二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 90章 イリスvsベル 三 ( No.178 )
- 日時: 2011/08/20 23:31
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/124.html
フローゼルはレファンの岩石封じにより捕らえられ、身動きが取れない状態となってしまった。
「レファン、サンドソニック!」
レファンは前足を踏み鳴らし、身動きが取れないフローゼルに地を這う衝撃波を放つ。
「続けて思念の頭突き!」
さらにレファンは頭に思念を集め、フローゼルに強烈な頭突きを喰らわせる。
幸か不幸か、その頭突きの威力はかなりのもので、フローゼルは大ダメージを受けたが代わりに岩の束縛が解けた。
「よし、反撃だフローゼル。テラーソニック!」
フローゼルは腕を高速で振って黒い衝撃波を放ち、レファンを攻撃。レファンはその衝撃波を避けようとしたが、鈍くて避けきれず、直撃ではないが喰らってしまう。
「そこだ、ツヴァイテール!」
そしてフローゼルは一息でレファンの正面まで距離を詰め、硬化させた二又の尾をレファンに叩きつけるが
「岩石封じ!」
レファンはツヴァイテールを耐え切り、再度フローゼルの身動きを岩石で封じてしまう。
「レファン、シャドーボール!」
そしてレファンは至近距離からのシャドーボールを放ち、フローゼルを攻撃。距離が近い事もあり、フローゼルはかなりのダメージを受けた。
「フローゼル、氷の牙だ!」
フローゼルは四肢を封じられているが、顔までは封じられていない。なので氷結した牙を伸ばし、レファンに突き刺して反撃に出る。
「無駄だよ、岩石封じ!」
だがしかし、レファンはその動きを先読みして地面を隆起させ、岩石でフローゼルの氷の牙を防御してしまう。
「これでフローゼルの動きは完全に封じたよ。レファン、止めに思念の頭突き!」
レファンは頭に思念を込め、フローゼルを覆っている岩石をも砕いて強烈な頭突きを繰り出す。
その頭突きでフローゼルは吹っ飛ばされてしまい、地面に叩きつけられて目を回している。
「ぐぅ、戻れフローゼル」
イリスは戦闘不能となったフローゼルをボールに戻す。これでイリスの残りポケモンも、あと三体だ。
「次はこのポケモンで行くよ。出て来い、メタゲラス!」
イリスが繰り出したのは、イリスの手持ちの中で最もパワーがあり、重量級のポケモン、メタゲラス。
今度はスピードではなくパワーで攻める作戦に出たのだ。
「メタゲラス、砂風!」
「レファン、岩石封じ!」
メタゲラスは砂を舞い上げる風を放つが、レファンは地面を隆起させて盛り上がった岩石を盾にし、砂風を防ぐ。
「アイアンヘッド!」
だがメタゲラスはその程度では止まらない。鋼鉄の頭を突き出し、レファンに向かって猛突進する。
「くぅ、レファン、サンドソニック!」
レファンはメタゲラスを止めるつもりなのか、鋼タイプに対して有効なサンドソニックを放つが、メタゲラスは止まらない。
レファンはそのままメタゲラスに吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「止めだ、グラビティコア!」
メタゲラスは頭上に超重力の黒い球体を作り出す。そしてそれをレファンに向けて放ち、押し潰す。
「レファン!」
レファンもメタゲラスの大技を二連続で喰らって耐えられるほど耐久力はないので、そのまま戦闘不能となってしまった。
「戻って、レファン」
ベルはレファンをボールに戻す。これでベルの手持ちは、残り二体。
その内の一体はもう割れている。前カゴメタウンで見たアクタシか、その進化系だ。次出すとしたら、水タイプを持つそのポケモンだろう。
「そのメタゲラス、凄いね。でもあたしだって一生懸命ポケモン育てたから、負けないよ。出て来て、パチリス!」
ベルの二体目のポケモンは、意外にも電気タイプのパチリスだった。
電気リスポケモンと分類され、分類通り白いリスのようなポケモンだ。
「パチリスねぇ……何を考えてるかは知らないけど、僕のメタゲラスには勝てないよ。メタゲラス、ストーンエッジ!」
メタゲラスは鋭く尖った岩を無数に出現させ、パチリス目掛けて一斉に放つ。
「甘いよイリス。パチリス、影分身!」
するとパチリスは、いくつもの分身を作り出してストーンエッジをかわし、メタゲラスを惑わす。
「怒りの前歯!」
そしてその無数に存在するパチリスは、一斉にメタゲラスに飛び掛かり、怒りの感情を込めた前歯を突き立ててくる。
勿論、攻撃を喰らうのは本体の攻撃だけだが、これだけ多ければどれに警戒すればいいかも分からず、メタゲラスの体力は削られていく。
「怒りの前歯は相手の体力を半分にする技。次はこれだよ、種爆弾!」
六回くらいメタゲラスに前歯を突き立てたパチリスは跳躍し、口内から無数の種子を飛ばし、爆発させる。
「メタゲラス!」
怒りの前歯で限界まで体力を削られていたメタゲラスは、最後の種爆弾であえなく倒れてしまい、戦闘不能となる。
「くっ、戻れメタゲラス」
これでイリスの手持ちも残り二体。じわじわと追い詰められてきた。
「次はこのポケモンで行くよ。頼むぞ、デンリュウ!」
イリスが次に繰り出すのは、先日進化したばかりのポケモン、デンリュウ。
「デンリュウ、メガショック!」
「パチリス、放電!」
パチリスは空気中に電流を流し、デンリュウが放つ弾ける電撃を相殺した。
「パワージェム!」
「影分身!」
続けてデンリュウは輝く宝石を無数に放つも、パチリスはいくつもの分身を作り出して回避する。
「怒りの前歯!」
そして(本物の)パチリスはデンリュウの隙を見つけ、背後から怒りの感情を込めた前歯を突き立てる。
「これは……かなり厄介だな……」
イリスは冷や汗をかきつつ、そう呟く。
イリスとベルのバトルも、そろそろ終結である。
今回はイリスとベルのバトル、パート3です。いきなり次回予告をすると、次回で決着にしようと考えております。まあ、延びる可能性は十分にありますがね。さて、あとがきで書くこともなくなってきました、ネタ切れというやつです。というわけで、次回もお楽しみに。