二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 53章 イリスvsミキ 壱 ( No.103 )
- 日時: 2011/08/10 19:36
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「師匠、遂に見つけましたよ!」
イリスがカゴメタウンのベンチでボーっとしている時、その人物は現れた。
「み、ミキちゃん……」
その人物とは、ザキの妹にしてイリスの弟子、ミキだ。
「な、なんでここに……?」
「それはこっちの台詞です!」
ミキは凄い剣幕でイリスを怒鳴りつける。
「どうしていきなり旅に出ちゃうんですか!なんで私達に言ってくれなかったんですか!どうして戻ってきてくれなかったんですか!」
あまりの剣幕に気圧され、イリスは何も言えない。
「えっと、ごめんなさい……」
イリスはとりあえず謝るも、ミキは止まらない。
「どうにもこうにも、気が立って仕方がないですね……師匠!」
「な、なにかな……?」
イリスは恐る恐る言葉を返す。師弟関係が逆になっている気がするが、そこには触れいないでおこう、イリスのために。
「私のバトルしてください!それで私が勝てば、私のお願いを一つ聞いてください!」
まあそういうわけで、イリスとミキのバトルが始まった。
「使用ポケモンは四体のシングルバトル、勝ち抜き戦です。依存は無いですか」
「はい、ありません」
ミキの気迫に負け、敬語になるイリス。
「では行きます。出て来て、ポリゴン!」
ミキの最初のポケモンは、赤と水色の積み木を組み合わせたような角張ったポケモン、ポリゴンだ。
「バーチャルポケモン、ポリゴン。……まあ、まずはこのポケモンかな。出て来い、モココ!」
イリスの一番手はモココ。ポリゴンの使う技が予測できないため、最も防御に優れているという理由でのチョイスだ。
「先攻は頂きます。ポリゴン、チャージビーム!」
ポリゴンは電気を溜め、それを光線にしてモココに向けて発射する。
「モココ、コットンガード!」
モココはその光線に対し、自身を綿で包み込んで防御。
「トライアタック!」
ポリゴンは頭と両足から炎、雷、氷の三つの光線を発射し、コットンガードを吹き飛ばした。
「今だよポリゴン、サイケ光線!」
ポリゴンはモココの防壁が崩れた瞬間を見計らい、念波を凝縮して光線を発射し、モココを吹き飛ばす。
「くっ、モココ、電撃波!」
だがモココもやられっぱなしではなく、波状の電撃を高速で撃ち出し、ポリゴンに反撃する。しかし
「ポリゴン、テクスチャー!」
その瞬間、ポリゴンの体色が目まぐるしく変化し、最後には黄色になった後、元の体色に戻る。
そしてポリゴンは電撃波の直撃を喰らうが、あまり効いていないようだ。
「テクスチャーは自分のタイプを自分の持つ技のタイプのどれかに変える技です。電撃波の効果いまひとつなのは、テクスチャーでポリゴンのタイプがチャージビームの電気タイプに変化したからです」
ムラはあれど、テクスチャーは自分のタイプを変化させる技だと、イリスは理解した。まあ、タイプを変えるだけならさほど脅威でもないので、普通に攻めていけばいいくらいの軽い気持ちだった。
「モココ、スピンテール!」
モココは回転しながらポリゴンに接近し、遠心力で勢いのついた尻尾をその角張った体に叩きつける。
「ポリゴン、チャージビーム!」
ポリゴンは電気を凝縮し、それを光線として発射する。距離が近く、テクスチャータイプが変わってタイプが一致した事もあり、チャージビームの威力は最初よりも高かった。
「アクアボルト!」
モココはチャージビームを喰らって少し後退したが、構わず電気を帯びた水流を放って攻撃。
「トライアタック!」
ポリゴンはアクアボルトを喰らったものの、意外と耐久力があり、そのまま体の突き出た三箇所から炎、雷、氷の三つの光線を放つ。
「コットンガードだ!」
しかしモココは自身を綿で包み込み、その三つの光線を防御する。トライアタックの威力はタイプ不一致になたっため最初より落ちていて、モココのコットンガードも崩れる事はない。
「ポリゴン、サイケ光線!」
だがポリゴンもそのくらいではめげる事はなく、念波を凝縮した光線を発射して今度こそコットンガードを消し飛ばす。
「トライアタック!」
そしてポリゴンは狙ったようにトライアタックを放ち、モココを攻撃。タイプ不一致で威力が落ちてはいるものの、その攻撃はかなり思い一撃だった。
「くっ、スピンテール!」
モココは回転しながらポリゴンに接近し、遠心力で勢いのついた尻尾をポリゴンに叩きつける。
「ポリゴン、テクスチャー!」
ここでポリゴンはまたもテクスチャーを使用。ポリゴンの体色は目まぐるしく変化していき、最後は白色となり、元の色に戻る。
「トライアタック!」
そしてポリゴンは頭と足のような部分二箇所に炎、雷、氷のエネルギーをため、それらを光線にして発射する。
「モココ!」
モココはその光線の直撃を喰らい、吹っ飛ばされる。その威力は最初のトライアタック以上で、ダメージが蓄積していたモココは戦闘不能となった。
「チャージビームは攻撃するたびに余った電力で自身の特攻を上げる技です。そしてさっきのテクスチャーでポリゴンのタイプをノーマルタイプに戻しました」
つまり、ポリゴンのトライアタックの威力は、チャージビームによる特攻上昇と、テクスチャーによるタイプ一致により高威力となり、モココに止めを刺す決め手となったというわけだ。
「私だって師匠を探す間、何もしてなかったわけではありません」
「……どうやら、そうみたいだね」
イリスは気を引き締め、バトルに臨む事にした。
今回はイリスvsミキ、第一回目です。ミキの先鋒はポリゴンです。いやーいいですよねポリゴンの進化系統。僕、金銀時代ではバクフーン、デンリュウに次いでポリゴン2が好きだったんですよ。今では異型のポリゴンZもいますしね、特攻がやばいくらい高い。まあ、ポリゴンの話はこれくらいにして、次回もイリスとミキの師弟対決。お楽しみに。