二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 261章 誘爆 ( No.263 )
- 日時: 2011/09/22 23:57
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「戻れ、サンドリル」
「リーフィス、戻って」
フォレスは戦闘不能となったサンドリルを、リオは戦闘不能でこそないもののかなり体力が削られているリーフィスを、それぞれボールに戻す。
「さあ、次はお前の出番だ。マカドゥス!」
フォレスの二番手は、サーベルポケモンのマカドゥス。岩・電気タイプのポケモンだ。
「マカドゥスか……」
リオはマカドゥスを見て、ボール取ろうとしていた手を止める。そのボールに入っているのは、リオとミキをここまで運んだ巨大なドラゴンポケモン、ドラードンが入っている。
ドラードンは強力なポケモンだが、下手に使うとホワイトフォレストが吹き飛びかねない。巨体な分強力ではあるが、場所によってはよく考えなくてはならない。
「うーん……そう考えると、相性的に不利だけどこのポケモンかな……」
リオは首に掛けてあるボールを手に取り、中央のボタンを押してボールを開く。
「出て来て、シャンデラ!」
リオが繰り出したのは、誘いポケモンのシャンデラだ。
「何が出るかと思えば、炎タイプのシャンデラか。お前は相当強いって聞いてたんだが、どうやらタイプ相性も分からないくらい馬鹿だったようだな」
「うん、正直敵のことはあまり知らないけど、あなただけには言われたくない気がする」
ごもっともだ。
「まあいいさ……マカドゥス、ダイヤブラスト!」
マカドゥスは宝石のように白く輝く光線を発射する。
「シャンデラ、サイコキネシス!」
シャンデラは念動力でその光線を止め、マカドゥスに向かって行くよう操作する。
「また小賢しい真似を。マカドゥス、磁力線!」
マカドゥスは自分に向かって来る光線を、強力な磁力の波で相殺する。
そして
「シャドーボム!」
マカドゥスは黒い影の爆弾の爆発を喰らい、吹っ飛ばされた。
「マカドゥス!……くっ、起きろマカドゥス、悪の波動だ!」
吹っ飛ばされたマカドゥスは素早く起き上がり、悪意に満ちた黒い波動を連射する。
波動は全て違う軌跡を描きながらシャンデラに向かって行く。
「シャンデラ、大文字。控えめにね」
シャンデラは大の字の炎を、自分を防護するように放つ。そうする事で周囲の木々に火が燃え移るのを最小限に出来て、なおかつ悪の波動も防げるのだ。
しかしそれでも、多からずとも燃え移ってしまう木はある。なので
「シャンデラ、スタープリズム!」
シャンデラは天空より無数のガラス球を降り注ぎ、中に含まれていた冷気で周囲の火を鎮火させる。
ホワイトフォレストが燃えるのを防ぎ、なおかつマカドゥスも攻撃できる一石二鳥の技だ。
「なんか釈然としねえけど、まあいいか。マカドゥス、このくらいでやられんなよ。磁力線!」
マカドゥスは強力な磁力の波を放ち、シャンデラを攻撃する。シャンデラには鋼タイプの磁力線は効果いまひとつだが、磁力線は攻撃の軌道が見えないため避けづらい。如何にリオのシャンデラといえど、完全にかわすのは難しいだろう。
「シャンデラ、シャドーボム!」
「マカドゥス、磁力線!」
シャンデラは見た目はシャドーボールと大差ない影の爆弾を発射し、マカドゥスはそれを磁力線で防ごうとするが、爆発には巻き込まれたので、結果としてマカドゥス防御できず攻撃を喰らった。
「連続でシャドーボム!」
シャンデラは影の爆弾を連続で発射し、マカドゥスを攻撃。
マカドゥスは避けようとしたり相殺しようとしたりしながら、ダメージをなるべく受けないように奮闘している。
「なんだ……? 何だか、さっきから爆発の威力が増しているような……?」
フォレスはふと、そう疑問を覚えた。
確かにシャンデラのシャドーボムは使うほどに爆発の威力が増しているように見える。
「……? なんだ……?」
フォレスはじっとマカドゥスを見据えていると、あることに気付いた。
それは、マカドゥスに極小の小さな黒い粒、粒子が付着しているのだ。
「……そうか。この粒子がシャドーボムの爆発に反応して、誘爆するのか」
フォレスはいつも以上に冴えた頭で、そう結論を出す。
リオの方を見ると、顔からして当たっているようだ。
「ま、でも、分かったからどうにかできる事じゃないけどね。シャンデラ、続けてシャドーボム!」
シャンデラはさらにシャドーボムを放ち、爆発を起こしてマカドゥスの体力を削っていく。
「くっ、マカドゥス、雷だ!」
爆炎から抜け出したマカドゥスは超高電圧の稲妻をシャンデラに落とす。
「どうだ、流石に今のは効いたろ……」
煙が立つ中、フォレスはそう呟く。
しかしほどなくして煙にシャンデリアのようなシルエットが浮かび上がり、やがてシャンデラが姿を現す。その様子を見るからに、あまり効いている風には見えない。
「ふうん、意外と大した事ない攻撃だったね。シャンデラ、そろそろ決めるよ。スタープリズム!」
シャンデラは冷気が含まれた多量のガラス球を天空より降り注ぎ、マカドゥスを攻撃。その冷気に当てられたマカドゥスは、動きが鈍ってしまい、ほとんど動けない状態だ、
「これで止め、シャドーボム!」
そして最後に影の爆弾が発射され、爆撃を受けたマカドゥスは戦闘不能となった。
今回はリオとフォレスのバトルでした。まあフォレスはまだ解放してないですし、リオに敵うはずなどなく、リオの圧勝です。では次回予告、次回は流れからして、ミキとティンのバトルになりますか。と、いうわけで、次回もお楽しみに。