二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 12章 イリスvsN Ⅰ ( No.32 )
日時: 2011/07/31 13:32
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

サカキとのバトルを終えた翌日。
イリス、N、シザンサスの三人はカゴメタウンへ向け、ビレッジブリッジを後にした。
そして現在、12番道路。
12番道路はなだらかな丘の周囲に草むらが広がっている、とても
のどかな道路だ。
「こういう所を見ると、イッシュも平和な感じがするね……」
イリスの至極のんびりとした言葉にNとシザンサスは「そう(だ)ね」と適当に返す。
「……そうだ」
イリスはピコーンと何か閃く。ちなみに今日のイリスのテンションはどこかおかしい。
「N。久しぶりに再開したわけだし……バトルしようよ!」
と、言う訳で、イリスとNの闘いが始まった。



「使用ポケモンは互いに一体ずつ。どちらかのポケモンが戦闘不能となった時点でバトル終了。それでは、始め!」
暫定的な審判役となったシザンサスの掛け声で、両者ともにポケモンを繰り出す。
「出て来い、メリープ!」
「頼むぞ、リオル!」
イリスのポケモンは羊のような姿の綿毛ポケモン、メリープ。
そしてNのポケモンは、直立した青い狐のようなポケモン。波紋ポケモンのリオルだ。
「リオル……当たり前だけど、見た事ないポケモンだね。どこで捕まえたの?」
「捕まえたんじゃなくて貰ったのさ、リオルのタマゴをね。僕がシンオウ地方って所に行った時に、青い服をきた人に」
「へえ……。よし、メリープ、電気ショック!」
話もそこそこに切り上げ、メリープはリオルに向けて電流を放つ。
「かわせリオル!」
リオルはそれを素早い動きで回避する。このリオルというポケモン、どうやら素早さに特化しているようだ。
「バレットパンチ!」
そしてリオルは銃弾のようなスピードでメリープに急接近し、弾丸のような拳を叩き込む。
「ぐぅ、やるね。メリープ、スピードスター!」
バレットパンチは鋼タイプの技なのでメリープにはあまり効かず、メリープはすぐに体勢を立て直して無数の星を放ち、リオルを切り刻む。
「体当たり!」
そしてメリープは全体重を乗せた体当たりをする。直撃したのはダメージはそれなりにある。
「リオル、引き剥がせ!発勁!」
リオルは零距離のメリープに対し、強烈な掌底を浴びせて引き剥がす。
「ダブルショットだ!」
そしてリオルは波導を凝縮した球を二つ作り出し、連続でメリープに向けて発射する。
「くっ、メリープ、電気ショック!」
メリープも反撃にとリオルに電流を流し、攻撃する。さほど威力は高くないが、それでも蓄積すれば倒す事はできる。
「リオル、バレットパンチ!」
「コットンガードで防御だ!」
リオルは銃弾のようなスピードでメリープに接近し、弾丸のような拳を繰り出す。しかしその拳はメリープの体を覆う綿によって阻まれる。
「コットンガードは衝撃をも吸収する防御技。大抵の攻撃なら完全に防げる。メリープ、スピードスター!」
メリープは相手を追尾する無数の星をリオルに向かって飛ばし、リオルを切り裂く。
「リオル、ビルドアップだ!」
リオルは自身の筋肉を増強し、攻撃力と防御力を高める。
「そしてバレッドパンチ!」
リオルは威力を高めた弾丸の拳をメリープに叩きつける。しかし効果はいまひとつなので、決定打にはならない。
「発勁!」
「コットンガードだ!」
リオルはさらに強烈な掌底を放つが、メリープは綿に包まってその攻撃の衝撃を吸収する。
「体当たり!」
そしてメリープは綿を散らすように飛び出てきて、リオルに体当たりを食らわせ、引き剥がす。
「追撃だメリープ。電気ショック!」
「かわせリオル!」
メリープは追撃の電気ショックを放つが、リオルはそれをなんとか回避し、メリープに接近する。
しかし
「体当たり!」
メリープはリオルに体当たりをし、吹き飛ばす。
「スピードスター!」
そして今度は避けられないようにするためか、メリープは無数の星を飛ばしてリオルを切り裂く。
「くぅ、リオル、ダブルショット!」
リオルは波導を凝縮した二つの球をメリープに向けて発射し、命中させる。
「ダブルショットは攻撃後に命中率を上げる事がある技だ。つまり、使えば使うほど精度が高くなる。リオル、ダブルショット!」
リオルは再びダブルショットを発射し、メリープを攻撃。一発一発の威力は大したことないが、それでも積み重なれば致命傷となる。
「ダブルショット!」
リオルはさらにダブルショットを放つ。
「いつまでも同じ技が通用すると思うなよ。メリープ、電気ショック!」
メリープは向かって来る波導の球二つに電撃をぶつけて相殺する。そしてその際に爆発が起こり、砂煙が舞う。
「メリープ、体当たり!」
メリープはリオルに勢いよく体当たりして、吹き飛ば……さない。
「引き剥がせリオル!発勁だ!」
リオルは強烈な掌底をメリープに繰り出す、その瞬間

「メリープ、コットンガード!」

メリープは自分だけでなく、リオルも覆ってしまうほどの綿でお互いを包み込む。
一見意味のないように思えるが、そのお陰でメリープは吹っ飛ばされず、まだリオルに接近したままだ。そして
「電気ショック!」
至近距離からの電撃を喰らわせ、リオルを戦闘不能にする。



今回はイリスvsN、普通のトレーナーっぽいバトルでした。ちなみに発勁は、はっけい、と読みます。あの相手を麻痺させる技です。この技、変換してもそれっぽいのが出ないから調べたんですが、発勁という熟語はないそうです。発勁というのは中国武術における力の発し方の技術の事だそうです。では、あとがきもこの辺にして、次回はカゴメタウンに……行くか行かないか。まだ決めておりませんが、お楽しみに。