二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 272章 大技 ( No.293 )
- 日時: 2011/10/09 16:39
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「頼んだぞ、エルレイド!」
イリスの三番手はエルレイド。エースであるリーティンは温存で、デンリュウは地震を使えるフォリキーには不利だと判断したからだ。
「エルレイド、サイコカッター!」
「フォリキー、未来予知!」
エルレイドは念動力を固めた刃を飛ばし、フォリキーを切り裂く。その間フォリキーは何かを念じるような動作をしていた。
「そのままリーフブレード!」
サイコカッターでフォリキーを切り裂いたと同時にエルレイドはフォリキーに接近し、草木の力を宿した刃で切り裂く。
「フォリキー、噛み砕く!」
「かわしてアイスブレード!」
フォリキー(の尻尾)は大口を空けてエルレイドを噛み砕こうとするが、エルレイドは素早くそれをかわし、氷結した刃で切り裂く。
「地震!」
エルレイドのアイスブレードを耐え切ったフォリキーは地面を踏み鳴らして地震を起こし、エルレイドを攻撃する。
「攻撃力は低いはずだけど……結構効くな……」
エルレイドはフォリキーの地震を受けて、戦闘不能とはいかなくとも結構なダメージを受けてしまっていた。
「だったら、エルレイド、ドレインパンチ!」
エルレイドは淡く光る拳をフォリキーに叩きつける。するとエルレイドの体も淡く光り、傷を癒していく。
「回復してなるべく多く攻撃する腹かな。だったら速攻で決めるのみ。フォリキー、噛み砕く!」
「エルレイド、アイスブレード!」
フォリキーの真っ黒な尻尾は大口を開けて噛み砕こうとするが、そこにエルレイドは氷結した刃の先端をねじ込むように突っ込んだ。
低脳そうな尻尾だが、流石にその行動にはびっくりしたようで、本体を引きずりながらのた打ち回っている。
「今だエルレイド、リーフブレード!」
エルレイドは尻尾に振り回されているフォリキー本体を、草木の力を宿した刃で切り裂く。
「フォリキー!」
フォリキーは急所を切り裂かれたようで、その一閃を受けると戦闘不能となった。
「戻れ、フォリキー」
センリはフォリキーをボールに戻し、次のボールを構えた。
「さて、私の三番手はこのポケモンだ。さあ行け、ポコキング!」
センリの三番手は、大狸ポケモンのポコキング。分類通り巨大なタヌキのような姿で、藁傘を被り、腰には酒瓶を携えている。
「なんかまた妙なのが出てきたけど……ノーマルタイプならやりやすいか。エルレイド、サイコカッター!」
「ポコキング、炎のパンチ!」
ポコキングはエルレイドが飛ばした念動力の刃を、火炎を灯した拳を打ちつけて相殺した。
「サイコパンチ!」
そして続け様に念動力を込めた拳を、ロケットパンチのように放つ。
エルレイドはその拳の直撃を喰らってしまい、大きく吹っ飛ばされる。
「くっ。エルレイド、ドレインパンチだ!」
エルレイドは淡く光る拳を構え、ポコキングに殴りかかる。
「ポコキング、炎のパンチ!」
しかしポコキングはエルレイドの拳に合わせて同じように拳を突き出し、パワーで劣るエルレイドを再度吹っ飛ばす。
「なんてパワーだ……エルレイド、力比べだと不利だ。死角を狙って攻めるぞ、リーフブレード!」
エルレイドは素早くポコキングの背後に回り込むと、草木の力を宿した刃で切り裂く。
「ポコキング、炎のパンチ!」
「エルレイド、回避だ!」
ポコキングは体を半回転させて火炎を灯した拳を振り下ろすが、そこにはもうエルレイドはいない。
「アイスブレード!」
先ほどの回避でポコキングの背後に回っていたエルレイドは、氷結させた刃でポコキングを切り裂く。
「パワーに対抗するなら、スピードか。ならこいうのはどうだ? ポコキング、ピッカリ球」
ポコキングはピカピカと光る球体を作り出し、それを自分の足元に叩きつけるように落とす。
すると目が眩むような、というか実際眩んでいるのだが、とにかく激しい閃光が放たれた。
エルレイドはあまりの光に目を閉じてしまい、視界が完全に遮断される。
「しまった……!」
イリスがそう呟いた次の瞬間、鈍い音が聞こえ、目を開けるとエルレイドが倒れていた。
「エルレイド!」
イリスが叫ぶと、エルレイドはふらふらながらも立ち上がった。まだ戦闘不能というわけではないようだが、かなり消耗している。
「そろそろ終わりか。ポコキング、サイコパンチ!」
「エルレイド、かわせ!」
エルレイドはポコキングの放つサイコパンチを辛うじて回避する。
「ドレインパンチ!」
そしてポコキングに接近し、淡く光る拳を叩き込む。
しかし疲労で威力が落ちているのか、エルレイドの傷はあまり回復しなかった。
「なら、連続でドレインパンチだ!」
エルレイドは数に物を言わせ、とにかくポコキングに拳を叩き込む。
「アイスブレード!」
最後には氷結した刃でポコキングを切り裂く。
しかし
「大した猛攻だが、それでも私のポコキングは倒れんよ」
ポコキングはそれなりには喰らったようではあるが、戦闘不能ではない。あれだけ効果抜群の攻撃を喰らいながら、今だ立っている。
「では、一思いに一撃で決めようか。ポコキング、ギガインパクト!」
ポコキングは膨大なエネルギーをその身に纏い、猛烈な勢いで突撃する。
「エルレイド、回避だ!」
エルレイドは重い足を引きずるようにしてギガインパクトをかわそうとするが
「!? エルレイド!」
その時、エルレイドは何かの攻撃を受け、膝を着いてしまった。
これは、フォリキーがやられる前に放った、未来予知だ。
「こんなタイミングで……!」
ポコキングは動けないエルレイドに猛突進し、エルレイドは吹っ飛ばされた。
「エルレイド!」
体力がほぼ限界だったエルレイドがその大技を耐え切れるわけもなく、エルレイドは戦闘不能となった。
今回もイリスとセンリのバトルです。言われなくても分かっているでしょうが、正直、書く事がないのです。でも途中で投げ出すわけにはいきません、ここまでやってきたわけですから、たとえネタがなくても、なんとかして埋めなくては。とか言っている間にも、あとがきは埋まっていくんですけどね。では次回もイリスとセンリのバトルですが、もうすぐ決着です。たぶんあと二回くらいになるでしょう。では、次回もお楽しみに。