二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 7章 介入 ( No.23 )
日時: 2012/06/18 16:48
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: QpE/G9Cv)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「カクレオン、ピヨピヨパンチ!」
先に動いたのはカクレオンだった。カクレオンは目を回すような拳をマンムーの巨体に叩き込むが、ダメージはあまりない様子。
【『マンムー』、『地震』ダ】
マンムーは地面を大きく揺り動かして地震を発生させ、その衝撃波でカクレオンを攻撃する。
「カクレオン、かわして冷凍ビーム!」
しかしカクレオンはその地震をジャンプでかわし、凍てつくような光線を発射。
「さらに影討ち!」
そしてカクレオンは影に潜り込み影を伝ってマンムーの背後を取り、不意を突く一撃を喰らわせる。
しかしマンムーにはあまり効いていない。どうやらこのマンムーは防御面がかなり鍛えられているようだ。
「ピヨピヨパンチ!」
カクレオンはマンムーに再度拳を叩き込むが、やはりダメージは少ない。
【『マンムー』、『アイアンヘッド』ダ】
マンムーはカクレオンから距離を取り、頭を鋼のように硬化させてカクレオンに突進する。
「影討ちだ!」
しかしカクレオンは影に入り込んでそれをかわし、背後に回って攻撃を繰り出す。
【『アイスバーン』】
マンムーは地震の周囲に向けて氷雪の衝撃波を放ち、カクレオンを引き剥がす。
「なんて威力だ。直撃していたら、やられてただろうな……」
Nは呟く。見ればカクレオンは今の攻撃で相当なダメージを受けていた。
【『スターフリーズ』】
そしてマンムーは星型の巨大な氷塊を作り出し、それをカクレオンに向けて発射する——
「草結びだ」
——直前にカクレオンがマンムーに草結びをし、スターフリーズは不発に終わる。
「もう一度草結び」
カクレオンはなんとか巨体を起こしたマンムーを、無慈悲にも草結びで転ばせる。草結びは相手の体重が重いほど威力が上がる技で、マンムーの体重は291kg。それにタイプ相性が加われば、相当なダメージだろう。
【『マンムー』、『アイアンヘッド』】
マンムーは再度起き上がると、頭を鋼のように堅くしてカクレオンに突撃する。
「カクレオン、影討ちだ!」
カクレオンは影に入り込んでアイアンヘッドをかわし、マンムーを背後から攻撃する。
【『アイスバーン』】
マンムーはカクレオンを引き剥がすべく氷雪の衝撃波を放つが、今度はカクレオンに避けられてしまう。
【『地震』ダ】
「かわして冷凍ビーム!」
マンムーは地面を大きく揺らして衝撃波を放つ。カクレオンはその衝撃波をジャンプでかわし、凍てつく光線を発射。
ここまで見ればマンムーが押されているようにも見えるが、実際の所は少し違う。マンムーはカクレオンの攻撃を全て喰らっているが、防御行動は起こしていない。
対するカクレオンはマンムーの攻撃をかわし続け、その合間に攻撃をしている。
こうして見ればカクレオンが有利に思えるが、実際はカクレオンが押されているようなもの。マンムーの強大な一撃が後一発でもカクレオンに入れば、カクレオンはやられてしまうだろう。
「カクレオン、ピヨピヨパンチ!」
カクレオンは何度も何度もマンムーに拳を叩き込むが、マンムーに効いている様子はない。
「やっぱり、捕まえて間もないカクレオンじゃ無理か……でも、僕は諦めない。カクレオン、冷凍ビーム!」
【『マンムー』、『アイスバーン』デ吹キ飛バセ】
カクレオンの放つ凍てつく光線を、マンムーは氷雪の衝撃波で吹き飛ばす。
「草結びだ!」
カクレオンはマンムーの足に草を引っ掛けて転ばせる。ドスン!という地面を鳴らすような音が響き、マンムーはダメージを受ける。
「今だ!ピヨピヨパンチ!」
カクレオンは拳を構えてマンムーに向かって飛び込んでいく。
しかし

【『マンムー』、『スターフリーズ』】

マンムーは倒れた体勢で星型の巨大な氷塊を作り出し、向かって来るカクレオンに発射する。
「しまった……!避けろ、カクレオン!」
Nは叫ぶが、時既に遅い。氷塊はカクレオンに向かって飛んでいき、カクレオンは氷塊に向かって飛び込んでいく。この分では、カクレオンが氷塊に吹き飛ばされるであろう。
だが、奇跡は起こるものだ。
突然、氷塊は溶け、水蒸気となって消えていく。
カクレオンはマンムーにピヨピヨパンチを喰らわせず、身を退く。
そして、崖の上より声が聞こえてきた。

「見つけたわよ、プラズマ団!」

聞こえてくるのは少女の声。イリスとNが上を見上げると、上空からはオレンジ色の竜のようなポケモンが降下してくる。そしてそのポケモンの背に乗っていたのは、先ほどの声の主と思われる、長い紫色の紙をツインテールにし、黒いローブを着た少女。
【誰ダ】
同じく黒いローブを着たドランが尋ねる。しかし疑問符は見えない。
「アタシはシザンサス。アンタ、プラズマ団の幹部ね」
シザンサスと名乗った少女は、ドランに問い返す。
【当タラズト言エドモ遠カラズダナ。7P(セヴンプラズマ)、ソレガ我ラノ呼称】
「ふうん、まあどっちでもいいけど。幹部ならゲーチスが今どこにいるのかも知ってるのよね。教えなさい」
【断ル。貴様ナゾニ言ウ義理ハナイ。聞キタクバ、無理矢理吐カセルがイイ】
ドランがそう言うと、マンムーは起き上がり、臨戦態勢に入る。
「……しょうがないか。戦いは好きじゃないけど、必要とあらば。……リザードン!」
そしてシザンサスのポケモン——火炎ポケモンのリザードンは大きく吠え、こちらも臨戦態勢に入る。
かくして、ドランvsNに代わり、突如現れた少女、シザンサスがバトルを引き継ぐ事となった。



今回はNとドランのバトル、そしてリラさんのオリキャラ、シザンサスのシザンさんが登場しました。リラさん、シザンさんのキャラはこんな感じでよろしいでしょうか?不備があればお申し付けください。では、次回はシザンサスvsドランのバトルです。お楽しみに。