二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 352章 殴打 ( No.436 )
日時: 2011/11/02 17:07
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「ふん、まさかモグルトンがやられるとはな」
ヤーコンは偉そうな態度でモグルトンをボールに戻す。
「だが、次もこう行くと思うなよ。俺様の二番手はこいつだ、ボンバット!」
ヤーコンの二番手は、骨バットポケモンのボンバット。分類通り骨のバットを持っているウォンバットのようなポケモンだ。
「ボンバット、ボーンラッシュ!」
ボンバットは骨バットを持ってフローゼルに接近し、振り回して骨バットを何度も叩きつけて攻撃する。
「あのバットは武器なのか……フローゼル、氷の牙!」
フローゼルは骨バットを振るうボンバットに氷結した牙を突き刺そうとするが、ボンバットはサッと後ろに下がってその牙をかわした。
「シャドークロー!」
ボンバットは手に影の爪を作り出し、素早く前進してフローゼルを引き裂く。
「まだ行くぞ、ウッドハンマー!」
フローゼルが怯んだところにボンバットは樹木の力を宿したバットを力強く振るい、フローゼルに叩きつけて吹っ飛ばす。
「フローゼル!」
フローゼルは大きく宙を舞い、数秒して落下。流石に草タイプの大技は耐えられなかったようで、目を回して戦闘不能となった。
「くっ、戻れフローゼル」
イリスはフローゼルをボールに戻す。
ヤーコンのボンバットはタイプ一致の地面とゴースト技だけでなく、水タイプ対策だろう草技のウッドハンマーも覚えている。ということは、フローゼルと同じ水タイプ、ダイケンキは使えない。
ならば
「……こいつで行くか。出て来い、リーテイル!」
イリスが次に繰り出すのは、草タイプのリーテイル。さらに飛行タイプもあるので、地面技を受け付けない。
「リーテイル、エアスラッシュ!」
リーテイルは背中の葉っぱを羽ばたかせ、空気の刃を無数に飛ばす。
「ふん、効かぬぞ。ボンバット、ボーンラッシュで打ち砕け!」
ボンバットは骨バットを振り回し、飛来する空気の刃を全て打ち砕いた。
「マジかよ……だったらこれでどうだ。ダイヤブラスト!」
リーテイルは素早くエネルギーを溜め、宝石のように輝く白色の光線を発射する。
間髪入れずに発射したのでボンバットはその光線を避けれず、バットを盾にしてダメージを軽減した。
「よし、突っ込めリーテイル!リーフブレード!」
リーテイルは葉っぱを羽ばたかせ、尻尾の鋭い葉っぱを構えて突っ込む。
しかし

「ボンバット、フレアドライブ!」

ボンバットは全身に燃え盛る爆炎を纏い、凄まじい勢いでリーテイルに突撃する。
流石のリーテイルでもすぐに方向転換はできず、結果向かって来るボンバットに対してリーフブレードで挑むこととなった。
だが草技であるリーフブレードが炎技に、しかも威力も高いフレアドライブに勝てるわけもなく、リーテイルは全身を燃やしながら吹っ飛ばされた。
「リーテイル!」
リーテイルは地面に落下したが、なんとか立ち上がる。どうやらまだ戦闘不能ではないらしい。
「でも、まさかフレアドライブを覚えているとは……!」
完全に盲点だった。というか、ボンバットがフレアドライブを覚えるなんて思う者はそういないだろう。
「さて、相手に炎技もあると分かった以上、慎重に動かないとな……」
イリスは思案する。しかし、ヤーコンもボンバットも、そんな時間はくれやしない。
「ボンバット、シャドークロー!」
ボンバットは影の爪を作り出し、リーテイルに飛び掛かる。
「近寄らせるなリーテイル、ロイヤルバーン!」
リーテイルは自然の力を爆発させ、衝撃波を放ってボンバットを近寄らせないようにするが
「ウッドハンマー!」
ボンバットは衝撃波くらいで退いたりせず、バットに樹木の力を宿してリーテイルに殴りつける。
「どんどん行くぞ、シャドークロー!」
「くぅ、そう何度もやられてたまるか、リーフブレード!」
ボンバットが振り下ろす影の爪を、リーテイルは刃のように鋭い尻尾の葉っぱで弾く。
「ロイヤルバーンだ!」
そしてすぐさま自然の力を爆発させ、衝撃波でボンバットを吹っ飛ばす。
「エアスラッシュ!」
さらに背中の葉っぱを羽ばたかせ、空気の刃を無数に飛ばして追撃するが
「効かんと言ったろう、ボーンラッシュ!」
ボンバットは空中で骨バットを振り回し、空気の刃を全て粉砕する。
そして地面に着地。骨バットを構える。
「……そろそろ」
ボソリとイリスは呟く。そして
「リーテイル、エアスラッシュだ!」
リーテイルは背中の葉っぱを羽ばたかせ、空気の刃を無数に飛ばす。
「なんだ、貴様には脳がないのか? ボンバット、ボーンラッシュ!」
だがボンバットは骨バットを振り回し、飛来する空気の刃を全て打ち砕く。
「リーフブレード!」
ボンバットが最後の一振りをした後、リーテイルは鋭い尻尾の葉っぱを構えてボンバットに突っ込む。
「ふん、そういう作戦か? だったら小賢しいことこの上ないな。ボンバット、フレアドライブ!」
ボンバットは突っ込むリーテイルに対し、全身に燃え盛る猛火を纏って突撃する。
まだお互い接触していないが、突っ込む状況だけを見てもリーテイルに勝機がないことは見て取れる。
だがリーテイルは、リーフブレードを放つ直前に

「リーテイル、ロイヤルバーン!」

ボンバットの炎を、消し飛ばした。
「な……っ!?」
リーテイルは葉っぱの刃を放つ直前に手をボンバットに向けており、そこから自然の爆発によって生じた衝撃波を放ち、ボンバットの炎を消し飛ばしたのだ。
そして炎がなくなれば、ボンバットは身を守るものはない。
そして
「リーフブレード!」
リーテイルはボンバットを袈裟懸けのように切り裂き、ボンバットは崩れ落ちる。
リーテイルの勝利だ。



郊外学習から帰還しました、白黒です。死にそうです。死に掛けですが、せめて悔いを残さぬよう、更新中です。今回はイリスとヤーコンのバトル、その二です。ヤーコンの二番手はボンバット。やっぱり武器のあるポケモンは書きやすくていいです。それと、何気にボンバットは強力な技を覚えています。ボーンラッシュはともかく、ウッドハンマーとかフレアドライブとか。さて最近はあとがきがえらい長くなるので、この辺にします。次回はイリス対ヤーコン、決着にしようと思います。お楽しみに。