二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 十三頁 ティキぽん ( No.51 )
- 日時: 2011/10/22 19:57
- 名前: 蓮華 (ID: AuasFZym)
- 参照: 生は問いであり、死は答えである。
「第二開放“献華”白兵の回廊 修羅。」
レベル2をバッサバッサなぎ倒して、アクマに「悪魔ぁぁぁぁ!!!」と言われてる俺は、皆様ご存知(え?知らない?)安央衣君。
助けたPeopleにも怖がられております。若干ゴーレムの存在も忘れかけてました。
「うわ、すげぇ。」
ジャカッ
声の方に正直に銃を向けると、目下ホクロの何か如何にもナンパするっぽいイケメン。
白いシャツがムカつく程似合ってる。イケメンはシルクハットを取って煙草の煙をフゥ、とはいた。
うっわぁ、ウチのクソ師匠思い出すな。
「小鳥遊、安央衣だよな?」
「お前もロードと仲間?......ああ、家族か。」
「そ、お前も。」
「お前みたいなイケメンが兄にいた憶えない。つーか、家族いねーよ。」
「俺はティキ・ミック。」
「おい、聞けよ。答えろよ。」
何故か最近俺の台詞は無視されることが多い。あれか、何かボケっぽいの混ざってんのか。
ティキは俺に易々と近付いて、顔をグイ、と俺の顔に近付けた。イケメンだなオイ。
反応が遅れて慌てて構えようとした時、頬に、柔らかい、感触......!!?
「じゃ、“ジェミニ”。」
「て、め、男のクセにっ!!!」
「いーじゃん、お前女だろ。」
顔を誰が見ても分かるような赤さの俺に背を向け、ティキは去っていった。
その後、“援護”で来た澪が俺の異変に鳥肌立てつつ目の前で手を振るまで俺はフリーズしてました。
「なぁ、澪・・・澪?」
「ん〜?」
隣を向けば林檎を齧ろうとしたその姿勢で此方を見る澪。あ、ヤバイ青筋が!!
「イエ、ナンデモアリマセン」とカクカクしながら逆側を向く。すると直ぐにシャリ、と音がした。
思えば、澪との出会いもこんな感じだったなぁ。
任務だ、ってコムイに呼ばれて。不機嫌満載の俺はドカッて座って。そしたら反対側には今と同じ様に林檎齧ろうとする澪がいて。
今にも恋が始まりそうな位、親近感湧いて。「ラビ暗殺同盟」組もうって話になって。
「忘れて、しまいそうな位、当たり前の様に出会ったんだよなぁ......。」
「で、何?」
「あ〜、実は...」
一部始終説明中・・・
「バカね、アンタ。」
「はぁ、返す言葉もございません。」
二個目の林檎を齧りながら澪は一部始終聞いた感想をサラッと吐いた。
そうだよ、仮にも「ラビ暗殺同盟」について語り合った相手なんだよ。毒舌なんだよ。
「敵に頬だとしてもキスはないよ。」
「・・・・・・・・」
「しかもそこまで接近したのに攻撃しなかったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ほんっと、バカね。」
なんだろう、この人スモールライトでも持ってるんだろうか。自分の体が小さくなっていくのを感じるよ。
玉葱も持ち合わせているのだろう、うっすら視界が霞んできた。
とりあえず、一連の事件はコムイを殴ってチャラにしよう。そうだ、ソレが良い。
コムイが殺気を感じ寒気を感じる頃には、俺はこの船を既に降り、室長室前にいるのだろう。
そしてゴーレムにて連絡し、こういってやるのだ。
「もしもし、私安央衣。今貴方の部屋の前にいるの。」
奴を青褪めさせるには充分だろう。