二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 三頁 in the past ( No.6 )
- 日時: 2011/08/13 18:08
- 名前: 蓮華 (ID: o.w9FXPe)
「安央衣っ!!」
「リナ、げふぅッ!?」
アレンとうろうろ歩いてやっと着いた喫茶店では、可愛い可愛いそりゃもう
俺にとっちゃ高嶺の花のリナリー様が待っていました。
再会はそりゃ嬉しいさ、でもね、黒い靴使って抱きついて来るってのはちょっと、ねぇ...
しかも何か異様な腕力で骨が折れそうなほど(ほら、ミシッて言ってる!!!)抱き締められるとさ。
「リッ、リナリー!!痛い!!」
「あ、ごめんね。」
まぁ、日常茶飯事だから慣れたけどさ。
離れたリナリーとニッコリ笑いあって、報告をする。
さっきのアクマ、首を掴まれていた女性、そしてアクマが言った「イノセンスはどこだ...?」の台詞。
まとめてみた結果を話す。
「で、彼女を探してみようと思うんだ。」
「リナリーのほうはどうでした?」
隣でアレンがスプーンにのったオムライスを口の寸前で止めて話す。
此処でも食うか、アレン。
向かい側でリナリーがアレンの質問に答える。
している仕草一つ一つ可愛らしい...!!(変態)
リナリーの仕草に萌e...ごほん。微笑んでいる間に報告は終わったらしく、
アレンが何か振り返っている。
「.........なんかコムイさん元気無かったですよね」
「そうか?あれが?ニッコニコ笑ってやがったぞ」
「.........安央衣の前だったからじゃない?...なんか兄さん...色々心配してて働き詰めみたい」
「「心配?リナリーの?」」
「伯爵の!」
見事にハモった俺達の頭をリナリーが丸めた新聞で叩く。
その動作にも微笑んじゃった俺って変人かなぁ...。
リナリーはそのまま話を続ける。
「最近伯爵の動向がまったくつかめなくなったらしいの
「なんだか嵐の前の静けさみたいで気持ち悪い」ってピリピリしてるのよ」
「伯爵が...」
そこでアレンの動きが止まる。
おかしいなと思った俺はアレンの視線の先を追う...あ。
そこには先程の女性。もう凄い眼力で俺達を見ていて、そりゃ固まるよな。
アレンがフォークを落とした音を聞いたのを合図にしたかのように、俺は指差す。
「見つけた」
途端女性は盛大な音を立てて逃げ出し、窓から逃げようとした。
追いつかないので、アレンが落としたフォークを投げ、女性が身に着けていたスカートの裾を壁に突き刺した。
俺は女性に近付き、そっとフォークを抜いて、右手を左胸の上に当て、頭を下げる。
「申し訳ありません、我々はエクソシストです。どうか、話をお聞かせ下さい」
「エクソ...シスト...?」
「はい」
顔を上げ、ニッコリと笑う。
過去の任務の賜物といっても過言じゃないこの笑み。
これで大体の信頼を得た。
あのアホ兎はストライク!!とかほざいてたけど。
ジリリリリ!と電話のベルが鳴り、此処に来る原因となった奇怪が酒屋の店主の口から紡がれる。
その光景を横目に見ながら、隣にいるミランダさんの話を聞く。
「で、10月9日が延々と続いてると」
「そう。...私だけなの...ねぇ助けて助けてよぉ私このままじゃノイローゼになっちゃうぅ〜」
「うおっ」
「あなた昨日私を変なのから助けてくれたでしょ助けたならもっと助けてよーっ!!」
え、あの、そう言われても...
ホラー気味の形相で俺の手を掴み訴えるミランダさん。
ゆ、夢に出てくる...。
助けを求めてアレンを見てみると、何かに反応していた。
「アレン...?」
「リナリー、ミランダさんを連れて一瞬で店を出て。
君の黒い靴ならアクマを撒いて彼女の家まで行けますよね?」
「よっしゃ、アクマか!!」
アレンの言葉の意味を察して俺は銃に手を掛ける。
「えぇ、なぜミランダさんが他の人達と違い奇怪の影響を受けないのか」
「彼女が原因のイノセンスに接触してるから.....多分?」
アクマ達が姿を現す。
三枚舌のムカデみたいな奴と、足のところがぜんまいの奴、カボチャ頭の奴、扇風機みたいな奴。
と、進化直前のレベル1。
「バトル開始☆」
何処からか、子供の声が聞こえた気がした。