二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 二十四頁 でもそれは、 ( No.161 )
- 日時: 2012/02/07 20:06
- 名前: 蓮華 (ID: OKWmWpv7)
- 参照: 中二?厨二の間違いだろ。
「くっ!!」
「ははっ、変わらないかリナリー。黙って逃げる俺を見送りなよ。」
黒い靴は装備型。靴なんで足場不安定にすれば何とかなるかなぁと考えてやってみたが其処まで効果なし。
でも戦闘能力的には俺のが上みたいなのでなんなく攻撃をかわしていく。
俺にはまだニコニコと笑う余裕があるもののリナリーにはないようで、冗談染みてる口調でさっき言ってみたのだが攻撃の威力は変わらない。
流石に元仲間を貫くほど冷酷じゃないし?俺が抑えてるノアの殺人衝動に身を任せてしまう前に終わらせたいんだけどな。
向かってきた黒い靴を片手で弾くと、リナリーの懐へ飛び込みリナリーがそれに気付くよりも速く、その腹に拳を入れる。
リナリーの口から、ゴボリ、と鮮血が飛び出してその直後地面に叩きつけられた。
やっぱり、無理だよな。
そう諦めた俺は、もしかしたらリナリーに勝って欲しかったのかも知れない。
負けて、教団に戻りたかったのかもしれない。
「・・・関係ないか。」
遠くでは優依がニールを操りアレンと戦っている。
それを横目に去ろうとしたその時だった。視界が傾いて、俺は地面に叩きつけられていた。
「が、はっ・・・!!」
「捕、まえた。」
「気絶のフリとは、やってくれんじゃないのお嬢さん。」
「ふふっ、」
口元に血が付いてるながらも綺麗に微笑むリナリー。
背中から抱き締められた次は馬乗りですか、コムイがドリル持ってきそうだ。
リナリーと戦闘開始して初めて血を吐いていることに気付き、空いた手で拭う。
LENALEE side.
「“———”。」
「・・・え?」
気付いた時には既に彼女は目の前に居て、見たことも無いような目と、口元の血が似合うような笑みを浮かべて、私を地面に叩き付けた。
いつもの安央衣じゃない、こんな動き、見たこともないしされたことも無い。
見つめる瞳の中に、グルグルと歯車のようなものが回っているのを見つけた。
「誰、あなた・・・?」
「僕だよ、リナリー憶えてないの?酷いなぁ、見てたろう。」
「“げ・・・ん、ざい・・・”・・・・・?」
「ピンポン、特別に生きるのは許してあげるよ。」
“原罪”が私の頬に手を添えると、私の意識はそのまま———
———ごめんね
安央衣——貴方、私に謝ってたの・・・?
LENALEE side end.
目の前にて眠るは笑顔の似合う綺麗な綺麗な少女。そして、俺の親友。
俺が謝った声は眠る彼女には届かない、届かないように眠らせた。
サヨナラ、俺の旧友。
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注:リナリーは死んでないよ!!