二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 310章 方式 ( No.364 )
- 日時: 2011/10/22 11:55
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「勝負方式は、手っ取り早く一対一。フォレス様ももうすぐ来るだろうから、ちゃっちゃと終わらせるわよ」
ティンはチェレンとのバトルを行う際、そんな事を言ってきた。
敵の言う事など聞く必要はないが、チェレンのティンに対する認識は『面倒』となっているので、早く終わるに越したことはないとその条件を飲んだ。
「さあ、行くわよ!リザードン!」
ティンが繰り出すのは、翼を持つ巨大トカゲ……いや、もはやドラゴンのようなポケモン、リザードンだ。
「行くよ、ファマイン!」
チェレンが繰り出すのは、爆弾ポケモンのファマイン。機械的な体で、足はなく、両手はキャノン砲のようになっている。
「まずは先制攻撃。リザードン、エアスラッシュ!」
リザードンは翼を羽ばたかせ、空気の刃を飛ばしてファマインを切り裂く。
だがその威力が半端ない。鋼タイプを持つファマインには効果いまひとつのはずの飛行技なのに、ファマインへのダメージは大きい。
「私のリザードンの特性は、特別なサンパワー。これは日差しが強い時に体力を削って特攻を上昇させる特性よ」
言われてチェレンは見上げると、どうやらこの室内、日本晴れ状態を再現した気候に設定しているらしい。どうりで暑いわけだと、チェレンは思った。
「さあ、どんどん行くわよ!龍の波動!」
リザードンは口から龍の力を込めた波動を放ち、ファマインを攻撃。この技も効果いまひとつだが、サンパワーで威力が上がっている。
「ファマイン、ダイヤブラスト!」
ファマインはキャノン砲から宝石のように輝く光線を発射する。
しかしリザードンは空をも飛ぶポケモン。一点しか狙えないファマインのダイヤブラストは、簡単にかわされてしまった。
「リザードン、こっちもダイヤブラスト!」
そしてリザードンも口から輝く宝石のような光線を発射し、ファマインを攻撃。この技は効果は普通なので、今までよりもダメージが大きい。
「大文字!」
リザードンは大の字の巨大な炎を放つ。
「くっ、ファマイン、光の壁だ!」
そこでファマインは目の前に透明な光る壁を作り出し、リザードンの炎を減衰させる。
「アイアンヘッド!」
そしてそのまま鋼鉄の頭を突き出し、リザードンに突撃。
「炎のパンチ!」
さらにキャノン砲から炎を噴き出し、拳のようにリザードンに叩き込む。
しかしこれらの技はリザードンには効果いまひとつ。決定打には乏しい
「……よし、このまま行けば……」
だがチェレンは、既にこのリザードンの攻略法を見つけていた。
ベル対シャンソンのトリプルバトル。
シャンソンは複数体でのバトルはプラズマ団最強と言っても差し支えないので、ベルは苦戦しているかと思うだろうが、意外にも善戦していた。
シャンソンのポケモンは例の演奏ポケモン三体。
ベルのポケモンは、液体状の巨大な体を持ち、背中には赤いひだが付いた海坊主ポケモン、タテボーシ。
丸々とした体に長い舌を持つ舐め回しポケモン、ベロベルト。
直立した紫色の象のような神々ポケモン、ガネーシャ。
「オリ、熱風!ラン、メガトンキック!」
「タテボーシ、サイコキネシス!ベロベルト、ジャイロボール!」
オリ(オリバー)は高温の熱風を放ち、ラン(ランペルン)はベロベルトに強烈な蹴りを叩き込む。
だがタテボーシは熱風を念動力で消し飛ばし、ベロベルトは体を高速で回転させてランを吹っ飛ばす。
「ガネーシャ、追撃だよ!サンドソニック!」
ガネーシャは地面を這う衝撃波を放ち、オリを攻撃する。
「オリ、バグノイズ!ラン、サイコパンチ!」
オリは狂ったような破壊の音波を放ち、タテボーシを攻撃。ランは拳を振り抜いて念動力をロケットパンチのように撃ち出す。
「ベロベルト、ジャイロボールで接近!ガネーシャ、ストーンエッジ!」
ベロベルトは体を回転させながらサイコパンチを打ち消し、ランに接近。ガネーシャは尖った岩を無数に発射する。
「ラン、ピッカリ球でベロベルトの動きを止めてください!キー、リフレクターで防御!」
ランはピカピカと光る球をフラッシュさせ、ベロベルトの動きを止める。キー(キーボン)はリフレクターを張ってストーンエッジを防御する。
「タテボーシ、ヘドロ爆弾!」
「オリ、ベルカント!」
タテボーシはヘドロを凝縮した爆弾を放ち、オリは透き通るような歌声を発してタテボーシを攻撃。
「ベロベルト、スピンテール!」
「ラン、メガトンキック!」
ベロベルトは体を回転させながら尻尾を振ってランに叩きつけようとするが、ランはその尻尾を思い切り蹴り飛ばして威力を相殺する。
「ガネーシャ、サイコバーン!」
「キー、光の壁!」
ガネーシャは念動力を爆発させるが、キーの作り出した光の壁に防がれてしまう。
「ラン、サイコパンチ!」
「タテボーシ、シャドーパンチ!」
ランがベロベルトに念動力を纏わせた拳撃ち出そうとする所に、タテボーシの影の拳が割り込むようにして飛び、ランのサイコパンチを相殺した。
「ベロベルト、パワーウィップ!」
そしてその隙にベロベルトは長い舌をさらに伸ばし、勢いよくランに叩きつける。
「ガネーシャ、シグナルビーム!」
さらにガネーシャはカラフルな光線を発射してランに追い討ちを掛ける。
「よーし、ベロベルト、炎のパンチ!ガネーシャ、ストーンエッジ!タテボーシ、ヘドロ爆弾!」
調子付いてきたベロベルトは拳に炎を灯してランに殴りかかる。ガネーシャも無数の尖った岩をキーに向けて発射。タテボーシはヘドロの塊となった爆弾をオリに放つ。
しかし
「オリ、ラン、キー、ハイパーボイス!」
オリとランとキーはそれぞれ一斉に体の一部となっている楽器を大音量で奏で、ベロベルト、ガネーシャ、タテボーシを吹っ飛ばす。
「ベロベルト!ガネーシャ!タテボーシ!」
三匹の演奏ポケモンによるハイパーボイスは絶大なダメージで三匹ともかなりのダメージを受けてしまった。
「ふぅ……少し焦りましたけど、ここから巻き返していきますよ。そろそろ、フィナーレです」
シャンソンは指揮棒を振りながら、言った。
さて今回はチェレンとティン、ベルとシャンソンのバトルです。チェレンはサンパワーのリザードンに押され気味ですが、攻略の糸口を見つけます。ベルは逆に、最初は押してましたが最後には逆転されてしまいそうです。では次回もお楽しみに。