二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 15章 イリスvsチェレン 3 ( No.40 )
- 日時: 2011/07/31 17:56
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「リープン、モイスカット!」
リープンは葉っぱに含まれる水分を増幅して水を纏わせ、ファマーを切り裂く。しかし
「ファマー、高速スピン!」
弱点を突いたにも関わらずファマーには大ダメージを与える事ができず、ファマーは反撃の高速スピンをリープンにぶつける。
「やっぱり。日本晴れはキツイな……」
そう、今の天候は『日差しが強い』状態。この状態だと水技の威力が半減してしまう。そして
「ファマー、火の粉!」
炎技の威力が上がる。
ファマーの放った火の粉はリープンを襲い、かなりのダメージを与えた。
「くっ、リープン、風起こし!」
リープンは葉っぱを振って猛烈な風を起こす。それによってファマーの動きを止め、体力を少しずつ削っていく。
「ファマー、炎の渦!」
しかしそれも一時の間だけで、ファマーは渦状の炎を放ち、リープンを攻撃する。
幸いな事に、ファマーは攻撃系の能力が低い。なので効果抜群の技と言えど、何発かは耐えられる。
しかし、それでも大ダメージを受け、瀕死寸前まで追い詰められるのには変わりがない。
「リープン、葉っぱカッター!」
リープンは鋭い葉っぱを無数に飛ばし、ファマーを切り刻む。その量やスピードは通常よりも強化されていて、特性深緑が発動しているのが分かる。
「それでも、効果いまひとつであんまり効かないのな……」
そう、このファマーは攻撃力は高くないが、その分防御力に秀でている。なので効果いまひとつとはいえ、深緑で強化されている葉っぱカッターを喰らっても平然としていられるのだ。
「ファマー、火の粉だ!」
「かわせリープン!」
ファマーの放つ強化火の粉を、リープンはジャンプで回避する。リープンは素早さが高く、回避能力も高いのでなんとかここまで切り抜けることができているが
「避けてばっかじゃ、ジリ貧だな……」
イリスがそう呟いている間にも、ファマーは日本晴れで強化された火の粉を発射してくる。リープンは身を捻ってそれをなんとかかわす。
「くっ、モイスカット!」
リープンは葉っぱの水分を増幅させて水を纏い、ファマーを切り裂く。
「ファマー、高速スピン!」
しかしファマーは効果抜群の攻撃をものともせず、体を高速で回転させてリープンに激突し、吹っ飛ばす。
「そろそろ決めるよ。ファマー、炎の渦!」
ファマーは渦状の炎を放ち、リープンを取り囲もうとする。
「!リープン、あれに捕まったら終わりだ!かわせ!」
リープンはとにかく動き回って炎の渦をかわしていくが、渦はリープンを追い、時には追加で発射されたりと、リープンを追い詰めていく。そして
「リープン!」
リープンは遂に炎の渦に閉じ込められてしまった。
「さあ、これで止めだ。火の粉!」
ファマーはリープンに向けて最大火力の火の粉を放つ。
「リープン、抜け出せ!」
リープンは炎の渦から抜け出すとするが、何分相性が悪いため、リープンは身動きしただけでやられてしまいそうである。そのためリープンは動けない。
そして火の粉がリープンに迫る。その時だった
リープンの体が輝く光に包まれ、その姿を変えていく。
「これは……進化か!」
リープンが進化した姿は、爬虫類のようであるのは変わらず、首と両腕にはピンク色の体毛が生え、葉っぱが大きくなっている。
進化したリープンは大きな葉っぱの一振りで火の粉を振り払い、もう一振りして炎の渦を吹き飛ばす。
「凄い……」
イリスは図鑑を取り出し、名前を調べる。
「リーティンっていうのか……」
ついでに技も調べると、リープンの時に覚えていた技は大胆にも全て一新されていた。
「よし、リーティン、マジカルリーフ!」
リーティンは葉っぱを振り、薄い念力で覆われた葉っぱを無数に飛ばし、ファマーを切り刻む。
「燕返し!」
そしていつの間にかファマーの目の前に接近しており、葉っぱを振るって切り裂く。
「くっつ、ファマー……」
「止めだ。グラスミキサー!」
最後にリーティンは葉っぱを高速で回転させて木の葉の渦を作り出し、ファマーを飲み込んで地面に叩きつける。
「ファマー!」
渦が消えると、ファマーは眼を×にして倒れていた。
「勝った……」
つまり、この勝負はイリスの勝ちである。
バトルの後、チェレンはイリスと二、三言はなして去っていってしまった。
「ところでシザンさん。つかぬ事をお聞きしますが」
「なに?」
「チェレンの事を嫌ってたように僕は見えたんですが、実際の所どうなんですか?」
イリスは言い難そうな事をズバッと聞く。これがイリスの長所であり、短所でもある。
「あー……。……旅に出た時、父親に反対されたって、話したよね」
「はい」
「でね、父親に似てるんだ」
「チェレンが?」
コクリとシザンサスは頷く。
「……ま、何も言いませんよ、僕は」
イリスはそこで話を切り上げ、歩を進める。カゴメタウンへと向けて。
今回は本編ちょっとだけ短めです。なのであとがきは頑張って書きますので、よろしくお願いします。今回、遂にイリスのリープンが進化しました。進化して技が全て新しくなりましたが、まだ一つだけ出てない技があります。それは次回あたりに出ますかね。では、次回はカゴメタウン。遂にあの人達が混濁の使者に現れる!?それっぽい事を言いましたが、そんなに大袈裟ではありません。では、次回もお楽しみに。