二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 参照700突破記念頁 ( No.124 )
- 日時: 2011/12/30 19:59
- 名前: 蓮華 (ID: N0LF6Nk9)
- 参照: 絶賛タメ受付中(笑)
白雪姫:黒夜 澪
七人の小人:アレン・ウォーカー
神田 ユウ
ラビ
小鳥遊 安央衣
アリス・クイーン
ポール・レノア
クオリ
狩人:千年伯爵
意地悪(?)な義兄:コムイ・リー
↑妹:リナリー・リー
王子:・・・?
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とある森に一人、少女が小人に囲まれていました。
少女は意地悪な義兄に美しさを妬まれて命からがら此処までやって来ました。
小屋に帰る途中でその少女を見つけた小人達が不思議そうに眺めています。
ふと、白髪の小人が勇気を振り絞り一歩前に出ました。
「だ、大丈夫ですか〜。」
それを見て漆黒の髪を高く結い上げる小人とその袖を掴んで離さない少女が歩み出ました。
「とりあえず斬るか。」
「そうだね。」
「待てコラどういうとりあえずだ。」
明らかにおかしい発言にオレンジ髪の小人が突っ込みます。
右目を覆う眼帯がオレンジの中に紛れている小人は少女に近付きました。
するとどうしたことでしょう。
オレンジ髪の小人は蹴り飛ばされてしまったのです。
「ラビ!!」
「あ、ありがとさ〜。」
「ん〜、林檎はぁ〜?」
「「「「「「「・・・は?」」」」」」」
少女は林檎の為に起きたようです。
「はい、とりあえずコレ飲んで温まるさ。」
「ありがとう、出来れば、というより凄く林檎が良かったんだけど。」
「・・・林檎ならあったよねアレン。」
「あ、ありましたね。」
下で結った漆黒の髪を揺らす小人に訊ねられ、アレンと呼ばれた小人は奥の方へと駆けました。
そしてその手一杯に林檎を抱えて少女の所へ戻ってきます。
その両手に抱えられてるといっても小人ですので三個しか抱えられていません。
それでも少女は目をキラキラと輝かせました。
「わぁありがとう!!よく熟れてとても美味しそうだわ!」
「ついこの前採ったばかりなんです。」
「アレンあの時木から落ちそうになったもんね。」
「安央衣・・・!!」
自分の失敗談を語られて恥ずかしいのかアレンの顔が紅潮していきます。
すると突然安央衣と呼ばれた小人が「痛っ!!」と涙目になってアレンを睨みました。
睨まれた本人は穏やかで優しそうな笑みを変わらず浮かべています。
しかし少女は見ていました。
アレンが安央衣の片足を片足で思いっきり踏みつけていたのを。
「(なにこの小人達怖い・・・!!)」
これが、小人達との出会いでした。
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「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だい?」
「はい、それは森の奥深く住む白雪姫にございます。」
あの少女を追い出してから妹より美しい者はいないと思っていたのに、少女が生きていたとコムイは初めて知りました。
コムイは急いで少女の大好物であった林檎を手に取ります。
そして科学者の腕を活かし、毒林檎を完成させたのです。
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ある日、白雪姫はいつもの様に家事をしつつ林檎を齧りながら小人たちの帰りを待っていました。
すると、コンコンと扉を叩く音がします。
「はいどなた〜?セールスお断り〜。」
「あ、どうも。この辺りに引っ越してきたんですがお近付きの印にどうぞ。」
「・・・あ、」
渡された箱を開くとそこには真っ赤な林檎が入っていました。
丁度あと二個で林檎は無くなりそうだったし、林檎が採れるのにもそろそろ限界が来てる様だし、と白雪姫は迷い無く林檎を齧ったのです。
そして姫の体中に毒は回り、姫は倒れてしまいました。