二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

九頁 任務完了 ( No.33 )
日時: 2011/10/28 19:08
名前: 蓮華 (ID: sOJ/z1xg)
参照: 男装少女を永遠に愛す!!

「いってぇ.........」
「喋る気力はあるんさね」

そう言ったラビの背中を思いっきり殴った。
あれだよね、喧嘩するほど仲が良いってあるけど絶対嘘だよね!!
だってこんなにラビのことムカつくんだもん!!!
誰だあんな諺つくったのぉぉぉ!!

「おろせよアホラビ、歩けるっつーの」
「黙ってろって、女の子なんだから」

瞬間、ラビが固まった。
俺が精一杯隠し通してきたことを、コイツさらっと言いやがった。
あれか、体の感触かこの変態め!!
ああ、嘘ですごめんなさい。僕の靴下たべないでぇ!!
........という冗談は置いといて。

「何で、知ってんだよ」
「え、えぇっと、.......感触?」
「変態がぁ!!」
「げふっ」

やっぱりかこん畜生!!何だよ感触って、感触って!
どんだけ女好きだよエロ兎!
師匠と被ってんのは赤毛だけかと思ったらそんなとこまで。

やっぱラビ嫌いだ。

「......教団の皆にばらしたら頭撃ち抜いてやる」
「へいへい」

ラビを脅して俺は俵担ぎされたまま汽車に乗せられた。
飛び乗りなもんだから衝撃でめっさ痛くなった腹を摩って、ラビを睨んだ。

「そんな睨むなさぁ」
「黙れこのド変態エロ兎」
「......バラす」
「その前にお前の頭を撃ち抜く」

関係を逆転させようたってそうはいかねえぞアホラビ〜。
瞬殺すっかんな、瞬殺。
記憶力の良いその頭を血で真っ赤に染めてやる。
バラす前に、バルスだ。

「ラビ、包帯」
「ほれ」

ポーン、と投げられた包帯を受け取って交換する。
腹のキズが痛々しい。
イノセンス使っても自分に返ってくるだけで無駄だし。
ガラスが貫いていてくれたのはありがたい。
傷口抉る事になるし、もしかしたら広げてたかも。

あ、想像しただけで痛い。

任務完了したし、もう少し楽しい事考えよう。
“彼”と遊んだ日とか、“彼”に褒めて貰った日とか、“彼”に..........
もっと痛くなってきた。

「寝よう」

席に横たわって、目を閉じればほら眠れ.......ない。
それでも寝ようと奮闘する事三十分

「Zzz」

僅かな振動と、個室なりの静けさの中、雨がうちつける音を子守唄に、俺は静かに眠った。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ぃ......!...ぉい!!安央衣!!」
「.........ん?」
「着いたから起きろ!!」

覚ました目の真ん前には、ラビの顔。
その顔を俺は条件反射というか、何と言うかで、殴りつけていました。
念のために言っとくよ、照れ隠しじゃない、照れ隠しじゃ。


「あんまりさぁ〜......」
「記憶一部すっ飛んどけばそれで万々歳」
「お前Sだろ!!?」
「何を今更」

地下水路にのった船の上で、喧嘩とまではいかない会話をする俺等。
ちなみにラビはさっきからずっと頬を摩っている。
腹の件もあったし、うん、お相子だ!!

「恩を仇で返すって諺お前知ってる!!?」
「知ってるよソレぐらい」

心読むなよ、ブックマン後継者め。
お前じゃなくてリナリーだったら良かったよ!!
アホコムイが職権乱用さえしなければ......はぁ。


暗い暗い地下水路で、俺は静かに溜息をついた。



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戦闘シーン省きました。

そもそも苦手で、アクマの能力思いついてなかったので。

文で使わせて頂いた曲は「鏡音レンの暴走」です。
ほんのちょっと書いた一文がどうしてもあの歌詞を思い起こさせたのでww