二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブンGO!〜雷門と天才少女〜 ( No.8 )
- 日時: 2011/07/27 13:47
- 名前: 悠里 (ID: 8hgpVngW)
第二話
ジリリリリリリリリリ
布団から伸びた手は、目覚まし時計を押す。
「ふわああああ〜」
布団からもぞもぞと出てきた唯は、むくりと起き上がる。
「さーて、今日も一日頑張るぞー」
朝起きたばかりのおっさんのようなことを言うと、唯は支度を始める。
「おはよう唯」
リビングではすでに朝食を作った明美がこちらを見て微笑む。
「おはよー、明美姉さん」
唯はジャムパンを口を大きく開けて放り込むと、玄関先でくるりと振り返る。
「ひっふぇふぃふぁーふぅ(いってきまーす」
「いってらっしゃい」
若干呆れ気味に返事をすると、バタンとドアが閉まる。
「さーて、時間より早く出たけど……まあいいや。雷門中だよね」
今日は雷門中の入学式。雷門中は入学式の飾りであふれていた。
しかしそれより唯は噂の「サッカー棟」の大きさに驚愕した。
「ふえ〜、でっか」
唯がぽかんとしていると、後ろから声がかかる。
「よ、あんたか?丸山唯ってのは」
どこかで聞き覚えのある声だ。
くるりと振り返ると、そこには……
「あー!京ちゃんじゃん!おひさ〜!」
そこにいたのは唯の幼馴染、剣城京介だった。
「…丸山唯ってお前のことだったのかよ。てゆーか京ちゃん言うな」
「あー!アホインドシュウジが言ってたのって京ちゃんだったんだ〜!」
「…人の話を聞けよ」
「で、どうしてこんな早く京ちゃんがいんの?」
「(完璧無視だな)早く着きすぎちまったんだよ。お前もだろーが」
「おーさっすが京ちゃん!わかってんね〜」
「誰でもわかるだろーが」
「ん?アホインドシュウジが言うには任務内容は全部京ちゃんに聞けって言われたんだけど任務って具体的になにすりゃいーの?」
「…(めんどくさい奴だ)雷門サッカー部をつぶすことだ」
「え〜?あの去年準優勝の雷門中を〜?」
「嫌ならやめろよ」
「ん〜ん?引き受けちゃったしやるしかないっしょ。で、具体的に私は何すりゃいーの?」
「まずはセカンドチームをつぶす。お前はその間ファーストチームを監視してろ」
「アイアイサー!じゃ、それまで自由にしてていいってことね!」
「…ああ」
「ひゃっほーい!」
風のようなすばやさで唯はその場から消えた。
「ったく昔からめんどくさい奴だ」
剣城ははぁっと息をついた。
少女はまだ知らない。
彼もまだ知らない。
雷門サッカー部に
新しい
革命を起こす
少年が現れることを。