二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

八頁 その頃 ( No.30 )
日時: 2011/09/04 20:59
名前: 蓮華 (ID: aCSbnB08)
参照: 男装少女を永遠に愛す!!

「「任務?」」

見事にハモった二人の声を、コムイはハハハ、と受け流した。
ちなみにハモった仲良し二人は、神田とアリス。
澪もいるのだが、何かを考えているようで黙ったまま。

「とある島にね、アクマが大量にいるらしいんだ。
密集地........と言っても過言じゃないかな。
もしかしたらイノセンスがあるのかもしれない。
だから、君達の出番。アクマを破壊してイノセンスを探してくる!!」

「ふーん......ユウ、一緒の任務だねv」
「ファーストネームで呼ぶんじゃねぇ」
「?澪ちゃん?」

入って来た時から俯いて、何かをボソボソ呟いている澪に、コムイが話しかける。
よくよく耳を澄ましてみると......

「絞殺、じゃやだなぁ、アイツに触れたくない。
じゃあ、銃殺?安央衣なら銃持ってるし」

「れ、澪ちゃん?」

何か自分も関わっているようないないような不吉な呟きを止めるため話しかける。
澪はハッと顔を上げ、ニコリと笑った。

「分かってますよ、林檎一個。」
「うん、じゃあ行ってくれるかな?」

三人は立ち上がると、扉へむかい、出て行く直前にアリスが神田の腕にしがみつき、神田が思いっ切り腕を振った。
その光景をほのぼのと見つめてコムイは机に向かって、寝た。

「てめぇ、離れろ!!」
「見せ付けるね、お二人さん」
「えへへ〜、いいでしょ」
「斬るぞ、てめぇ等」
「ユウ君はからかいがいがありますなぁ♪」

あははははは、と殺気満々の神田を挟んで、少女二人は笑った。

任務先は、バレル島。

昔、殺戮の舞台となった恐ろしき島。
少年と少女が生き残り、一つの村を作り出し、そしてアクマをつくり出した。


アダムと、イヴの様に。