう!これはラマーズ法だ!
私がわあわあしている間に、母はこう続けた。
「さて、じゃあ一人暮らししたいと、そういうことでいい?」
「・・・う・・ん」
いまいち整理のつがつかないが、ここで断る手はない。
一応肯定の意を示しておいた。
「で、どこなの?」
「どうぶつ村、知ってるでしょ」
「・・・うん」
知ってるも何も、いつもお母さんが話しているから
いやでも知っている。
どうぶつ村
どうぶつ達が暮らす村。
ずっとお母さんの冗談だと思って聞き流していた。
「・・・・・」
でも、もし、もし仮に、本当にそんな村があったのだとしたら・・・。
「・・・・・」
どうしよう、やっていける気がしない。だって動物だよ?怖いよ。
まあでもなんとかなると信じよう。
「じゃあいますぐ準備して」
「うん・・・うん?」
今?